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 旅行や出張の際に使う方も多いと思われる「スーパーホテル」ですが、ここへ来て支配人が訴訟を起こすなど、きな臭い話が出てきています。いったいどういう事なのか、反応などをまとめました。

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支配人が訴訟を起こす

 ホテルチェーン「スーパーホテル」(大阪市西区)で業務委託契約で働いていたホテル支配人らが28日、運営会社を相手取り、労働者としての地位確認と、未払い残業代や慰謝料など計6241万円の支払いを求める訴えを東京地裁に起こした。

 提訴したのは、「スーパーホテルJR上野入谷口」の支配人(46)と副支配人(30)。28日に厚生労働省で記者会見した2人や代理人弁護士によると、2人はホテル側との契約で住民票をホテルの住所に移して住み込み、2018年9月から働いていた。今年3月24日にホテル側の副社長らがホテルを訪れて2人は締め出され、その後、4月15日に契約解除の通知を受けた。会社側は理由を、業績が悪く、ちゃんと業務に従事していないからだと説明しているという。

 2人がホテル側と結んでいたのは、働き手に労働基準法の保護が及ばない業務委託契約だった。しかし、代理人弁護士は、2人は1400ページものマニュアルに沿って具体的に作業しなければならず事実上、ホテル側の指揮命令下にあった上、売り上げを増やしても報酬がほとんど変わらなかったなどとして、実質的に労働基準法上の労働者だと主張。1日の業務時間は18時間に上っていたとして、残業代の未払い賃金などを求めている。

(後略)

引用:スーパーホテル支配人ら「やり方ひどい」運営会社を提訴

 何かと話題の業務委託契約ですが、やはりこういうきな臭いことに使われる印象が多いです。

 「24時間365日働かせ放題の奴隷労働」という話もあるくらいですし、裏側は真っ黒だったんですね…

スーパーホテルとは?

 スーパーホテルは宿泊特化型のビジネスホテルチェーンです。スーパーホテルの場合は、眠りに特化したブランドとして知られており、フロントの快眠コーナーにはパジャマや種類の多い快眠枕(先着順)や女性向けスキンケア用品(一部店舗では男性向けスキンケア用品も)が用意されているほか、大阪府立大学と共同で「ぐっすり研究所」を設立し、科学的な裏付けとともに快眠へのこだわりを追求し続けているほどです。

 効率化が徹底されており、ルームキーの代わりにチェックイン時に暗証番号の書かれたレシートが発行されてドアノブのパネルに暗証番号を入力し解錠させる方式、室内に電話がない(このためモーニングコールは不可)こと、掃除場所の削減のためにベッド下のスペースがないなど様々なコスト削減が図られています。

 また、オーガニック野菜を使ったサラダを2012年11月から全店舗で提供するなど無料朝食にもこだわっているほか、多くの店舗に温泉や大浴場が併設されています。

 最新の決算では売上高は331億4400万円、当期純利益32億1599万円、利益剰余金150億4426万円となっています。(参考:決算公告

公取委勧告の前科あり

 全国にビジネスホテルを展開する「スーパーホテル」(大阪市)が平成26年の消費税率引き上げ後、業務委託したホテルの支配人ら個人事業主に増税分を上乗せした委託料を支払わなかったのは消費税転嫁法違反(買いたたき)に当たるとして、公正取引委員会は22日、再発防止策を講じるよう勧告した。

 公取委によると、未払いの総額は約6500万円。スーパーホテルは委託先に未払い分を支払う意向で、これまでに約500万円分を支払った。

 同社は、経営するホテルの一部について、支配人業務を個人事業主に委託。朝食用の食材の仕入れやホテル建設に関するコンサルティング業務なども法人や個人に委託している。このうち計約100業者に対し、消費税率が8%に引き上げられた後も委託料にかかる消費税を5%のまま支払っていた。一部の法人には8%分を支払うケースもあった。

(後略)

引用:6500万円「買いたたき」、スーパーホテルに公取委勧告 消費増税分の委託料支払わず

内情は真っ黒?Twitter上の反応は?

 この一件に関して、Twitter上の反応はかなり厳しいものがありました。

他のホテルもこうなのか…?

 スーパーホテルは筆者も遠征時に何度か使用したことがあります。天然温泉や無料朝食付きで値段も手ごろであり、睡眠もしっかりとれたので感動したのですが、こんな裏側があったとなると何だか申し訳なくなってきます。

 気になるのはほかのホテルチェーンもこういう黒い裏側があるのかということです。最近のビジネスホテルはサービスがいいのでどこを予約するのか迷いますが、無理をしていいサービスが提供されているのかもしれないと思うと予約しづらいですよね…

 競争が激しい中で更にコロナショックという追い打ちをかけられてしまったビジネスホテル業界ですが、今後どのように変わっていくのか・どこが淘汰されるのか注目ですね。