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 和歌山線・紀勢本線を走る117系が今回のダイヤ改正をもって定期運用から離脱することが決まりました。後継の227系1000番台投入の影響と思われます。

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和歌山線117系定期運用終了の案内

117系 和歌山線・紀勢本線での歩み

 2000年3月に、福知山線(JR宝塚線)用の300番台4両編成2本が福知山色のまま日根野電車区へ転属し、G801編成、G802編成として和歌山線全線で使用されるようになったのが始まりである。それまでの和歌山線専用の同区113系湘南色車(G416編成・G417編成)による朝夕ラッシュ時の運用をそのまま移管する形で運用された。なお、運用の間合いで阪和貨物線の路線維持回送列車(錆取り列車)としても使用された。
運用上の常駐先であった新和歌山車両センター(現:吹田総合車両所日根野支所新在家派出所)のトイレ汚物処理設備が同車の循環式に対応しておらず、トイレは使用停止とされていた。2編成配置2運用使用であったため、日根野電車区での検査実施時には同区113系(阪和色車または湘南色車)が代走した。
 2001年3月、先述の通りみやこ路快速の運転開始によって宮原総合運転所所属車による奈良線運用が消滅したため、同所0番台の6両編成1本(C14編成)が原色のまま日根野電車区へ転属前提で貸し出された。このうち4両が予定通りG803編成として就役し、上記113系の検査代走の置き換えに使用された。
 同年12月、宮原総合運転所で余剰となった300番台先頭車(ともに308号)の2両と、上記G803編成とならなかった2両(40号電動車ユニット)が接客設備が異なったまま組み合わされ、ワンマン運転対応改造と外部塗装のオーシャングリーン地にラベンダー帯化が施工された上で、「G804編成」として翌年1月から和歌山線で運行を開始した。その後同区配置の残りの編成も順次ワンマン改造・塗装変更が行われた。
 2002年3月、宮原総合運転所から下関車両管理室に貸出され、宇部線「きらら博」臨時快速列車として使用されていた4両編成1本(C12編成)が返却時に転入し、4両編成5本の陣容(G801 – G805編成)となった。この時日根野電車区所属車の運用範囲が阪和線日根野 – 和歌山間、紀勢本線(きのくに線)和歌山 – 紀伊田辺間にも拡大。同時に全編成がワンマン対応、塗装変更され、和歌山線でワンマン運転を開始した。
 この際、運用上の拠点も循環式汚物処理装置の抜き取り設備が設置されている日根野電車区になったことから、トイレも使用可能となった。同年11月、所属が新和歌山車両センターに変更され、阪和線と紀勢本線御坊 – 紀伊田辺間での定期運用が消滅した。この際に各編成のトイレの汚物処理装置を循環式から使い捨てのカセット式へ交換し、トイレの使用可能状態を維持している。さらに2008年8月、所属が日根野電車区に戻された。2012年現在は和歌山線で運用されているが、日根野電車区の113系の臨時検査入場などで編成不足が起きた場合、代走として紀勢本線を走行することもある。ただし、不足が2本以上の場合は本系列は使用されず、奈良電車区の221系を使用する。しかし日根野区所属の117系は2014年春のダイヤ改正できのくに線(和歌山 – 御坊)での運用が減少した。

(中略)なお、2018年3月7日に、JR西日本よりプレスリリースにて、2019年から2020年にかけて、227系電車での置き換えをすることが発表された。

引用:117系 紀勢本線・和歌山線への転用

117系の運用

現在の117系の運用は以下の通りです。

下り(王寺→和歌山方面)
1425M列車 橋本6:00→和歌山7:12
1429M列車 五条6:20→和歌山7:52
1435M列車 五条7:20→和歌山9:03
473M列車 王寺16:07→五条17:04
479T列車 高田18:25→和歌山20:41
1483M列車 橋本20:37→和歌山21:52

上り(和歌山→王寺方面)
1428M列車 和歌山5:34→五条7:15
430M列車 和歌山6:10→王寺8:50
464T列車 五条17:14→高田17:49
1474M列車 和歌山18:25→橋本19:33
1484M列車 和歌山20:54→五条22:20
1488M列車 和歌山21:57→橋本23:08

 私も一度だけ和歌山線の乗車時に乗ったことがあります。(479T)それが乗り納めになってしまうとは思いもしませんでしたが…

後継の227系は?

227系
引用:227系

万葉まほろば・和歌山線に投入される新型車両 227 系1000番台はオールロングシートとなっています。 また、半自動ドアが導入され、乗降時に乗客がドアの開閉をできるようにすることで、車内温度を保ち快適に過ごすことができます。各ドア上には情報表示装置が設置されます。
 また、ICOCA対応の車載型IC改札機も搭載されます。IC改札機は全扉横に入場(乗車用)用が、運転台背面と運賃箱に出場(降車)用が設置されます。 IC改札機は105系・117系の置き換えが完了した後に運用を開始する模様です。現時点では2020年の春を予定しています。

 運用は以下の通りです。なお、ダイヤ乱れなどにより運用が変更される場合があります。

227系 和歌山線 運用
引用: JR西日本和歌山支社 – 2019年春ダイヤ改正について(PDF)

まとめ

 まずは運用を終える117系にはお疲れさまと言いたいですね。どうか最期の日まで無事に運行を行えるように祈っております。撮影や乗車の際にはルールやマナーを守るようにしてください。

 そして運行を新たに開始する227系1000番台が末永く活躍し、トラブルなどが起きないことを願っております。