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湘南 上り
引用:JR東日本 – 2021年3月ダイヤ改正について
湘南 下り
引用:JR東日本 – 2021年3月ダイヤ改正について

 来春のダイヤ改正で特急「踊り子」の定期列車がE257系で統一されることが明らかとなりました。また、「湘南ライナー」・「おはようライナー新宿」・「ホームライナー小田原」に代わる新特急列車「湘南」が設定されることになりました。一体どういうものなのでしょうか?

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踊り子がE257系で統一へ

踊り子
引用:踊り子

 まず来春のダイヤ改正で定期「踊り子」がE257系で統一されることとなりました。これに伴い、常磐線や中央線の特急などに導入している着席サービスを東海道線の特急にも導入します。これにより全車指定席となり、指定席の座席指定を受けなくても車内の空席を利用できます。

 年間を通じて同一の料金となり、普通車の特急券を車内でお買い求めの場合、駅で事前に購入する特急料金(事前料金)に 260 円(こどもは 130 円)を追加した車内料金となります。

 また、これに合わせて東海道線特急で「えきねっとチケットレスサービス」が利用できるようになります。駅できっぷを受け取ることなくそのまま乗車できるようになり、「えきねっとチケットレス割引」により指定席特急料金から一律100円(こども50円)割引でご利用いただけます。サービス開始を記念して予約開始日から9/30までの期間、普通車指定席限定でおトクな 300 円(こども 150 円)割引にてご利用い
ただけるキャンペーンを実施します。

 なお、伊豆急行は新たな着席サービスの導入にあわせて「自由席特急回数券」の発売を終了します。新着席サービスの導入後は、券面に記載された有効期間内であってもご利用いただけません。未使用券片は 2021 年春以降、券面に記載された有効期間内に限り、伊豆急行駅窓口(伊東駅のJRみどりの窓口を含む)で払い戻します。

踊り子 料金
引用:<JR東日本>東海道線特急が新しく生まれ変わります

 また、現在は伊豆箱根鉄道駿豆線内の特急料金は設定されていませんが、ダイヤ改正後は三島~修善寺間一律で大人200円・子供100円の特急料金が設定されます。

 この他、東海道新幹線との乗り継ぎ割引の適用を終了します。

特急「湘南」新設、185・215系の定期運行取りやめ

215系
引用:215系

 来春のダイヤ改正で「湘南ライナー」・「おはようライナー新宿」・「ホームライナー小田原」に代わる新特急列車「湘南」が設定されます。運行時刻は以下の通りです。

 これにより、185系・215系の定期運行を取りやめます。

 新特急列車「湘南」の特急料金は「踊り子」と同じです。区間によっては約2倍の値上げとなりますが、チケットレスサービス導入記念で9月末までは300円の値引きがありますのでどうなるか見ものでしょう。

東海道新幹線や小田急「ロマンスカー」との競合に不安も

 正直なところ、ライナー列車の特急化はどうなのか?と思ってしまいます。

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 競合相手としては小田急ロマンスカーがまず挙げられるでしょうか。新宿~小田原間の特急料金は910円、新宿~藤沢の特急料金は600円となっていますから特急料金はそこまで違いがないですが、運賃は私鉄ですからかなり安いです。

 それ以上に強敵なのは東海道新幹線でしょう。JR東海は新幹線と並行する在来線用の定期券と併用できる新幹線自由席回数特別急行券(定期券用)を発売していますが、東京・品川~小田原間は1枚当たり990円。正直この値段で新幹線に乗れるのならライナー列車の特急化後は新幹線に移転する通勤客が多くなるでしょうね。新幹線の方が格段に速いですし。

ネット上の反応は?

 事前座席指定等のメリットも多いが事実上の値上げなので湘南ライナーのようなお手頃感は無くなってしまう。ライナーならともかく毎日のように特急課金はキツいと思う人は多いだろう。

 夜の下りは大船以西が快速扱いだったのでライナー券無しで乗車出来たけれど、これからはその区間限定でも特急券が必要になるということ。この時間帯は踊り子も無く、小田原乗り換えで三島、沼津方面まで乗り通す人が多く時短の裏ワザ的なところがあったけれど、そういう人を含め今後結構な人が普通列車に流れるんじゃないかと思う。

引用:東海道線に特急「湘南」 国鉄185系の定期運行や「湘南ライナー」終了へ JR東日本

 湘南ライナー系統のホームライナーの特急格上げ、噂はあったものの実施なんですねぇw

 かつてあった中央線のホームライナー的列車の『中央ライナー』は、特急はちおうじ、おうめ号に格上げされたが、運転区間(東京ー青梅は特例で50km料金扱い)が特急券の初乗り50Km以内であることと、えきねっとチケットレスサービスを使えばさらに割引となるので、そこまで特急格上げによる割高感はなかった。
 しかし、小田原から東京、新宿までだと、51Km~100Kmの料金が適用となる小田原から東京、新宿まで特急湘南号を利用するとなると、ライナーよりも実質大幅値上げになり、小田急ロマンスカーや新幹線こだま号へ利用者が流れるんじゃないかと思う。

引用:東海道線に特急「湘南」 国鉄185系の定期運行や「湘南ライナー」終了へ JR東日本

 なんだ実質値上げやないか?

 しかも「着席保証」ではない「立席OKよ」の詰め込み可能仕様。

 予約席とそうでない席を分けない混在なんてドイツの列車みたいだが、はたして日本でトラブルなくいけるかな?

 この料金を負担できるなら、普通グリーン車に乗った方が良さげ?

 本数もあるし満席なら「空いてる席がない」とアテンダントさんに言えば、払い戻してもらて損しなくていいわ。

引用:2021年春より東海道線で特急「湘南」を運転、「湘南ライナー」は廃止へ

 盲点がある。湘南ライナーのために茅ケ崎市と藤沢市は、ライナー用ホームの工事資金を出したことだ。今回の発表で反発するのは避けられないでしょうね。短い距離なのになぜ値上げするってね。通勤のライナーの原点は、車両基地に回送するとき、空席なら持ったないから格安で定期券にコーヒー代くらいでやってみて成功したのが始まりだ。通勤客の負担を増やしてどうするのと危機や稲。

引用:2021年春より東海道線で特急「湘南」を運転、「湘南ライナー」は廃止へ

果たして無事に運行できるのか…

 今回の発表で185系・215系が定期運用を退くことが明らかとなりましたが、撮り鉄・葬式鉄がまた騒動を起こすのではないか?という懸念があります。

 最も、2021年には東京オリンピック・パラリンピックが開催予定ですので、開催されるようであればそれに伴って設定される臨時列車が最後の活躍の舞台ということになるのでしょうね。果たしてどうなるのか、今後の発表が待たれるところです。