大都市近郊区間では、 実際に乗車する経路に関わらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車することができます。これを利用するのが今回紹介する大回り乗車です。今回は仙台近郊区間と新潟近郊区間の2つを取り上げます。
仙台近郊区間
仙台近郊区間は上図の通りです。ただし、注意点として奥羽本線の「つばさ」・「とれいゆつばさ」は乗車不可なので注意しましょう。
リゾートみのりは乗車可
陸羽東線の観光列車「リゾートみのり」は指定席券を購入すれば乗車可能です。陸羽東線は本数が少ないので乗り継ぎが大変ですが、この列車ならば仙台から新庄まで一本で行くことができますし、車内もリクライニングシート装備なので快適です。土休日中心に運行しています
おすすめは仙石線
この路線は海沿いを走ることで有名で、陸前富山駅から陸前大塚駅~東名駅にかけては、奥松島の海岸線に沿うように線路が敷設されており、松島湾の眺めを楽しむことができます。また、 日本一海に近い駅として知られる「陸前大塚駅」があり、震災の影響で駅から海を眺めることは難しくなりましたが、現在でも駅付近を通る際に少しだけ海を見ることができます。
食事と列車の本数には注意
この大回りで問題になってくるのが食事の確保です。飲み物であれば自動販売機で買えばいいのですが、食事の確保が問題になってきます。改札内にコンビニがあるのが、仙台・多賀城・小鶴新田・山形の各駅に限られ、駅弁も仙台・山形・米沢に限られています。
また、列車の本数についても奥羽本線の福島~米沢間や陸羽東線の新庄~鳴子温泉間、石巻線は本数が少ないので乗り継ぎには注意しましょう。
新潟近郊区間
新潟近郊区間は上図の通りです。東京・大阪・仙台と比べると小さいですね…
引退間近の115系
そろそろ引退が近い115系に乗りに行くのがおすすめでしょうか。ただ、115系は7本しかないので、運用が限られています。事前に調べてから乗車しに行きましょう。
食事と列車の本数には注意
先の仙台近郊区間の時以上に食事の確保には注意が必要で、駅弁や駅そばが確保できるのが長岡駅と新潟駅、新津駅しかありません。
また、運転本数についても越後線の吉田~柏崎間や羽越本線の新津~新発田間は本数が少ないので、乗り継ぎ時間については気を付けましょう。
まとめ
大回り乗車で普段は乗らない路線まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか?普段は乗らない列車や風景が楽しめて新鮮な気持ちになれると思います。いろいろなルートが考えられるので、気分に合わせてどの路線に乗るか?というのを楽しんでもいいでしょう。