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 JR西日本は大糸線の糸魚川~南小谷間について、沿線自治体などと活性化及び持続可能な路線としての方策検討を行うと発表しました。同区間の平均通過人員は2020年で50人/日まで減少しており、議論いかんではバス転換される可能性も出てきました。


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遂に存廃協議が開始される

JR大糸線・糸魚川~長野・南小谷間 今後は・・・?JR西日本が協議 スーパーJにいがた2月3日OA

 JR西日本は大糸線の糸魚川~南小谷間について、沿線自治体などと活性化及び持続可能な路線としての方策検討を行うと発表しました。同区間の平均通過人員は2020年で50人/日まで減少しており、JR西日本が保有する路線の中ではワースト3位の平均通過人員となっています。

 全盛期にはシュプール号が乗り入れるなどスキー客の需要もあり、ピーク時の1992年には1282人/日の平均通過人員があったのですが、スキー客の減少や沿線人口の減少、道路網の整備で現在の平均通過人員はたったの50人/日に。

 JR西日本はバス転換を前提としたものではないと主張していますが、現状の平均通過人員やJR西日本が保有する大糸線の区間の約3割がトンネルということで保守費用が莫大であることなどを考えると、明らかにバス転換したい…という意思が見えてきます。代行輸送の際も途中駅に停車する便はジャンボタクシーで事足りる程度の需要しかない、更には大雪などで運転見合わせの際も代行輸送が無くても大きな混乱が無かった…ということも考慮されているのでしょう。

 ネット上でもかなり厳しい声が挙がっていました。

 全通65周年を目前にして大きな節目を迎えることになりそうですね。北陸新幹線金沢延伸が大糸線には何の意味もなかったことと、社会情勢の影響により利用者がバスで何とかなりそうな程にまで減ってきていることも決め手になったのでしょう。ましてや松本糸魚川連絡道路の整備が現道改良も込みで進んできていますから、かつて路線存続の方便として使われた「並行する道路の未整備」も使えなくなります。

 こうしてみると、廃止を決断するのに十分過ぎる状況が整っています。

引用:JR西、大糸線の存廃議論へ 一部区間、沿線自治体と協議

 皮肉な事に、元私鉄だった区間だけ何とかなりそうという…。恐らく、JR東日本区間で言えば信濃大町以北を切り落とせば、JR西日本の可部線と同様に大きく収支改善される可能性があると思いますよ。線内移動も重要ですが、徹底的に「しなの」「あずさ」系統との連携をすれば、まだ生き残る余地はあります。

 ただし、対新宿・対名古屋という意味ではなくて両列車の途中停車駅発着の需要を狙うのです。ニッチですが、それは幹線ならの話であってローカル線ならそのニッチな需要の人数はバカに出来ません。それを生かせば、結果的に「しなの」「あずさ」系統の収支も更に良くなります。

引用:JR西、大糸線の存廃議論へ 一部区間、沿線自治体と協議

 JR西日本の大糸線区間は北陸新幹線開業後はJR西日本にとって陸の孤島みたいなものだからな。真っ先に廃止したい気持ちはよく解ります。

 本当は線路が繋がっているJR東日本が引き継いでくれると嬉しいけど、赤字路線だしおまけに非電化路線となると、わざわざ気動車配置するわけがないから廃止は免れないのかなと思う。同じ理由でえちごトキめき鉄道も厳しいと思います。

 いずれにせよ関西からのシュプール号が来ていた頃の南小谷駅が懐かしいな。

引用:JR西、大糸線の存廃議論へ 一部区間、沿線自治体と協議

 時代の趨勢から考えたら廃線やむなしです。ノスタルジーで金は稼げません。

 コンパクトシティを進める上では、乱暴ですがこの地域の住民を全部都市部に強制移住させた方が効率的なんです。

 地方創生とは本当の山間部、過疎地の廃絶がセットですよ。縮小が見えているパイをどう奪い合うか、という話なんですから。

引用:JR大糸線、振興策検討へ 利用者減、活性化目指し

 JR西日本は大糸線、高山線等の末端部分だけ押し付けられて、ホント気の毒としか思えない。しかも今となっては共に飛び地。どう考えても東日本と東海が管轄すべきであった。

 この末端飛び地区間のために人員配置、車両整備、除雪作業等どう考えても存続しているのが不思議なレベル。高山線はまだ富山市への通勤通学輸送があるから多少マシではあるが、大糸線は可能性は低いが廃止を免れたとしても、えちごトキめき鉄道に赤字補てんでもして移管したほうがいいのでは無いだろうか。

引用:どうなる大糸線 JR西日本が「活性化および持続可能な路線としての方策検討」開始 3月

全盛期はシュプール号も乗り入れたが…

【迷列車で行こう】かつて日本を走ったシュプール号達

 全盛期はスキー客の輸送を目的とした「シュプール号」が大糸線にも乗り入れたのですが、定期列車の間を縫って走ることから遅くなってしまうという欠点があり、更にはスキー客の減少やスキーバスの台頭、車両の老朽化などの問題から次第に本数が少なくなっていき、大糸線への乗り入れは2002年春を以て終了、その後「シュプール号」の運行自体も2005年を以て取りやめとなっています。

JR東日本側も厳しい状況?

【上り最終列車限定!】南小谷発信濃大町行の大糸線快速列車に乗ってきた

 JR東日本側の動きは今のところありませんが、こちらも末端区間は結構厳しい状況にあり、JR東日本が公表している路線別ご利用状況を見てみると信濃大町~白馬間が511人/日、白馬~南小谷間は126人/日とこちらも厳しい状況に置かれています。今すぐ廃線の心配をする必要はないと思いますが、こちらも今後の動きを注視する必要がありそうです。