ついに来春のダイヤ改正(3/14実施)の内容がJR各社から発表されました。順次各社・各地区ごとのダイヤ改正の内容を見ていきたいと思います。今回は近畿エリア編です。
「はるか」全列車9両編成で運行
京都方面~関西空港間を運転する特急「はるか」に増結用の新型車両 271 系を 18 両(3両編成×6本)追加投入し、全列車9両で運転します。 271 系は旅客サービス・バリアフリー設備の充実により、 利便性・快適性が向上します。
なお、改正後は1号車はグリーン車指定席、2・3号車は指定席、4~9号車は自由席となります。(※関西空港行きにおいて4,5号車の自由席が指定席となる列車があります)
271系の詳しい内容に関しては以下の記事をご覧ください。
大和路快速は全列車8両化
これまで6両と8両が混在していた大阪~奈良方面間を結ぶ大和路快速は全列車8両化します。これにより大阪環状線内の列車は全列車8両編成となり、乗車位置が統一されます。また、これに伴い今後大阪環状線で順次ホームドアの設置を行います。
この他、利用実態に鑑み日中時間帯にJR難波~高田間で毎時2本運行している快速列車の運行を取りやめます。なお、王寺~高田間は227系で代替列車を運行し、大和路快速と接続することで利便性を維持します。(ただし、これにより日中時間帯にJR難波駅を発着する快速列車は消滅)
JRゆめ咲線で朝時間帯に増発
JR ゆめ咲線では、通勤やUSJへのおでかけで混雑する平日 7:30~8:30 に西九条~桜島間の列車を2往復増発します。これにより、7時台と8時台は約6分間隔で運行し混雑を緩和します。
また、ユニバーサルシティ駅では 来年5月頃に駅改札口を改良し、USJ側のルートを新設します。これにより、コンコースの混雑を緩和します。
JR宝塚線の丹波路快速・快速は格下げ
今回のダイヤ改正で昼間時間帯の「丹波路快速・快速」を宝塚~新三田・篠山口間の各駅に停車する「区間快速」 に変更します。
これにより、 昼間時間帯は区間快速を篠山口・新三田発着の列車ををそれぞれ2本運行する形とし、毎時4本運行されている新三田発着の普通列車は宝塚発着にして輸送力の最適化と利便性の向上を行います。
みやこ路快速は土休日に増結
土休日に混雑の激しい京都~奈良間の「みやこ路快速」は全列車を6両での運転とします。これにより、混雑の緩和を図ります。
嵯峨野線の一部列車で増結
土休日のおでかけ・お帰りの時間帯に、嵯峨野線の一部普通列車を4両から8両に増結します。
これにより、列車の混雑を緩和し嵐山・嵯峨野エリアや梅小路公園周辺の各スポットへの観光が快適になります。
きのくに線に227系追加投入、ICOCAエリア拡大
きのくに線の御坊駅~紀伊田辺駅間で現在運行している113系を新型車両227系に置き換えます。
また、ダイヤ改正と同時に 227系に設置されている「車載型IC改札機」を使用する形で和歌山線全線ときのくに線和歌山駅~紀伊田辺駅間全駅で「ICOCA・ ICOCA 定期券」の使用ができるようになります。
「パンダくろしお」の運用固定化
現在好評の「パンダくろしお」編成の運用を固定化し、和歌山・白浜方面へのご旅行がより楽しくなります。
その他
- 特急「くろしお」が終日日根野駅に停車するようになり、関西空港方面への利用が便利になります。
- 新大阪17:05発「こうのとり17 号」を豊岡行きに、新大阪 18:01発 「こうのとり19 号」を福知山行きに変更します。なお、福知山駅の同一ホーム上で 「こうのとり19 号」 → 「きのさき15 号」 の乗り継ぎが可能です。
- 京都17:28発の「きのさき13 号」を福知山行きに、京都18:28発の「きのさき15 号」の運転区間を京都~豊岡に変更します。 なお、福知山駅の同一ホーム上で 「きのさき13 号」 → 「こうのとり17 号」の乗り継ぎが可能です。
まとめ
- 関西空港方面の特急「はるか」は全列車9両編成で運転。また、新型車両271系が運行を開始。
- 大和路快速は全列車8両編成で運行。日中時間帯にJR難波~高田間で運行している快速列車は運行取りやめ。
- 王寺~高田間は227系で代替列車を運行し、大和路快速と接続をとる。
- JR宝塚線の日中時間帯に丹波路快速・快速は区間快速に格下げ。これに伴い、普通列車は宝塚発着になる。
- 土休日の奈良線「みやこ路快速」は全列車6両編成で運行。
- 土休日の嵯峨野線一部列車で4両→8両に増結。
- きのくに線で運行している113系が227系に置き換えられ引退へ。和歌山線全線ときのくに線和歌山駅~紀伊田辺駅間全駅でICOCAが使用可能に。
- 「パンダくろしお」編成の運用を固定化。また、「くろしお」は全列車日根野駅に停車へ。
- 「こうのとり」・「きのさき」の一部列車で行先変更。