小田急電鉄の1000形で唯一の8両編成だった1081Fですが、先日大野総合車両所へ回送されました。ロゴマークやパンタグラフが撤去されていることから、恐らく廃車になるものと思われます。果たして今後どうなっていくのか、現時点の情報をもとに考えてみました。
1081Fが廃車に
ついに小田急1000形に初の廃車が発生しました。1081Fが6月末の運用を以て離脱し、サハ2両が抜き取られた後ほかの車両についてはロゴマークやパンタグラフなどが取り外されています。
この1081Fは他編成と細かいところが変わっています。これが災いして短編成化されることなく廃車になったのかもしれません。
- LED式の旅客案内表示器が10両編成と異なり千鳥配置・黒枠で配置されている
- 小田急の通勤車で初めて自動放送装置を搭載しているが、この編成のみ現在も英語放送が行われていない。
- 床下機器の配置が他の1000形とは異なっている。
8両固定編成は消滅へ?
現在小田急では普通列車の10両編成化を進めており、そうなると8両編成の出番はなくなってしまいます。3000形については順次10両編成化が進められていますが、そうなると次に動向が注目されるのは2000形となってきます。
2000形は1995~2001年製造で比較的新しい方ですから流石に廃車はないと思いますが、果たしてどうなるでしょうか。後述する2054Fを廃車にして6両と10両4本づつに組み替えるのでしょうかね。
特異な車両は危ないかも
今回1081Fがあっさり廃車になったように、5000形投入を機に取り扱いの煩雑な特異な車両については一掃したいのかもしれません。
そうなってくると1000系ワイドドア車や2000系の中でも2600系の機器流用車である2054F辺りは危ないかもしれませんね。
意外と8000形は長生きしそう
8000形についても界磁チョッパ制御のままの8251Fや8255Fは早期廃車となる可能性が高いですが、VVVFインバータに更新されている他の編成については特異な車両の淘汰が優先されるのであれば大規模リニューアルが行われていることから意外と長生きしそうですね。今後の動向に注目です。