「東京メトロプラン2021」内において、有楽町線と半蔵門線に新型車両が導入されることが明らかになりました。
新型車両の概要は?
2019年3月26日に東京メトロから中期計画「東京メトロプラン2021」が発表されて、有楽町・副都心線向けの新型車両17000系と、半蔵門線向けの新型車両18000系のイメージ画像と登場時期が判明しました。
有楽町・副都心線向けの新型車両17000系は既存の10000系とよく似た前面形状で、2020年度より導入が開始されます。
一方、 半蔵門線向けの新型車両18000系はシャープな前面形状となっており、2021年度より導入開始となります。なお、03系や20000系の置き換えは2020年度までに完了する予定ですので、これらの形式との並走は残念ながらないものと思われます。(20000系をワンマン改造した20400系となら南栗橋駅で並びが見られる可能性はあります)
また、両形式とも乗り入れ範囲が非常に広く、既存の車両との互換性を考えたのか、車内に設置されるディスプレイは2画面のものとなっています。
どの車両が置き換えられるのか?
「2018年度 東京地下鉄株式会社において安全注釈の適用を予定している主な物品発注予定の公表について」の中で、17000系は15編成、18000系は8編成が導入される事が分かっています。
有楽町・副都心線
まず17000系は間違いなく7000系の置き換えに回るものと思われます。置き換えられた7000系がどうなるかですが、インドネシアへの譲渡などの可能性もありますが基本的には廃車でしょう。
半蔵門線
18000系が8000系と08系のどちらを置き換えるかで話が変わってきます。
8000系の場合
8000系の1次車・2次車が置き換えられた場合は、そのまま廃車となる可能性が濃厚です。特に1次車、2次車は車齢が間もなく40年を迎えますので、B修工事を行った車両の使用目安である車齢40年程度と一致します。撮影や乗車などの記録は早めに行った方がよいでしょう。
08系の場合
08系が置き換えの対象となる場合、このまま廃車となる可能性はなく、おそらく転用が行われます。
まず可能性として挙がるのは有楽町・副都心線を走る7000系の置き換えに回るというパターンです。7000系の10両編成の本数は6本で、これは08系の本数と合致します。
また、10000系の初期車は2006年の営業開始ですから、車齢もそこまで違いはなく、将来置き換えが必要になった際にまとめて置き換えることが可能という点でメリットがあります。 8000系の置き換え時にも18000系を増備すればよいため、将来的な形式統一というメリットもあります。
次に考えられるのは東西線への転用です。05系のワイドドア車か07系のいずれかを置き換えるという可能性は否定できませんが、いずれもB修工事が完了、もしくはこれから行われるということで、この可能性は低いです。純粋な増発というのも考えられますが、6本も必要か?といわれると疑問が残ります。
9000系の8両化のために08系の中間車を転属するという話も出ていますが、これは流石にないのではないでしょうか?9000系と08系では車齢もかなり違いますし、何より異系列の車両を編入するのはかなり手間がかかります。9000系は9000系同士で組み換えを行って8両編成にし、不足分は新型車両(19000系?)を導入するのが自然に思えます。
まとめ
有楽町・副都心線と半蔵門線に新型車両導入ということで、7000系と8000系はここ数年で姿を消すことがほぼ確実となりました。幸い、投入までにはまだ時間がありますので、終焉が近くなってから慌てるより、今のうちに少しづつ記録を行っておくことをお勧めします。
9000系の8連化は3次車以前の車両(9115f以前)が8000系の中間車のうち88年以降製造の後期更新車(6次車全車、8110fの中間車、4次車の一部)を増結し、4次車以降の車両のみ新造車で増結されると思われます。あと埼玉高速鉄道2000系も新造車で増結されると思われます。正しいかどうかはわからないのですが。