房総エリアでは209系が活躍中ですが、来春E131系が導入されることが決まっています。残りをどうするのか注目が集まっていましたが、千葉労組の資料からE233系の導入が検討されていることが明らかになりました。新製なのか?転用なのか?現時点における考察を行いました。
千葉労組の発表で判明
今回の房総地区へのE233系投入は千葉労組の資料(詳しくはこちら)で判明しました。
房総末端区間と鹿島線についてはすでにE131系導入でワンマン化されることが決まっています。
残りの209系についても老朽化が進行していることからどのように置き換えるのか注目されていましたが、今回E233系投入とワンマン化する計画があることが判明しました。
京浜東北線からの転用が本命か?
JR東日本は京浜東北線で車掌が乗務しないワンマン運転を始めることを検討し始めました。これに伴い、車外監視カメラ・ホームモニターやATOを搭載した新型車両(E235系?)を2024年度をめどに投入するすることが明らかになりました。
となるとE233系を転用する必要が出てくる(さすがに廃車にすることは考え辛い)のですが、82本もあるので本数が不足することはないでしょう。
また、1日1往復のみ存在する東京~成東・勝浦の通勤快速(土休日は快速)を廃止して京浜東北線の貫通編成を転入させ、京葉線から分割編成を房総地区へ転属させる可能性もありそうです。
ワンマン化する計画があるくらい省力化を進めていますから、誉田駅の連結のような煩雑な取り扱いはできれば無くしたいというのが本音でしょう。
南武線の車両転用の可能性は薄いか
対抗馬として考えられたのは現在7両編成化の検討が進められている南武線のE233系でしょうか。
今更E233系の付属車を新造して7両化するよりも、E235系を投入して南武線のE233系を房総各線へ転用するのではないか?と思っていましたが、京浜東北線へ新型車両を導入するのであれば転用の過程でE233系の付属車は余りがでますから、それを組み込んで7両編成にするのでしょう。
ただし、ホームの前後に踏切がありこれ以上ホーム延伸が難しい駅があること、中原電車区の拡張が必要なことを考えますと早々実現はしなさそうです。
近郊型の転用も考えられなくはないが…
また、E233系の近郊型を転用することも考えられましたが、こちらも余剰となるグリーン車をどうするか?などの問題から可能性はほぼないものと思われます。
209系は順次退役
なお、E233系投入により現在房総エリアで活躍している209系は順次退役する見通しです。
製造からそれなりに年数がたっていることを考えますと、恐らく廃車となるでしょう。撮影や記録はお早めに。