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 東武鉄道の有料列車運行用として登場した350系。しかし、近年は他の特急車両の後塵を拝する形で運用が減少していました。コロナ禍により特急列車の減便が発表され本日がラストランの可能性が出てきましたので、350系の概要等をまとめました。

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350系の概要

 350系は「りょうもう」に使用されていた1800系を4両編成に短縮し伊勢崎線・日光線の快速急行の有料列車化に使用されました。なお、6両編成のバージョンもあり、こちらは300系と呼ばれていました。

 350系は浅草駅~会津田島駅間を結ぶ急行列車「南会津」として使用されていましたが、2002年から会津鉄道が「AIZUマウントエクスプレス」を特急「きぬ」と会津若松駅方面との連絡列車として運行されるようになると、「南会津」は次第に本数を減らし、2005年3月のダイヤ改正以降は区間を短縮し新藤原駅発着の「ゆのさと」として運行されるようになります。しかし、これも翌年のダイヤ改正で臨時列車に格下げされてしまいました。その後、500系「リバティ」もあり設定自体が無くなっています。

 現在は浅草駅~東武宇都宮駅間の特急「しもつけ」の1往復と土休日運転の特急「きりふり」1往復での運用が残るのみとなっています。

 この他、2002~2018年には「尾瀬夜行」や「スノーパル」といった夜行列車への充当実績があります。

老朽化が進み、運行終了へ

 

500系
引用:500系

 しかし、1800系からの改造ということもあり、製造から45年以上が経過したことで老朽化が深刻となってきました。

 そんな背景もあり500系「リバティ」の導入が行われ300系は一足先に2017年春のダイヤ改正で運用を離脱し全車廃車となりました。残る350系についても老朽化が進んでいることから500系「リバティ」の追加導入が行われる可能性は高く、早晩引退するものと思われます。

 4/25より、当分の間コロナ禍の影響で特急列車を減便することが発表され(プレスリリースはこちら)、本日でラストランの可能性が出てきました。列車の運休が続くとなれば、コロナ禍が続く現在の情勢を考えるとそのままイベントなしで引退という可能性も出てきます。本日の運行列車は以下の通りです。

  • しもつけ282号:東武宇都宮7:00→浅草9:11
  • しもつけ283号:浅草18:20→東武宇都宮20:20