185系の置き換えにより、廃止も予想されている「ムーンライトながら」。しかし、廃止となれば大きな反発が予想されます。もし185系の置き換え後も存続するとすればどの車両が充当されるか予想してみました。
E257系500番台
あくまでもE257系によって「踊り子」の修善寺乗り入れが存続するという前提ですが、これが一番自然な考えなのではないでしょうか。定員は500番台を2本繋げて10両編成で運転すれば612人ですから、十分と思われます。
踊り子用の9両編成での運転も考えられますが、こちらはグリーン車を連結している分普通車の定員が減少してしまうので、こちらが充当される可能性は低いでしょう。
12/4追記:踊り子用のE257系2000番台・2500番台は9両編成13本と5両編成4本とのことですから踊り子用の編成が充当されることはない模様です。
215系
2019年の秋か2020年の春に湘南ライナーなどが特急に格上げされると定期運用を失う215系を「ムーンライトながら」の後継車両とすることも考えられます。定員数も普通車が830人、グリーン車が180人の計1010人ですから大幅な定員増となります。
ただし、普通車の車内は向かい合わせのボックスシートであり、前任の373系や185系と比べると座り心地という点では大きく劣ります。グリーン車はリクライニングシートですが、指定席での運用としてしまうと青春18きっぷで使用できませんし、自由席での運用にすると大きな混乱が予想されます。
また、JR東海への乗り入れとなるので、ATSの設置工事や乗務員の訓練も必要となりますので、この辺りも課題です。更に、終点の大垣駅での米原行の接続列車は311系の8両編成での運転なので、座席定員は472人。大垣ダッシュは今まで以上に殺伐としたものになりそうです…
373系
現在、JR東海の特急からホームライナー、普通列車、臨時列車と幅広く活躍している373系を「ムーンライトながら」で運用するというのも一案でしょう。
ただし、問題点として2012年3月ダイヤ改正でのJR東日本区間への乗り入れ終了に伴いATSがPT型に換装されてしまいましたので、互換性があるのか?という点があります。
さらに、幅広く活躍している現状、運用に余裕がないため、現実性は薄いのではないかと考えます。
313系8000番台
313系8000番台はかつて有料列車「セントラルライナー」として運用されていたので、転換クロスシートやコンパートメントを備えているなど設備は充実しています。
ただ、リクライニングシートより劣るので、この点で問題があるのと、3両編成6本しかないので、3両編成3本連結で運用となると予備車が無くなってしまいます。
夕方の「ホームライナー瑞浪」 の運用は383系に肩代わりしてもらうにしても、朝の運用分をどうするのかという点も問題になってきます。
まとめ
いかがでしたか?青春18きっぷのユーザーからは大人気の「ムーンライトながら」、何とか存続してほしいものですが、今後どうなるか注目ですね。
指定券の転売が問題になってるから、全車自由席で長野の211系とかアリかもしれないです。
メリット
・定員増
・転売問題が無くなる
・快速みすずが廃止されない限りATS-PTが撤去されることは無い
・東海に同型車がいるからハンドル訓練が楽
・ドアスイッチがあるので車内保温ができる
・編成中間に東海の車両を上手く挟み込めば、車両使用料(片乗り入れで発生する車両貸し出し料金)を相殺出来る
・運転台が貫通式なので、車掌の人数を削減できる
・定期列車と併結とかすれば、車掌の人数を…
・編成両数の細かな変更、ロングシート車を使うかクロスシート車を使うかなどで、需要変動に対応できる
・車両性能微増(MT54→MT61)
デメリット
・座席定員減
・寝るのに不向き
・減光が出来ない
・自由席なので、殺人的混雑が起きる可能性がある
・指定席料金の減収
・よく見るような1人で複数の席を占領する人や、ロングシートで寝転がる人が出る可能性がある
・トイレが減る(3両ないし6両に一つ)
・洗面台がないので洗顔、充電(ダメだと思うけど)が出来ない
・うるさい
・デッキがないので、通話が出来ない
・e231が長野に転属し、211の予備車が出るのを待つ必要がある
・長野運転所? が起終点から遠い
近郊形車両の夜行復活を期待しています