現在、東北本線の黒磯~新白河で運転されているE531系などの普通列車が、 来春からワンマン運転となる可能性があるようです。
動労水戸の記事で判明
おはようございます。
E531は現在東北本線黒磯ー新白河でも使われています。
2年ほど前に交直セクションを黒磯駅構内から黒磯の仙台方の駅間に移設し、すべての列車を車上切換にすることになったことで交直両用電車が必要となったからです。(中略)
引用:密かに進められている531系ワンマン使用
これまでは黒磯駅で、同じ駅の中で上り方は直流電車、下り方を交流電車と番線ですみ分けていましたが、構内を改造することで黒磯駅は直流だけの駅となりました。黒磯駅から以北に入る列車は交直流、もしくは気動車に置き替えになったのです。
現在、E531は朝晩の通勤帯を中心に黒磯と新白河の間を往復し、昼間は気動車110系が運用されています。
このE531は勝田車セの俗に3000番代といわれるここで使うことを念頭に作られた耐寒耐雪の構造をもつもので、毎日水戸線小山までの列車の1本を小山ー黒磯を回送で送り込み、そこから来た回送を毎日水戸線を使って小山から勝田に取り込んでいます。
水戸線小山の延長に黒磯ー新白河の仕事をさせてくるって感じです。
このE531系3000番代の1編成に車側カメラと運転席内にモニターが設置されていたのですが、通常はカバーがしてあって使っていません。
それを郡山ではこっそり使って試運転?訓練運転?していた様です。
「5両ワンマン」をE531で改造ですが、最近では、車両の改造自体が秘密裏に進められています。現場では物が付いてから初めて知らされ、いつの間にか検査項目が増やされるのです。
駅は無人化され、5両ワンマンで一番前のドアしか開けないなんて訳にはいかないので、Suicaエリアを拡大して、「信用乗車」と言います。
(後略)
「都市型ワンマン」か?
東北本線の黒磯~新白河間は青春18きっぷや北海道&東日本パスの利用期間以外はそこまで乗客は多くないので、ワンマン化の対象となったのでしょう。
キハ110にはすでにワンマン運転用の設備が備わっていますが、E531系の場合は5両編成ですから、車内で運賃収受するわけにはいかないでしょう。恐らくSuicaでの乗車エリアを拡大して、車側カメラと運転席内に備え付けられたモニターを利用し、車内での整理券の発行や運賃収受は行わない「都市型ワンマン」にするものと考えられます。 今後、来春までにE531系の改造が進むものと思われます。
水戸線も対象に?
そういう意味で言いますと、水戸線も今後、早朝・深夜や日中は「都市型ワンマン」の対象になる可能性は高いと考えます。常磐線のように海沿いの路線を走る訳ではないですし、すでに全駅がSuicaに対応しているので、ワンマン化への障壁はそこまで高くはないでしょう。
9/26追記:千葉労組のブログ記事で、3000番台7本のワンマン化改造実施と来春ダイヤ改正からの水戸線でのワンマン運転実施が明言されています(ソースはこちら)。東北本線でのE531系の運用は2運用のみであることから、水戸線は乗客の多い朝晩を除きワンマン化、3000番台は水戸線と東北本線の運用に限定される可能性が高いです。
逆に常磐線は海沿いを走行する区間が多いため、非常時の避難誘導が運転士1人では難しく、またいわきから原ノ町までの福島第一原発の区間はE531系での運用となることやこの区間がSuicaの運用区間から外れていることを考えますと、当分の間はワンマン運転は行われないものと考えます。
不正乗車の厳罰化は必須
今回取り上げた「都市型ワンマン」はあくまでも乗客との信頼関係の下で成り立っていることを考えますと、抜き打ちでの検札は時々行う必要があると思いますし、この様な路線での不正乗車のペナルティは現行の3倍から引き上げる必要があると筆者は考えます。鉄道各社もいい加減、法律改正を国に訴えても良いのではないでしょうか?
まとめ
今回東北本線の黒磯~新白河間や水戸線がワンマン化される可能性があるということで、今後このような「都市型ワンマン」が他の路線に拡大されていくのか、注目でしょう。