2024年春ダイヤ改正まとめ：JR西日本・山陽新幹線＆中国エリア編

　2024年春（3/16）に行われるダイヤ改正の内容をまとめました。今回はJR西日本の山陽新幹線と中国エリアを取り上げます。特急「やくも」への新型車両の投入やN700S系の山陽新幹線における運転列車拡大、特急「スーパーはくと」の一部列車短縮が主な内容となっています。

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N700S系の山陽新幹線における運転列車拡大

　博多駅・小倉駅を発着するＮ700Ｓ系で運転する列車を２本拡大して１日あたり24 本とします。

　ダイヤ改正後は上記の列車がN700S系の運行列車となります。全て車いすスペースを6席設置した車両を連結して運行するほか、★印の列車はビジネスブースを設置している車両で運転します。

「スーパーはくと」は1往復増発の代わり過半数が大阪発着に

　近畿圏と鳥取・倉吉エリアを結ぶ特急「スーパーはくと」を、大阪駅～鳥取駅間で1往復増発するとともに、これまで週末を中心に運転していた臨時列車を毎日運転することにより大阪駅～鳥取駅間を8往復で運転します。利用状況に鑑み、朝晩の一部の列車を除き京都駅～大阪駅間の運転を取りやめます。

　ダイヤ改正後の時刻は上の通りです。なお、スーパーはくと 10 号・13 号は運転を取りやめる場合があります。このほか、姫路駅における新幹線との乗り換えを改善し、首都圏・中京圏と鳥取エリアとの所要時間が東京駅→鳥取駅で最大 22 分・鳥取駅→東京駅で最大 27 分短縮します。なお、ダイヤ改正後は全席指定席での運行となります。

「やくも」に待望の新型車両導入

　唯一国鉄型車両で運行を続けてきた特急「やくも」についに新型車両273系が導入されます。国内初となる「車上型の制御付自然振り子」により乗り心地を改善し座席の前後間隔も新幹線並に拡大、車内 Wi-Fiの導入と全席コンセントの設置により快適で便利な移動を実現します。また、複数人向けの座席として向かい合える座席構成・フラットにできるシート・大型テーブルと緩やかな仕切りで適度なプライベート空間を確保できる「セミコンパートメント」を設置します。

　273系は4/6から以上の列車に充当するほか、6月までに新型車両273系の運行を順次拡大し、全44両の投入が完了する予定です。なお、全44両投入後も一部従来型車両 381 系で運転する場合があります。

　また、「やくも5号」が新たに品川発の始発新幹線「のぞみ99号」から乗り換え可能となり、首都圏から山陰エリアへの到着が約55分繰り上がります。これに加えて「やくも28号」の出発時刻を8分以上繰り下げ、山陰エリアでの滞在時間がおよそ1時間拡大します。

「スーパーいなば」・「スーパーおき」・「スーパーまつかぜ」の運転時刻変更

　特急「やくも」「スーパーはくと」の運転時刻の変更に伴い、特急「スーパーいなば」「スーパーおき」「スーパーまつかぜ」の運転時刻を変更します。なお、ダイヤ改正後は「スーパーいなば」は全車指定席での運行となります。

ダイヤ改正後の運行時刻は上の通りです。

その他

• 赤穂線において、利用の少ない備前片上駅～長船駅間の運転を１往復取り止めます。これに伴い岡山22：02発備前片上行は22：03発長船行として運行します。備前片上23：03発岡山行は運転時刻を繰り上げ長船22：59発岡山行（岡山23：29着）として運行し、終点の岡山駅で山陽本線（福山行き最終）・瀬戸大橋線（マリンライナー・高松行き最終）・宇野線（宇野行き最終）にそれぞれお乗り換えいただけます。
• 宇野線の昼間時間帯において茶屋町駅と宇野駅の一部列車の発車時刻を統一し、分かりやすくご利用しやすい時刻に変更します。
• 山口線では8時台の普通列車の時刻を繰り上げ、通勤・通学にご利用しやすい時刻とします。また、朝時間帯の特急「スーパーおき」の時刻を繰り下げます。
• 山陽本線では朝通勤時間帯に運行している下関～小月間の区間列車を平日のみの運行とします。
• 山陰線の鳥取駅～米子駅間・松江駅～宍道駅間と木次線において、普通列車は終日ワンマン列車として運転します。
• この他にも一部時刻や行先および編成両数が変更となる列車があります。