JR東日本は昨今の新型コロナウイルス拡大の影響で旅客が減少していることを受けて新幹線での貨物輸送の本格導入を検討しています。また、来月には東北新幹線の一部列車でリモートワーク推奨車両を設定し、新幹線オフィスの実証実験を行います。
新幹線オフィス実証実験
新幹線の座席では携帯電話などでの通話はお控え頂いていますが、実証実験を行う列車についてはウェブ会議にも対応できる通話が可能な車両を1両設定(以下「リモートワーク推奨車両」)設定します。
新幹線オフィス対象列車のご利用に必要な乗車券、新幹線特急券をお持ちのお客さまがリモートワーク推奨車両を利用することができます。なお、追加料金はいただきません。
- 1号車に設定し、A・C・E席のみ使用できます。
- リモートワーク推奨車両に座席指定はありませんので、満席の場合があります。
- ご旅行中の一部時間などでもご利用もいただけます。
- ご利用の際には、アンケートへのご協力をお願いいたします。ご協力いただいた方には、JR 東日本の運営するシェアオフィス「STATION BOOTH」の無料利用チケットを進呈します。
- 今回の実証実験に合わせて各企業と連携し、個別の通信ルーター貸出など各種ツールをお試しいただけます。なお、個数には限りがあります。
設定列車は以下の通りです。
- 2/1~12
- 下り
- はやぶさ103号:東京7:56~仙台9:31
- はやぶさ17号:東京10:20~新青森13:29
- やまびこ63号:東京13:36~盛岡16:54
- やまびこ141号:東京14:00~仙台16:06
- 上り
- はやぶさ108号:仙台10:21~東京11:56
- やまびこ136号:仙台10:41~東京12:48
- はやぶさ36号:新青森16:17~東京19:32
- はやぶさ110号:仙台17:21~東京18:56
- 下り
- 2/15~26
- 下り
- やまびこ127号:東京8:08~仙台10:11
- やまびこ135号:東京11:00~仙台13:04
- はやぶさ21号:東京11:20~新青森14:43
- やまびこ213号:東京16:12~仙台18:25
- やまびこ149号:東京17:00~仙台19:04
- 上り
- やまびこ128号:仙台8:39~東京10:48
- やまびこ136号:仙台10:41~東京12:48
- やまびこ144号:仙台14:44~東京16:48
- はやぶさ38号:新青森16:38~東京20:04
- やまびこ156号:仙台18:44~東京20:48
- 下り
JR東日本は今回の実証実験結果で得られるお客さま動向や利用における課題をもとに、今後さらに快適な新幹線でのリモートワーク環境を提供できるよう検討を進めます。また、専用車両の開発も視野に入れるとのことです。
実は東北新幹線でも200系の一部編成に個室が設けられていましたが、2004年に惜しまれつつ退役しました。理想としてはあの普通個室に扉を設けて防音処理を施したものになるでしょうか。現代の車両であれば、これにコンセントやWi-fiをつける形になるのかな?と。
これに加えて事前注文した駅弁と飲み物が個室に用意されていればなお良しですね。夕方になると駅弁が売り切れていることも多いですし…
新幹線で貨物輸送検討
もう一つは新幹線で貨物輸送を行うという話です。
JR東日本が新幹線への貨物専用車両の導入を検討していることが30日、分かった。複数の同社関係者が明らかにした。1編成の内1両を貨物専用に改造することを検討し、専用車両新造に向けた設計作業も開始。新型コロナウイルスの感染拡大で低迷する長距離旅客輸送に代わり、新幹線物流事業の拡大を目指す。
JR東は地上輸送では最も早く、安定的に荷物を運べる新幹線の利点を生かし、平成29年7月から月1件程度、首都圏で開くイベントで使用する地場産品を各地から輸送。今年9月以降は、東北、上越の各新幹線で1日上下各1~2便、週20便程度の貨物定期便を運行している。
これまでの輸送量は、車内サービス用の物品を保管するスペースなどを利用するため1便当たり最大で段ボール40箱程度に限られていた。そこで、1編成の内1両の座席を全て取り外し輸送用に特化した車両への改造を検討。400箱程度まで輸送量を拡大する。来年中の導入に向け市場ニーズの調査を進めている。
さらに、搬送作業を効率化するため、輸送用パレットをそのまま車内に搬入できるように扉の幅を広くとった貨物専用車両の設計も開始。導入は数年先になる予定だ。
(後略)
引用:《独自》JR東、新幹線に貨物車両 コロナで旅客減…導入検討
これは現在行われているレールゴーサービスの拡大と考えた方がよさそうですね。どうやら1編成の車両1両を丸ごと荷物車として運用するようです。
かつては荷物輸送も一般の列車で当たり前に行われていたのですが次第に縮小し、現在ではJR東海など一部の会社で新聞輸送を行うのみとなっています。
しかし、トラックドライバーの不足と旅客の大幅減少というダブルパンチに見舞われ荷物輸送が復活することに。何とも皮肉な話です。なお、新幹線で荷物車(二)が設定されれば新幹線史上初となります。
ネット上では好意的な反応多し
ネット上の反応は好意的な声が多かったですね。
うーん。素人は黙ってた方が良い
そもそも新幹線車両は64トン上限を前提に設計されてて、橋梁の重量上限ってのはワンスパンに何両乗るかを考えて作る
東北新幹線の場合は開業当時の200系が事実上の0系と言うこともあって、実際にはワンスパン300トン程度まで全く問題ない設計なんだけどな
それと、段ポールがどうのではなく、トータル所要時間が問題になる荷物もある
例えば函館界隈で搾乳された生乳が加工⇒パック詰めまでされて新青森に持ち込まれた場合、午前中搾乳の新鮮なものが翌日の市場に提供されるなら大きな付加価値になる。
商品の値上げが難しい昨今では、付加価値の創造が重要なファクターなんだよ。
それだけでなく、例えは北東北の切り花出荷や各種加工食品なと新鮮がブランドになるものは新しい顧客の掘り起こしにも繋がる。
まぁ、もう少し経済を勉強した方が良いぞ。
引用:【産経/独自】JR東、新幹線に貨物車両 1編成のうち1両を貨物専用に改造 コロナで旅客減…導入検討 魚を生きたまま輸送した実績あり [右大臣・大ちゃん之弼★]
まず需要と時間を考えると、東京起点の場合は仙台を通り越した一ノ関あたり・長野を通り越した上越妙高駅あたりからでなければ、高速道経由のトラックには勝てない
引用:【産経/独自】JR東、新幹線に貨物車両 1編成のうち1両を貨物専用に改造 コロナで旅客減…導入検討 魚を生きたまま輸送した実績あり [右大臣・大ちゃん之弼★]
東日本(どうせ北海道の新幹線は潰れる)1社単独かつ人件費を考慮すれば、まとまった数を一度に載せるのが適切だから、車両基地での積載をするほかなく、
東京の東京新幹線車両センター
盛岡の盛岡新幹線車両センター(本所)
新青森の盛岡新幹線車両センター青森派出
の3か所だけでここは航空コンテナを新幹線車両から積卸するだけ
航空コンテナにしておけば、荷役機器の設計を一から新規にやる必要もないし、開発費用もかなり抑えられる
航空コンテナへ荷物を積めるのは運送会社の倉庫でやることで新幹線車両センターの荷役場所は最小限まで抑えられる
貨物というよりは、鉄道小荷物輸送の復活だな。
国鉄時代は、旅客手廻り品輸送の延長で小荷物輸送の受託をしていて、ヤマトが宅急便ネットワークを確率するまで、郵便小包と並び全国小口輸送の唯一の受け皿だった。また、その出自から小荷物輸送は貨物事業ではなく旅客事業に区分された。新幹線の小荷物輸送も実は前例があって、国鉄最末期の85年に「ひかり宅配便」という小荷物輸送サービスを開始している。
引用:《独自》JR東、新幹線に貨物車両 コロナで旅客減…導入検討
宅急便同様に市中の商店を荷受け窓口にし、駅での荷受けに限定していたことから民間宅配便事業に圧されがちだった鉄道小荷物のテコ入れを図るものだったものの、86年には国鉄合理化の一環で鉄道小荷物輸送自体が全面廃止、翌87年に分割民営化と短命に終わった。
東北~北海道新幹線はいずれ札幌まで延伸するが、コロナ前でも仙台から先の区間では需要が危ぶまれていた感があった。
上越新幹線、北陸新幹線もハイ・シーズン以外はガラガラの列車も少なくない。
飛行機と違って、途中停車駅でも生鮮品の積み込みができ、しかも一日に何本もある列車で輸送できれば、収入の下支えになろう。
起きてほしくはないが、大震災時の物資輸送などにも活用できるかも知れない。東海道新幹線では効率性、冗長性の関係で編成を全統一しているからこういう施策は難しいでしょうが、JR東日本の新幹線は元々編成にバラエティがあるから、何本かが荷物車つきでもいけそうだ。
引用:《独自》JR東、新幹線に貨物車両 コロナで旅客減…導入検討
今の若い子は知らないかもしれんが、昭和の頃は普通に貨物車輛が一両はついていた。まだ、長距離客車急行が全盛の頃で、14系20系などの客車特急よりかは、10系や混成旧客などの急行などに併結されることが多かった。場合によっては2両併結もあった(´・ω・`)
荷物車輛以外にも、〒マークの入った郵便局専用車両もあったな。当時の急行は夜行が中心で、東京~西鹿児島を30時間で結ぶ急行高千穂号も走ってた。なので、郵便輸送では好適やった。今は、高速道路が全国整備されて、航空機も発達して、長距離列車も廃止されたので、鉄道輸送の役割は終えたのやろうけど、まさかここにきて新幹線で復活とは。
引用:《独自》JR東、新幹線に貨物車両 コロナで旅客減…導入検討
そこまで速達性は必要ないんやろうが、長距離列車そのものが新幹線以外消えたからな
今後のサービス展開に期待
ということで今回はJR東日本が新幹線で貨物輸送&新幹線オフィスの実証実験を行うという話でした。新型コロナウイルスの影響で旅客数が減る中こういうサービスの試行というのはとてもいいのではないでしょうか。今後どういう車両が誕生するのか楽しみにしたいですね!