JR九州は来年の1/7から3/31まで「PayPay」のQRコード決済機能を利用した自由席特急券購入の実証実験を行うことを発表しました。また、来年4/1以降一部の在来線の自由席特急券に車内発売料金を導入するなどの一層の業務効率化を図ることも合わせて発表しています。
JR初?「PayPay」で自由席特急券購入の実証実験
JR九州の一部区間の特急列車を対象として、PayPay のQRコード決済機能を活用した特急券の導入について実証実験を行います。今回のキャッシュレス決済の導入により券売機や窓口に立ち寄る必要が無くなるため利用客の利便性が向上します。実験内容は以下の通りです。
- 実験期間…来年の1/7から3/31まで
- 対象区間…鹿児島本線の門司港~博多間及び日豊本線の小倉~行橋間における在来線特急列車停車駅相互間
- 乗車券(ICカード乗車券を含む)と合わせて、設定区間の特急ソニック等の特急列車の普通車自由席に乗車できます。
- 特急列車に乗車する駅の発車時刻の1時間前から発車時刻までに決済されたものに限り1回有効です。乗り越し、区間変更等はできません。
発売・使用方法は以下の通りです
- 特急列車停車駅に当駅発の特急料金が設定されたQRコードが掲出されるので、乗客自身でPayPayアプリから決済を行う。
- 車掌がきっぷの確認に来たら、PayPayアプリの「取引履歴」から当該特急券の決済画面を見せる。
- 払戻しは決済から2時間以内で未使用の場合に行います。なお、払戻しはPayPayで行い、現金での取扱いは行いません。なお、払いもどし手数料220円が必要です。
在来線の自由席特急券に車内発売料金を導入 、駅窓口は大幅縮小へ
門司港・小倉・行橋~博多間における在来線特急列車の車内で発売する自由席特急券について、来年の4/1から一律200円値上げします。車内料金の設定にあわせて、同区間の特急列車が停車するホームに特急券を購入するための自動販売機を設置します。
また、JR九州は駅の窓口業務を大幅に縮小する案を合わせて検討しています。
JR九州が2022年春、駅の窓口業務の大幅縮小を検討していることが分かった。主要駅などの窓口販売(みどりの窓口)の営業時間を短縮し、利用の少ない駅は窓口販売を廃止する方針。無人駅も拡大する。
JR九州は地方の不採算路線を中心に駅業務の合理化を進めてきたが、新型コロナウイルス禍で鉄道事業の赤字がかさんでおり、路線維持のためにさらなる経費軽減を進めたい考えだ。沿線自治体と協議を進めている。
JR九州の568駅のうち、みどりの窓口があるのは231駅。窓口の営業時間の短縮では、午前5時半~午後11時の博多駅では3時間半程度短くする案が浮上している。利用の少ない駅は窓口販売を廃止する方針で、福岡県だけでも春日(春日市)、枝光(北九州市)など約30駅が検討対象となっている。
304ある無人駅についても増やす方向で協議をしており、福岡県では南久留米(久留米市)など約10駅が対象となる。佐賀県でも鍋島(佐賀市)などの名前が挙がっている。駅業務を外部委託する「簡易委託駅」への移行も沿線自治体に打診している。
(後略)
引用:JR九州、駅窓口の大幅縮小を検討 路線維持へ経費軽減 2022年春
ネット上の反応は?
PayPayも良いが特急切符を入れるか、SUGOCA等のICカードを使って特急料金を払わないと自由席に座れ無いようなシステムを導入してもらいたい。
博多〜小倉まで特急電車で通勤してた時、特に折尾〜小倉間で毎日の様に切符無しで乗ってくる客ばかり。車掌さんが検札に来た時だけお金払うか、駅が近づくと席を離れる輩ばかり。毎日同じ車両に乗ってたら嫌でも見えてくる。
引用:PayPayで特急券を購入 JR九州が実証実験
九州では高速バスとの競合でコロナ禍前から経営が厳しく、ネット割では運賃よりも安い割引切符の導入で対処していたものの厳しい状況になりましたね。
乗る人や切符を買う人が少なくなれば駅の窓口を開けておくのも人件費がかかるので閉鎖することとしたのかと思います。特急の停車駅でも同じことです。
先の記事にもあったように一部列車では車内での購入に手数料を設けるとのこと。今後は今以上にネット販売が進むのでしょうね。
引用:JR九州、駅窓口の大幅縮小を検討 路線維持へ経費軽減 2022年春
Jr九州は、上場前に鉄道資産の一括償却減損会計を行った。上場後の鉄道事業の赤字幅を縮小する効果があった。これがなければコロナ前で長崎本線も赤字だったろうし新幹線の機運盛上げのかもめ1時間2本運転なんてとてもできなかったろう。空気を運ぶ特急なんてありえない。早い段階で1時間一本になっていたはず。
上場後に開業する長崎リレー新幹線、当然資産一括償却なんてできないから真水の赤字が出る。なのになぜjr九州は長崎新幹線を推進するのか。
よく考えれば答えは簡単。長崎県内の大村線、佐世保線、特急除く長崎本線全区間それぞれコロナ前で年間数億円の赤字を出しているはずで、その合計は長崎リレー新幹線の赤字より大と予想される。リレー新幹線の盛上りを好機に、jr九州は長崎県内の全在来線を長崎県庁に払下げようと目論んでいるに違いない。
だが悲観することはない、この三セク、運賃を50%値上げで黒字化するはずだ。
引用:JR九州、駅窓口の大幅縮小を検討 路線維持へ経費軽減 2022年春
自治体も困るのなら、いっそのこと日中の窓口業務を受け持つということができないものだろうか。
オンボロ気動車をチョチョっと改造しただけのありがたみのないストーリー性のかけらもないD&Sトレインをありがたくもないのにまるでありがたがっているかのように垂れ幕で歓迎するぐらいのことができるのなら、日常的な列車に対して対応できるはずであると思う。
それにボランティアでサポートをするということもできないものなのか。JR他社だとすでに行っているところもあり、なぜしないのか疑問である。車椅子補助ぐらいなら、ワンマンであってもバスのように補助するということもできないものなのか。
引用:JR九州、駅窓口の大幅縮小を検討 路線維持へ経費軽減 2022年春
ある程度仕方ないとしても経営努力というか駅員でなくても簡易委託化の拡大をすれば良いのではなかろうか?
JR九州はファミマとフランチャイズ結んでいるのだから駅構内へ同居させてみどりの窓口の指定券の発券はさすがに無理としても一般切符は店員が兼務で取扱させればいい。コンビニが駅構内にあれば多少なりとも乗客の利用はあるだろうから相乗効果はあると思うのだが。
結局、完全無人にしたり窓口営業を縮小したらここぞとばかりに無賃乗車を企てる輩が必ず出てきて収入を落とすことになるのは間違いなく、牽制という意味でもやはり「人の目」に勝るものはない。
引用:JR九州、駅窓口の大幅縮小を検討 路線維持へ経費軽減 2022年春