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 小田急電鉄が久しぶりの新型車両、5000形を投入することを明らかにしました。通勤電車では、12年ぶりの新形式となります。

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5000形の概要

主な特徴は以下の通りです。

  • 先頭部を流線型にすることでスピード感を強調。オールステ ンレス車体で、スマート感を表現したアズールブルーとインペリアルブルーの帯を採用。
  • 混雑緩和を図るために拡幅車体を採用することで車内スペースを広く確保。車両間の仕切り扉や荷棚、座席横の袖仕切り部に大型強化ガラスを用いて空間の広がりが感じられる構成にし、天井埋め込み形のLED照明を搭載して天井部の閉塞感の緩和を図ります。
  • 小田急電鉄では初めて、防犯カメラを各車両に4台搭載。また、車両の異常な動きを検知した場合に自動的に緊急停止させることで、被害の拡大を防止する装置を搭載します。このほか、E235系で採用されているモニタリング技術を採用します。
  • 各車両に空気清浄機8台と車いすスペース1か所を設置。
  • 主電動機、コンプレッサ、空調装置および駆動装置は低騒音型を搭載。SⅰC素子を用いたVVVFインバータ制御装置の搭載や、回生電力量を増大させる新規制御方式の導入、全照明のLED化により、運行エネルギーの削減を行います。

 5000形は2019年度にまず量産先行車が10両編成1本投入され、2020年度に10両編成5本を投入する模様です。

運用はどうなるのか?

 イメージ図を見ると、拡幅車体ですし、前面に貫通扉がありませんから、東京メトロ千代田線・常磐線への乗り入れはできません。したがって、小田急線内の快速急行などとして新宿~唐木田・片瀬江ノ島・小田原間で運用されるものと思われます。

 今後、関連線区での試運転が行われたのち、問題が無ければ来年春のダイヤ改正で運転を開始するでしょう。

置き換え車両は?

8000形
引用:8000形

 置き換え車両の有力候補は8000形でしょう。製造から30年以上が経過しますし、更新を受けているとはいえ近年の新型車両と比べると、どうしても劣る面があります。また、 8000形電車は小田急電鉄で残る唯一の鋼鉄製車体の車両で、その他の車両は全てステンレス製となっています。全般検査の際には塗装も必要となってしまい、ほかの車両に比べてメンテナンスコストがかかっています。2021年度以降も5000形の投入を続けて8000形の淘汰を行うことは確実でしょう。少しづつ8000形の記録は行っておくことをお勧めします。

1000形 ワイドドア車
引用:1000形

 もう一つ候補として挙がるのは1000形ワイドドア車の置き換えです。ワイドドア車は新宿駅のホームドアに対応していないのか、小田急線の中でも町田~小田原・片瀬江ノ島間の折り返し運用に就いています。彼らは1000形が受けているリニューアル工事の対象から外されており、来年で製造から30年。そろそろ廃車になっても不思議ではないでしょう。

まとめ

 小田急電鉄が久々の新車両導入ということで、沿線の住民からは好評を博することでしょう。更に、拡幅車体ですから、混雑の緩和という意味でも大きいですね。実車の登場が待たれます。