JR九州では初となる電車によるD&S列車が787系の改造により今秋より運行を開始することとなりましたので、新観光列車「36ぷらす3」の概要や運行予定等を紹介したいと思います。
「36ぷらす3」の概要
新観光列車「36ぷらす3」 は現在「かもめ」や「にちりん」で運用されている787系6両編成を改造して運行します。 外観は現在のグレーから黒に変わります。
全車グリーン車として運行し、グリーン個室とグリーン席を設けます。 1号車から3号車までは個室、5号車と6号車は座席タイプの客室となります。3号車は17年ぶりにビュッフェが復活します。4号車はマルチカーとして、車内での体験やイベントなどに活用します。
1号車 | グリーン個室(定員4席・4室) |
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2号車 | グリーン個室(定員6席・3室)、車いす対応座席 |
3号車 | グリーン個室(定員2席・6室)、ビュッフェ |
4号車 | マルチカー |
5号車 | グリーン席(30席) |
6号車 | グリーン席(27席) |
新設する個室は、パーテーションの高さを抑えて明るく開放的な空間とクラシックな雰囲気の落ち着いた色調の車両となります。
17年ぶりに復活するビュッフェは、九州の魅力的な飲み物、食べ物を販売します。モダンで近代的なイメージのビュッフェ中央に存在感抜群のカウンターを設置します。
マルチカーでは、お客さまの共用スペースとしてくつろぎの時間をご提供するほか、カウンターでタイムリーな商品や特別な飲料の販売など、ライブ感あるサービスの提供や客室乗務員のご案内によりお客さまと楽しむ体験メニューも検討します。
「36ぷらす3」の運行予定
「36ぷらす3」の運行予定・ルートは以下の通りです。
上記記載の各日単位で乗車できます。販売方法や運転時刻、運転日等は決まり次第告知します。
日中の時間帯に運行し、上記のルートで年45週程度の運行を予定しています。
787系の今後はどうなる?
787系の4両編成はワンマン化改造を受け「にちりん」「ひゅうが」「きりしま」で運行されています。こちらは今後も当分そのままの可能性が高いでしょう。
問題になってくるのは6両編成の去就です。DXグリーン車や普通車にセミコンパートメント席が設置されている等多様なニーズに対応できる車両となっていますが、現状それが発揮できているかというと「かいおう」や「きらめき」の運用などあまり実力を発揮できない運用も多く、豪華設備を半ば持て余し気味です。できれば乗車時間の長い「にちりん」や「にちりんシーガイア」に重点的に充当してくれるとありがたいのですが…
まとめ
JR九州が久しぶりに新しいD&S列車を運行するということで今から楽しみですね。個人的には以前存在していた特急乗り放題形のフリーきっぷの発売を期待したいところです。さすがにグリーン車乗り放題というぜいたくは申しませんので…