つくばエクスプレスで久々の新車となったTX-3000系。しかし、運転開始直後から故障が多発し安全性への懸念が指摘されています。一体どういう事でしょうか?
TX-3000系の概要
TX-3000系の概要は上の記事で取り上げていますので、そちらを参照してください。
初期故障が頻発?
ところが、運転開始当初から初期故障が多発している状況です。
まず、つくば駅で電送異常に伴う再起動のためパンタグラフを下げた時の車内の貴重な映像です。なお、その後は無事?再起動ができたようで、守谷駅で車両交換が行われた模様です。
さらに、ドア故障に伴う運休も頻発。試運転期間があまり取られていなかったためでしょうか?これも初期不良ですかね。
トラブル箇所を見てみると、どうも制御システム系の不具合の発生が多い印象ですね。TX-1000系やTX-2000系と比べると当然デジタル技術も発達していますから、制御システムのアップデートも行われていると考えるのが自然でしょう。乗務員が新型車両に乗りたがらないのも何となく頷けます。
なお、車両は窓が開けられない仕様になっていますが、屋根の空調装置の横に換気装置が付いていますし、高速運転をする観点からこれは仕方がないでしょう。非常時のバッテリーも交直流電車の都合上床下機器が多くなってしまいますし、これも搭載を見送ったのはやむを得ない判断と言えそうです。
ちなみに、新形式というのは車体の変更がされたときに行う場合と車体はそのままで制御装置等機器を変える場合があり、事業者によりまちまちです。国土交通省への構造申請が以前の形式のままということは十分あり得ます。
不幸中の幸い?コロナウイルスの影響で運行本数が減らせる状況
不幸中の幸いという言い方は不謹慎かもしれませんが、現在は新型コロナウイルスの影響で乗客が減っている状況です。
この状況なので、運行本数を減らしてもそこまで影響はなさそうですね。E235系も登場当初は不具合が多発して長期間の運用離脱を余儀なくされています。TX-3000系も日立製作所で原因究明してもらってから運用に入れて欲しいです。
今後、8両化や東京駅乗り入れなどが予定されていますし、TX-3000系も不具合を解消してほしいところですね。