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 JR北海道は存続協議が続いている留萌本線について、石狩沼田~留萌間は来春で廃線にする方針を発表しました。また、残る区間についても3年間は存続させる方針としていますが、こちらに関しても厳しい情勢となりつつあります。

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日本一短い「本線」が誕生へ?

留萌本線、石狩沼田〜留萌が来年3月いっぱいで部分廃線、3年後に全線廃線か?

 JR北海道は存続協議が続く留萌本線について、留萌~石狩沼田間について来春にも廃止する方針を発表しました。留萌市が廃止を容認していることを受けてのものですが、残る石狩沼田~深川間については通学需要があることを考慮しひとまず3年間は存続をする方針とのことです。

 留萌線の転換バスについてですが、既に並行してバス路線が走っていることから恐らく転換バスは走らせず並行するバス路線が一部増便・ルート変更する程度に?なりそうですね…

 なお、今回の廃線により、日高本線よりも短い「本線」が期間限定ではありますが誕生することになります(深川~石狩沼田は14.4キロ)。

追記:留萌~石狩沼田は来春廃線が決定

【鉄路が消える不安】JR留萌線廃止へ バス転換で活路を探るマチも

ネット上の反応は?

 もうこればかりはしょうがない。宗谷本線や石北本線、根室本線等の北海道の主要幹線を維持するためにもさらに利益率が悪い線区は廃線にしていくしかないでしょう。
 日本の少子化対策の遅れと、地方の衰退、高速道路網の整備といった複合的な課題に鉄道ができることは少ない。やはり、都市間輸送こそが地方幹線の目的であり、大きい都市同士を結ばない路線に関しては今後も廃線が続いていくだろう。次はやっぱり芸備線あたりになるのかなぁ。

引用:JR北海道・留萌線の一部、来年3月末にも廃止 地元と調整、バス転換へ

 道路維持費が公共負担なのに鉄道路線維持費は会社負担という、競争条件が初めから不利、大量高速輸送で頻繁運転ならいざしらず、大都市圏以外では必要な時にこない、乗客が持てる荷物は体力的にも手荷物程度。

 見たい聞きたい時に視聴できない放送がそっぽを向かれ、ネットに集まるのと同じで、ローカルダイヤでは必要な時にすぐ移動できない、各人の時間を浪費するのに現代人は耐えられなくなってきているから、というのも大きいと思います。

 一部廃止と路線バス代行も、消費税と同じく、最初3%で導入して5→8→10となったように、地元の反発をなだめるための緩衝材だと思います。廃止時期も決まっているようですし。 交通弱者向けに、路線タクシーや公共負担でのデマンド交通のデザインが地方には求められていると思います。補助金を出してウーバータクシーのようなものを導入するとかになるでしょう。

引用:JR北海道・留萌線の一部、来年3月末にも廃止 地元と調整、バス転換へ

 鉄道がその特性を発揮でき、他の交通手段よりも優位に立てるのは短~中距離の大量輸送と中~長距離の高速輸送のみ。それが道内で実現できるのは札幌近郊と新幹線ぐらいしかありません。

 その他の区間は長距離は飛行機、中距離以下はバス、マイカーの方が有利かつコスト面でも優れている状態です。面積が広大で人口密度が圧倒的に低く、その上に一定の人口を擁する都市が分散してしまっている北海道(札幌近郊を除く)には不向きな交通手段です。

 実際問題、地域住民は学生以外ほとんど鉄道を利用しておらず、鉄道や路線バスといった公共交通は地元民からほぼ見捨てられたような状態。一応国が株主とは言えJRも営利企業ですので、不採算商品から撤退して少しでも勝ち目のある商品に集中するのは当然のことでしょう。

引用:JR留萌線 石狩沼田ー留萌は来年春にも廃止へ 石狩沼田ー深川は3年程度の存続案を検討 北海道

 JR北海道の廃線記事を見る度に一体この会社は、発足以来何のために存在したのかと思いたくなる。現場では真剣に働く鉄道員が殆どだが、上層部は線路剥しに狂奔している。

 少しの災害があれば、待ってましたとばかりに諸手を挙げて廃止に動き出す。決して路線の復旧工事には着手しない。野垂れ死にをヒタスラ待つ。此れの連続だ。

 この手で行けば、やがて新幹線の札幌開業後は、新幹線以外の路線は早晩なくなることに成りかねない。JR発足時と現在の路線図を比較せよ。現在は見るも無残な状況だ。上下分離方式を真剣に考え、幹線輸送と幹線輸送を維持して下さい。

引用:JR留萌線 石狩沼田ー留萌は来年春にも廃止へ 石狩沼田ー深川は3年程度の存続案を検討 北海道

5路線すべてで決着

【根室本線富良野-新得間廃止決定】4市町村協議会バス転換受入

 日高本線・札沼線・夕張支線は既にバス転換済み、根室本線の新得~富良野間もバス転換で合意ということで、これで5路線全てでひとまず決着がついた形になります。果たして今後どうなるのか、注目していきたいところです。