JR北海道が今年も神きっぷを発売します。その名も「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」。何と特急列車まで6日間乗り放題で12000円という破格の切符なのですが、どういったものなのか。購入方法や利用法などをまとめました。
今年も神きっぷ「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」を発売
JR北海道が6日間特急に乗り放題となる「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を発売します。新型コロナウイルス感染拡大によって大きく落ち込んだ北海道の交通需要及び観光需要を喚起するため、「HOKKAIDO LOVE!」プロジェクトの一環として発売する模様です。きっぷの内容は以下の通りです。
- 利用期間:2022年11月29日~2023年1月16日
- 有効期間: 連続する6日間
- 発売期間:11/28~12/11(2023年1月11日ご利用開始分まで)
- 有効期間開始日の1か月前から前日まで
- 新型コロナウイルス感染症の拡大により発売を一時休止する場合があります
- 発売箇所: JR北海道の主な駅の指定席券売機、みどりの窓口、旅行センター
- 「えきねっと」での購入はできません
- すでにお手持ちのきっぷから、「HOKKAIDO LOVE ! 6日間周遊パス」への変更は不可です。
- 「えきねっと」での購入はできません
- フリーエリア:北海道新幹線を除くJR北海道の在来線全線、ジェイ・アール北海道バス全線(札幌~旭川間、札幌~帯広間、札幌~紋別間、札幌~えりも間、札幌~広尾間、苫小牧~えりも間、新千歳空港~浦河間の都市間バス及び臨時バスを除きます。)
- 札幌~小樽間の高速バスはジェイ・アール北海道バス便に限り乗車可能です。
- きっぷの効力
- フリーエリア内の普通・快速列車、特急列車の普通車自由席に6日間乗り放題
- 事前に指定を受けることにより、4回まで普通車指定席(SL列車を除く)に乗車可能(5回目以降は運賃のみ有効)です。なお、「えきねっと」での指定席の予約はできません。
- 札幌~網走間及び札幌~稚内間の特急列車の停車駅相互間を乗車する場合であって、旭川駅において改札外へ出ないで特急列車を乗り継ぐときは、当該2つの特急列車で利用する普通車指定席の回数を1回とみなして取り扱います。ただし、旭川~網走間の特急列車の停車駅と旭川・稚内間の特急列車の停車駅相互間を利用する場合は除きます。
- おねだん: 24000円(「ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン」の補助金で半額助成されるため、利用者が実際に支払うのは12000円)
単純往復だけで元が取れる場合も!
札幌~稚内・網走では単純往復でもこの切符の方がお得になります。札幌~函館や釧路などの場合は「お先にトクだ値」で往復した方がお得になりますが、こちらは2週間前までに購入する必要があります。通常料金との比較であればこちらの切符の方が圧倒的に安くなりますので、こちらを使った方がよいでしょう。
宿泊施設などで特典も!
特定の宿泊施設では「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を提示するとレイトチェックアウトなどの特典がある場合があります。詳しくはリンク先をご覧ください(札幌地区はこちら、札幌を除く道央地区はこちら、道北地区はこちら、道東地区はこちら、道南地区はこちら)。観光施設・飲食店等でも一部店舗で特典がございます。詳しくはこちらをご覧ください。
北海道を周遊するのにおすすめ!
鉄道旅行の定番フリーきっぷというと、まず挙がるのはJR全線の普通列車・快速列車が乗り放題の「青春18きっぷ」です。また、北海道では、青春18きっぷの北海道・東日本エリアバージョン「北海道・東日本パス」も利用できます。
しかし、北海道は非常に広いため、普通列車のみでの移動は本数の都合もあり、大変困難です。札幌から道内の主要都市までは300~400km程度あり、特急を利用した場合でも4~5時間かかってしまいます。普通列車だけの場合、一日がかりの移動になることも覚悟しなければいけないでしょう。
普通列車に乗り、ゆっくりした旅行を楽しむ目的であればそれも良いのですが、観光名所の多い北海道ですから、拠点間の移動を早くして、出来るだけ観光に時間を割きたいと思う方が多いのではないでしょうか。
今回のきっぷは1日2000円で特急が乗り放題ということで、青春18きっぷよりも安くなります。「北海道・東日本パス」よりはわずかに高くなりますが、特急列車が使えるのは普通列車が極端に少ない北海道では大きな魅力ではないでしょうか?
なお、新型コロナウイルスの影響で一部列車が運休している場合がありますので最新の情報はJR北海道のホームページをご確認ください。また、特急列車でも車内販売はありませんので、事前に飲み物や食べ物はコンビニなどで購入してから乗車するようにしましょう。