新型コロナウイルスの影響で運行を休止していたエアアジア・ジャパンですが、11/17に東京地裁に破産手続きを申し立て受理されました。日本国内のLCC初の破綻で、チケット代を払い戻す目途は今のところ立っていないとのことで、今後どうなるのでしょうか?

国内初のLCC破綻

 国内を拠点とする航空会社が、新型コロナの影響で経営破綻するのは初めてです。LCC・格安航空会社の「エアアジア・ジャパン」が17日、破産手続き開始の申し立てたことを明らかにしました。

 愛知県の中部空港を拠点とする「エアアジア・ジャパン」は新型コロナウイルスの影響で先月、事業の継続を断念し中部空港から撤退することを発表していました。

 エアアジア・ジャパンによりますとその後も需要の回復が見込めず、17日、東京地裁に破産手続きの開始を申し立てました。

 負債総額はおよそ217億円で、航空券を購入した少なくとも2万3000人、およそ5億2000万円分の返金の見通しが立っていないということです。

 国内を拠点とする航空会社が新型コロナの影響で経営破綻するのは初めてです。

引用:
target="_blank" rel="noreferrer noopener">エアアジア・ジャパンが破産へ 新型コロナで経営悪化 航空券購入者2万3000人以上の返金めど立たず (20/11/17 21:24)

 日本でもついにLCCの破綻が発生してしまいました。どこも厳しい状況ですが、航空券が返金できない事態となれば初なのではないでしょうか?大変残念ですね。

海外では航空会社破綻は珍しくない

 日本ではLCCの破綻が初ということで注目されていますが、海外では航空会社の破綻というのは珍しくなく、近年ではモナーク航空やトーマスクックが経営破綻しています。

【イギリスの老舗航空会社が突然潰れた理由は?】迷航空会社列伝・モナーク航空
Loading...

 その際航空券が紙切れになって多くの旅行客が旅先に置き去りとなり途方に暮れたわけですが、今回の事例では幸いなことに全便運休していたことでこのような事態にはなりませんでした。

ネット上の反応は?

 日本の常識は世界の非常識と言う事を理解していない人が多過ぎます。

 LCCは何か有った場合に、お金が戻って来ないのが当たり前のビジネスモデルです。

 日本の一部のLCCは大手の系列なので、親会社の評判を落としたくない為にルールを外れて一部返金しているだけです。

 LCCの経営が苦しくなるより、親会社の信用を落とさないようにするのが優先されています。

 大手航空会社にとっては、経営悪化でLCCが無くなった方がメリットが有りますから。

引用:チケット代5億円超の返金見通せず…エアアジア・ジャパンが破産申請 コロナでの国内航空会社の破産は初

 クレカで払っていればカードにもよるが、カード会社の保険で補償される
自己防衛してれば大丈夫なんだよ

 てるみクラブの時もカードで払った人はカードの補償で返金されたが、現金値引きにつられて現金で払った人は戻ってこなかったでしょ
ネット通販でもカードが使えない店は詐欺サイトの可能性があるから要注意だよ、逆にカードが使えても情報を抜かれるだけのとこもあるが……

引用:5億円超の航空券返金見通せず

 会社が潰れると、債権も債務も管財人が管理し、債権債務の履行はできなくなります。

 残資産の振り分けは法的に決まっています。

 まず労働者への未払い給与が第一で、これに次ぐのが未納税金や各種年金、雇用保険などの未払い掛け金で、これが差し引かれた後に、残金が債権者に支払われます。

 ただこれも管財人の恣意で分配されるわけではありません。

 債権者毎の債権金額の全債権に対する比率を出して、それに残金総額を掛けたものが各債権者の手にする債権回収額のベースになります。

 通常は自分の持っている債権の5~10%くらいになります。

 15%以上になることはまずありません。

 しかも基本的には債権者は自分の債権を管財人に申告しなければなりません。

 参考になりましたか?

引用:5億円超の航空券返金見通せず

 エアアジアのボスであるトニーフェルナンデスは陰でガッツポーズしてるだろうな

 この会社は当初から事業を軌道に乗せる気あるの?って感じだったし、一番最後に開設した中部福岡も福岡の枠の都合の可能性もあるとはいえ、週3便運航でダイヤもバラバラ

 東南アジアではそれで良くても日本でこれでは集客は見込め東南アジアではそれで良くても日本でこれでは集客は見込めない

 コロナが最後の一押しをしただけで原因はコロナ以前からあったと言える

 でも、コロナが原因で破綻したと言えるからエアアジアブランドはそこまで傷付かないし、3度目の進出をする際もコロナが原因なら仕方なかったよねという事で多少は支援者が現れる可能性がある

 更に負債は一掃と3度目の進出を考えてるなら破綻手続きにはメリットしかない

 まあ、3度目の進出をするなら国交省を含め、航空関係者は冷ややかな目で見るだろうけど

引用:エアアジア・ジャパン、破産手続き開始

LCCはリスクがある

 今回の事例でLCCが安いのには理由があるというのを漸く理解した人たちが多いのではないでしょうか。確かにLCCはセールなどを頻繁に実施していて安い印象はありますが

  • 欠航時の補償が乏しい
  • 遅延や欠航が多い
  • シートピッチが狭い、機内サービスも有料
  • 空港は不便なところが多い、チェックインカウンターも離れた場所 

 とまあ欠点が結構あるわけです。今回のような破綻時もまず返金はないものと考えてよいでしょう。そういうリスクも込みで安い、というわけです。

 現在の状況であればJALやANAでも早割であればそんなに高くない値段で購入できますし、宿泊パックという手もあるでしょう。現状ではLCCを積極的に選ぶ理由が見つかりませんので、大人しくJALやANAを選んだ方が良いと思います…