JR西日本は岡山・備後エリアに新型車両を導入することを明らかにしました。広島エリア・和歌山エリアで運転中の 227 系近郊形直流電車をベースとした新型車両ということですが一体どんな車両なのか、そして置き換え対象はどの車両なのでしょうか?
遂に岡山にも新型車両が
JR西日本ではこれまで広島地区・和歌山地区に227系を投入し105系や115系などの国鉄型車両を置き換えてきました。今回、岡山地区にも新型車両を投入するとのことですが、気になるのは227 系近郊形直流電車をベースとした新型車両になるという点。わざわざ新形式とするあたり、何か大きな変更があるとみるべきでしょう。ドア上にLCD案内装置の設置?SiC-VVVFの採用?興味が尽きないところです。なお、投入車両数でっすが、2両編成と3両編成の計101両を導入するとのことです。
置き換えの対象はどの車両に?
現在、岡山電車区に所属する近郊型車両で国鉄型となるのは以下の通りです。
- 105系…2両編成7本
- 113系…4両編成13本
- 115系…4両編成12本、3両編成31本、2両編成8本
- 117系…4両編成6本
- 213系…3両編成4本、2両編成7本
2両編成と3両編成の計101両ではすべてを置き換えるには至りませんから。そうなるとどの車両から置き換えていくのか。
まず213系は岡山電車区に所属している車両の中でも比較的新しいほうであり、体質改善工事が施工されてそこまで年月が過ぎていないことから今回の置き換え計画の対象からは外れているものと思われます。
逆に真っ先に置き換えられてしまいそうなのが117系でしょうか。ワンマン化改造を受けているとはいえ213系ほど小回りが利かず、車内設備なども老朽化が進んでいることもあり、恐らく2023年度までの活躍になるのでは?と思われます。
今回の新型車両で2両編成もあるということで、105系・115系の2両編成はおそらく置き換えの対象になっているのではないでしょうか。ただ、投入が岡山・備後エリアと書かれていることから、伯備線の運用は最長でも新見までと予想します。
これに加えて113系と115系の体質工事未施工車も置きかえれば大体そのくらいの数になりますね。ただ、今回の投入で置き換えが行われない115系についてもそこまで長くはないような気もしますから、将来的には213系と新型車両の2形式で統一する感じになるのではないか?と予想します。
遂に終わりが見えてきた岡山地区の国鉄型車両。最後まで無事に活躍できることを願うばかりです。