ついに来春のダイヤ改正(3/14実施)の内容がJR各社から発表されました。今日から順次各社・各地区ごとのダイヤ改正の内容を見ていきたいと思います。今回はJR北海道編です。
快速「エアポート」毎時5本化
おそらく今回の改正の目玉でしょう、新千歳空港と札幌を結ぶ快速「エアポート」が毎時5本運行されることになりました。
なお、増発列車のうち朝通勤時間帯と夜間帯については、新札幌駅と南千歳駅のみ停車する速達タイプの特別快速「エアポート」を設定します。これにより、札幌駅~新千歳空港駅間の所要時間を最速37分から33分に短縮します。設定本数は2往復で、上りの1本は新千歳空港8時発羽田行きに接続するように運行します。
このほか、 現在の初電(手稲5:35発、札幌6:02発)を繰り上げて快速「エアポート」に格上げ(手稲5:30発、札幌5:50発)します。また、江別発の初電札幌行も5分発車時刻を繰り上げ、(江別5:34発)、白石駅で快速「エアポート」の初電に接続するようにします。
これにより、新千歳空港の早朝便の利用が便利になるほか、江別方面・手稲方面と白石・北広島・恵庭・千歳の各駅から北斗2号のご利用が可能となります。
また、観光需要の多い札幌発9時台と小樽発19時台の列車を快速化し、快速「エアポート」として直通運転します。このほか、学園都市線の札幌駅22時台を20分ヘッドダイヤ化することに伴い、新千歳発快速「エアポート」との直通運転を取りやめます。
「いしかりライナー」運行取りやめ
今回のダイヤ改正で小樽~岩見沢を結ぶ函館線の区間快速「いしかりライナー」を各駅停車に格下げするとともに、日中時間帯の列車の運転間隔の見直し(=減便)を行います。
これにより、快速「エアポート」の毎時5本化による車両数・人員の増加を抑制するものと思われます。
白老駅に「北斗」の大半が停車、「すずらん」指定席2両化
2020年にウポポイ(国立アイヌ民族博物館・国立民族共生公園など)が開設されることに伴い、最寄り駅の白老駅に特急「北斗」が24本中19本停車するようになります。
また、特急「すずらん」の指定席が1両から2両になります。なお、指定席は「Uシート」となるため、現在「すずらん」に運用されている785系と一部の789系が改造工事を受けるものと思われます。
特急「おおぞら」にキハ261系投入
キハ261系20両を新製投入し、現在キハ283系で運行されている「おおぞら」のうち3往復をキハ261系での運行とします。
キハ281・キハ283系を「オホーツク」・「大雪」へ投入か?
現在「オホーツク」・「大雪」で運用されているキハ183系は老朽化が進行しており、故障が頻繁に起きています。
キハ281・283系の運用は2020年のダイヤ改正以降は「北斗」3往復(?)と「おおぞら」3往復となり、運用にはかなり余裕ができます。そうなると、「オホーツク」・「大雪」の運用には3本あれば十分ですので、ダイヤ改正以降に石北線で試運転を行い、キハ183系の置き換えを行うのではないでしょうか。
キハ183系の置き換えはそう遠くないうちに行われると思われますので、記録・乗車はお早めに。
新型気動車H100形投入
今回のダイヤ改正からH100形気動車が運行を開始します。函館本線の長万部~小樽間のワンマン列車は全て当系列での運行となるほか、札幌発然別行の列車一本(札幌6:09発)も運行します。
なお、来春のダイヤ改正以降も順次他線区への導入が行われます。詳しい投入の予想はいかにまとめましたので、そちらをご覧ください。
「はやぶさ」との接続を改善
「はやぶさ」2本のダイヤを見直し、新函館北斗駅での接続を改善します。
また、一部の「はやぶさ」で秋田方面の新幹線「こまち」との盛岡駅での接続時間を改善し、秋田~新函館北斗間の所要時間を短縮します。
その他
- 苫小牧駅の始発列車を5:40発に繰り上げ、札幌方面への利用が便利になるほか、「エアポート」の初電に接続するようにします。
- 札幌6:28発小樽行を増発し、運転間隔を改善します。また、この列車は千歳線の初電(千歳5:40発)と接続を行います。
- 小樽~ほしみ間で7時台に列車を一本増発します。(小樽7:16発江別行)
- 特急列車愛称名の「スーパー」の付与を取りやめ、わかりやすくします。
- ご利用の極めて少ない根室線古瀬駅と釧網本線南弟子屈駅を廃止します。