2019年の春のダイヤ改正では各地で大幅な変更が行われます。 今回はJR西日本のうち 関西・北陸エリアを取り上げます。
おおさか東線全線開業
おおさか東線の新大阪~放出間が開業し、新たに「南吹田」、「JR 淡路」、「城北公園通」、「JR 野江」の4駅が開業します。新大阪~久宝寺を運転する普通列車のほか、新大阪~奈良を直通で結ぶ「直通快速」を1日4往復運転します。(「直通快速」は尼崎~放出間の運転を取りやめます。)
また、「直通快速」の停車駅として、大阪メトロ中央線と連絡する「高井田中央駅」、並びに近鉄奈良線と連絡する「JR 河内永和駅」を新たに加えることにより、利便性を向上させます。
新快速に「Aシート」を導入
野洲~網干・姫路間を運転する新快速のうち1日2往復に「Aシート」を導入します。これにより、さらに快適に通勤通学・おでかけができるようになります。12 両編成のうち1両(9号車)に連結され、車両側面に青色のラインが入っています。
利用する場合は座席で乗務員から乗車整理券を購入する形となります。空いている席に座ることができます。(座席定員:46名)
着席料金は500円で交通系 IC カードと現金での支払いに対応しています。
なお、座席設備は以下の通りです。
- リクライニング機能、テーブル付きの座席
- 木目調の落ち着いた内装
- 全席にコンセント設置
- 無料 Wi-Fi サービス
JR神戸線に通勤特急「らくラクはりま」新設
JR 神戸線に通勤特急「らくラクはりま」を新設し、姫路~大阪間を1往復、朝は大阪方面へ、夜は姫路方面へ、平日に運転します。 「らくラクはりま」 の途中停車駅は三ノ宮・神戸・明石・西明石・加古川です。289 系車両6両編成で運転します。特急料金はJ-WESTカード会員向けの「J-WESTチケットレス」を利用すると割安になるよう設定されます。
また、夕通勤時間帯に運転している姫路方面への「はまかぜ5号」と「スーパーはくと 13 号」の停車駅を「らくラクはりま」の停車駅にあわせて拡大します。
「くろしお」の日根野駅停車本数が増加
新大阪~白浜・新宮間を結ぶ特急「くろしお」の日根野駅に停車する本数を増やします。 これにより特急「くろしお」号は上下36本中31本が日根野駅に停車し、和歌山県と関西空港とのアクセスがより便利になります。
和歌山・万葉まほろば線に227系投入
万葉まほろば・和歌山線に新型車両 227 系を順次投入します。227系は、アーバンネットワーク共通のインテリアデザインを採用し、客室には間接光を組み合わせた LED 照明を用いるなど落ち着いた車内空間となっています。
また、半自動ドアが導入し、乗降時に乗客がドアの開閉をできるようにすることで、車内温度を保ち快適にご利用いただくことができます。
今後、2019 年秋頃までに227系を計56両を順次投入し、現在同線を走っている105系・117系を置き換えます。
嵯峨野線に 新駅 「梅小路京都西」が開業
嵯峨野線の京都~丹波口間に新駅「梅小路京都西」駅が開業し、普通電車が日中時間帯に1時間あたり4本停車します。所要時間は京都駅から3分、嵯峨嵐山駅から14分です。
夕時間帯に臨時「かがやき」増発
首都圏エリアから北陸エリアへ、多くの利用がある夕時間帯に、上野発金沢行きの臨時「かがやき」を新設し、週末を中心に運転します。これにより、夕時間帯の首都圏エリアから北陸方面への北陸新幹線がさらに便利になります。
「サンダーバード」増発
大阪~金沢間に特急「サンダーバード」1往復を夕時間帯に増発し、1 日 25 往復となります。これにより、近畿エリアと北陸エリア間のアクセスがより便利になります。また、金沢方面に向かう一部の列車について、運転時刻を変更します。
また、新たに敦賀駅へ3往復「サンダーバード」(13・17・33・14・20・34号)が停車します。
ご利用の多い土休日に、高い頻度で臨時の特急「サンダーバード」を運転します 。
- 土曜日:臨時特急「サンダーバード 」82号(金沢 9:20 発 → 大阪 12:07 着)
- 日曜日:臨時特急「サンダーバード」 93号(大阪 16:12 発 → 金沢 18:54 着)
「能登かがり火」設定見直し
和倉温泉発金沢行「能登かがり火」6号・8号の時刻を 30~50 分程度繰り上げます 。また、金沢発和倉温泉行「能登かがり火3号」 ・ 和倉温泉発金沢行「能登かがり火6号」を3両に見直します 。
「おはようエクスプレス」と「おやすみエクスプレス」の 運転区間拡大
現在、福井~金沢間で朝と夜の通勤時間帯に運転している、特急「おはよう エクスプレス」と「おやすみエクスプレス」の運転区間を敦賀まで拡大します。
その他
- 北陸線の「金沢~米原」間、湖西線の「近江塩津~近江今津」間を運転する2両編成の列車(521 系)は、ワンマン列車として運転します。 また、一部の普通列車の両数見直しを行います。 なお、北陸線「金沢~米原」間 と湖西線「近江塩津~近江今津」間を運転するワンマン列車では、全てのドアから乗降車可能となります 。
- 学研都市線「東寝屋川」駅を「寝屋川公園」駅に改称します。
- 福知山線新三田~篠山口駅間で半自動ドアの扱いを開始します。
まとめ
今回の改正で「らくラクはりま」や「Aシート」導入など、快適な通勤の手助けとなる列車が設定されたので、JR神戸線のユーザーにとっては助かるのではないでしょうか。
227系の投入も正直ようやくかと思っております。今秋までに和歌山・万葉まほろば線を走る105系・117系は見れなくなってしまいますので、早めに撮影や乗車をしたほうが良いと思います。特に117系は本数が少ないので、あっという間に淘汰されてしまう可能性が高いので、できれば3月のダイヤ改正前に撮影・乗車は済ませたほうが良いと思われます。