JR東日本は新形電気式気動車GV-E400系を8/19に運行開始することとなりました。また、これに伴い新潟地区のキハ40系列は「 越乃Shu*kura」を除き今年度中に定期運行を終了することとなりました。今回はGV-E400系の概要や今後の投入予定などをまとめました。
GV-E400系の概要
GV-E400系は 老朽化したキハ40系気動車の置き換えを目的に新造された車両で、 ディーゼルエンジンの動力で発電した電力で主電動機を駆動するタイプの電気式気動車です。
車体はステンレス製で片開式の2ドア、半自動ドアを装備しており、車内中央部に2+1のセミクロスシート、それ以外がロングシートとなっています。 なお、両運転台車のGV-E400形と、片運転台車のGV-E401形(トイレ付き)およびGV-E402形(トイレなし)からなる2両固定編成が製造されています。
また、現在の時代を反映した車両となっており、車内照明にLEDを採用、 電動・手動車椅子対応のトイレ設置、 車椅子スペースの設置などが行われています。ワンマン運転への対応や自動放送設備の設置も行われています。
新津駅でお披露目会実施
JR東日本新潟支社は8/19のGV-E400系運行開始に先立ち、7/27の10時から15時の間、新津駅1番ホームに於いて車両展示会を開催します。車内の観覧も可能ですが、飲食物の持ち込みはご遠慮ください。
運用列車は?
GV-E400系は8/19の新津駅16:52発馬下駅行の列車で運行を開始します。なお、この初列車では新津駅での駅社員・新津運輸区社員等関係者によるお見送りの実施と初列車限定の乗車記念ポストカードの配布(1人1枚限り)を行います。GV-E400系で運行される列車は以下の通りです。
- 鼠ヶ関 6:44→新津 8:55(8/20~)
- 新津 16:52→馬下 17:20
- 馬下 17:28→新津 17:56
- 新津 18:54→新発田 19:28
- 新発田 19:54→新津 20:23
- 新津 20:30→鼠ヶ関 22:46
今後の置き換え予定は?
今後は段階的に運用を増やしていく予定で、羽越本線(新津~酒田)、米坂線全線、磐越西線(会津若松~新潟)間でも運用を開始し、キハ40系の運用は2019年度内に終了する予定です。
また、秋田地区でも2020年度より津軽線・五能線と奥羽本線の一部区間で運行を開始する予定です。
只見線はキハE120系で置き換えへ
GV-E400系は只見線での運用の予定はないようですから、キハ40を全て置き換える場合只見線での運用がどの車両になるか考えましたが、どうもキハE120系を転用して置き換える可能性が高そうです。
新潟駅高架化に伴ってATS-Pを搭載していない車両は新潟駅に乗り入れ不可となったこと、また当系列は8両しかなく取り扱いが難しいことなどが挙げられます。また、全車両運転台車両なので、1両単位での運行が可能なので、只見線での運行にはちょうどいいと考えられます。また、この車両の投入と同時に只見線でのワンマン運転を開始する可能性も高いと思われます。
男鹿線はEV-E801系で置き換えか?
秋田地区で運用されるGV-E400系の運用範囲に男鹿線は入っていませんでしたので、男鹿線のキハ40についてはEV-E801系で置き換えが行われる可能性が高いでしょう。 EV-E801系の追加投入がいつ行われるのか、こちらも注目でしょう。
まとめ
今回ついにJR東日本ではキハ40系の置き換えが本格化し、只見線など一部の路線でしか見ることが出来なくなってしまいますね。撮影や乗車はお早めに。なお、JR北海道ではH100形への置き換えが今後数年で行われるようですが、JR西日本や四国・九州ではまだまだ現役で走り続ける模様です…