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 JR東海の新型車両・315系ですが、中央本線で来年3月の運行開始並びに2023年度内に中央本線(名古屋~中津川間)の快速・普通列車を315系で統一することが発表されました。また、これに伴い、JR東海で唯一国鉄時代から活躍してきた211系0番台が運用から退くことも合わせて発表されています。

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315系が来年3/5から運行開始

JR東海新型 315系第1編成(海シンC1編成) 日本車輌出場試運転 東芝フルSiC-VVVF

 JR東海の新型車両「315系」ですが、来年の3/5から中央本線の名古屋~中津川間で運行を開始することが明らかになりました。

 315系ではVVVFインバーターにSiC素子を採用し211系と比べて35%程度消費電力を低減させるほか、車内にはLCD案内装置の設置や車椅子対応トイレと車椅子スペースの設置などのバリアフリー対応の強化、1両につき5ヶ所に車内防犯カメラ・3に非常用通話装置の設置を行います。冷房能力を211系と比べて約3割向上させるとともに日本の鉄道車両としては初めてAIによる自動学習・制御最適化機能を導入します。

 また、安全性・安定性の向上策としてATS-PTなどの主要機器の2重系化や台車等の振動検知装置により信頼性を向上させるとともに来夏以降非常走行用蓄電装置を搭載し停電時などに最寄り駅まで走行できるようにします。

 315系はまず8両編成から投入を開始する模様で、2023年度までに中央本線の名古屋~中津川間の快速・普通列車を同形式で統一します。投入完了後には最高速度130km/hや起動加速度の向上による所要時間の短縮が行われる見込みです。

211系0番台は来春で引退

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 また、315系の投入開始に伴い、JR東海が保有する国鉄車両211系0番台については来春を以て引退することが合わせて明らかになりました。今回の投入により、JRとしては初めて保有する全ての車両が会社発足以降に新製した車両になるとのことです。211系0番台の独特なクロスシートをJR東海管内で楽しめるのも後僅かですので、乗車はお早めに。