今秋で227系1000番台投入完了に伴い、 万葉まほろば・和歌山線を走る105系が運行を終了することが明らかとなりました。また、新大阪~奈良間をノンストップで運行する特急「まほろば」が運行を開始するとのことで、今回は奈良地区の大きなニュース2つを取り上げます。
105系、 万葉まほろば・和歌山線で運行終了
今年3月から万葉まほろば・和歌山線で順次運用を開始した新型車両227系について、9/30に全56両の投入が完了する見込みとなりました。 これに伴い、前日の9/29の運用を以て105系が引退することとなりました。今後、105系が担当している運用も徐々に227系に差し替えられていきますので、早めの撮影・記録をお勧めします。
26日にラストラン実施 和歌山~橋本間を1往復
和歌山線で使用していた105系電車のラストランイベントが10/26に行われます。
105系電車は、新型227系電車への置き換えに伴い、9/30を以て和歌山線から引退しました。今回、ラストランイベントとして、和歌山線の和歌山~橋本間で105系(4両)が1往復します。時刻は次のとおりです。
- 往路:和歌山9:16→橋本10:27
- 復路:橋本13:09→和歌山14:15
- 途中停車駅:岩出、粉河
- 全車自由席。乗車券のみで乗車できます。
橋本駅では、105系の写真展を開催中です。ラストランの復路では、これら写真の車内展示などが予定されています。
227系投入完了でイベント実施
227系の投入完了に伴い、以下のイベントが行われます。
- JR万葉まほろばウォーク
- 新元号「令和」が万葉集の題詞(詞書き)から採られたことで、万葉集が脚光を浴びています。
万葉集に登場する「地名」は全国各地で約2900あるうち、奈良県が最多で約900(題詞、歌、左注の合計)あり、万葉まほろば線(桜井線)沿線には、社寺、古墳、万葉歌碑が多くある「山の辺の道」があります。
今回、「奈良まほろばソムリエの会」の皆様にご協力いただき、万葉歌碑などを辿りながら「山の辺の道」を歩く「JR万葉まほろばウォーク」を12/7に実施します。 (雨天中止) - 新型車両227系を使用した「JR万葉まほろばウォーク」参加者専用の臨時列車を奈良駅(11時ごろ発)から巻向駅まで運転します。 臨時列車の車内では「奈良まほろばソムリエの会」の会員による万葉集のミニ講座を実施し巻向駅からは同会会員のガイド付きで万葉歌碑などを辿りながら大神神社まで、約3時間のウォークイベントを行います。
- 新元号「令和」が万葉集の題詞(詞書き)から採られたことで、万葉集が脚光を浴びています。
- 万葉まほろば線「三輪エリア」誘客キャンペーン
- 万葉まほろば線(桜井線)三輪駅周辺には、ご祭神の大物主大神がお山に鎮まるために、古来本殿は設けずに拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し三輪山を拝するという原初の神祀りの様を伝える我が国最古の神社「大神神社」、日本手延そうめん発祥の地でそうめんの元祖と言われる「三輪そうめん」など、古き良き伝統を大切にしているスポットがあります。
今回、和歌山線・万葉まほろば線に新型車両227系の投入が完了するのを機に、近畿大学経営学部商学科名渕ゼミの学生の皆様に、若者目線で「三輪エリア」に行きたくなるような、周辺素材の発掘、素材の磨き上げ、宣伝告知方法について検討いただいており、その成果を誘客キャンペーンとして展開してまいります。
- 万葉まほろば線(桜井線)三輪駅周辺には、ご祭神の大物主大神がお山に鎮まるために、古来本殿は設けずに拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し三輪山を拝するという原初の神祀りの様を伝える我が国最古の神社「大神神社」、日本手延そうめん発祥の地でそうめんの元祖と言われる「三輪そうめん」など、古き良き伝統を大切にしているスポットがあります。
特急「まほろば」運行開始!
2019年3月16日のおおさか東線全線開業により、奈良方面と新幹線の接続駅である新大阪駅とのアクセスが大幅に改善しました。今回、秋の行楽シーズンで需要が見込まれることから、新大阪と奈良をノンストップで結ぶ臨時特急「まほろば」を運行します。
- 運転日 …11/2~12/8の土休日
- 時刻…新大阪10:03→奈良10:53、奈良16:56→新大阪17:47
- 編成…287系3両編成(1・2号車が指定席、3号車が自由席)
- 11/2~4の奈良行きでは車内でのおもてなしを行います。 NARA CITYコンシェルジュ(予定)によるノベルティ・地元特産品のプレゼ ント等が行われます。また、 特急列車の到着に合わせて、奈良駅の社員によるお出迎えも予定しています。
- 臨時特急「まほろば」の運転にあわせて、奈良市内に観光でお越しになる訪日外国人のお客様に対し、奈良県内の更なる魅力をお伝えし、実際に訪れるお手伝いを行うため、奈良駅改札前に一般財団法人奈良県ビジターズビューローによる観光案内ブースを設置します。
- 臨時特急「まほろば」の運転にあわせて、奈良市内に観光でお越しになるお客様に対し、奈良県の更なる魅力をお伝えするため、自治体様とJR が一体となり、奈良駅構内においておもてなし・観光PRイベントを実施します。
- 「まほろば」の運転日に改札外で奈良県観光局によるおもてなしを行います。 「せんとくん」などマスコットキャラクターによるお出迎えや奈良県内市町村の観光PRが行われます。
- 11/2~4には 奈良市観光協会によるおもてなしを行います。 NARA CITYコンシェルジュやマスコットキャラクター「しかまろくん」 などによるお出迎え ・「冬の奈良大和路キャンペーン2019」など奈良市内の観光PRを行います。
- 11/2には 天理市による観光PRイベントを改札内で行います。 社寺、古墳、万葉歌碑が多くある「山の辺の道」などの観光PR ・11/3に天理市長柄運動公園で開催する「天理じゃんじゃん市」のPR ・天理市ブランディングプロジェクト「めぐみ めぐる てんり」のPR ・モノづくり支援事業から生まれ「天理のめぐみ」として認定された商品の販売を行います。
- 11/3,4には 桜井市による観光PRイベントを改札内で行います。 1月中旬頃に見頃を迎える紅葉スポットや社寺、万葉歌碑が多くある「山の辺の道」など の観光PR ・「大和さくらいブランド」として認定された商品の販売を行います。
- 11/30、12/1には奥大和地域による観光PRイベントを改札内で行います。 歴史を巡る奥大和エリアの観光PR ・奥大和エリアの皆様が手掛ける食雑貨などの販売を行います。
まとめ
今秋で105系が和歌山・万葉まほろば線の運用から退くということで、また1つ国鉄型が姿を消すことになりました。後任の227系1000番台の活躍に期待するとともに、来春の和歌山線でのICOCA使用開始が待ち遠しいですね。
おおさか東線に設定された特急「まほろば」は今後どうなるのか、果たして定期化されるのか今後の動向に注目するとともに、現在同区間で運行されている「直通快速」の増発にも期待したいところです。