東急電鉄で現在唯一の有料座席サービス「Qシート」の現状と今後について考えてみました。
田園都市線の混雑緩和
田園都市線のラッシュ時の混雑はかなり酷く、増発の余地がこれ以上ない為、通勤客はまさに痛勤を強いられています。
東急電鉄もこれを手をこまねいて見ているわけにはいかず、大井町線への転移を何とかして促すべく、大井町線に新型車両を投入して急行運転を開始したり、更に7両編成への増結を行いました。
そんな中で、大井町線の一部車両にデュアルシート車両が投入され、 平日夜の下り急行列車に於いて有料座席指定サービス「Qシート」を行うことが発表され、昨年12月よりサービスが開始されました。
Qシートとは?
Qシートの概要は以下の通りです。
- 3号車がQシート。車内はクロスシートで、電源コンセントを全席に配備。カップホルダーも一部座席で利用可。フリーWifi使用可。
- 乗車にはQシート列車指定券を購入する必要がある。 大井町駅、旗の台駅、大岡山駅、自由が丘駅の改札窓口か、 Qシートチケットレスサービスで購入できる。
- 乗車料金は一律400円で、 乗車日当日の朝5時から当該列車の出発所定時刻1分前まで発売。
- 大井町駅から自由が丘駅では乗車のみ可、二子玉川駅から鷺沼駅は降車のみ可、たまプラーザ駅からは乗降車可能、指定席券なしでも乗車可。
現在は6020系のみで運転、夕方の下り長津田行急行列車5本で運行されています。なお、当該列車以外ではロングシートの状態にして運行されています。(電源コンセント、カップホルダーは使用不可)
6000系にもQシート組み込みへ
現在は運行本数が少ないですが、Qシートは好評なようです。
そんな中、6000系にもQシートを連結するようで、Qシート車両が新造され、長津田まで回送されました。今後、順次6000系への連結が行われるものと思われます。
今後の増発は?
6000系にもQシート組み込みということは、間違いなく増発を考えているのでしょう。
更に、今後は朝ラッシュ時や休日の運行ということも考えているのではないでしょうか。朝ラッシュ時にも大井町線なら座れるということになれば、田園都市線から乗り換える乗客も増えるでしょうし、着席需要は多いはずです。
余剰車はどこへ?
6000系へのQシート組み込みで外れる車両はどこへ行くのかという問題が出てきますが、まず間違いなく目黒線を走る5080系の8両化の種車として使われるでしょう。詳しくは「東急目黒線に新型車両導入&8両化へ」をご覧ください。
まとめ
東急大井町線のQシートを今回取り上げましたが、大手私鉄で最近こういう有料座席サービスというのが広がってきていますね。今後もこういうサービスが広まり通勤が楽になるといいですね。
急行の利便性よりも各停の編成を6両にした方がよっぽど大井町線に流れてくれるよ、そもそも大井町線に急行は要らない、5分程度短縮したところでなんの意味もなく事故が増えるだけ、二子玉川ー大井町は全て各停6両の方が効率的、田園都市線は限界。