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 東武東上線に90000系が投入されることはすでに判明していましたが、2025年度第2四半期決算説明書で9000系の置き換え後同線の10000系列および30000系も置き換えが行われることが判明しました。90000系の投入がどのくらいになるのか、そして置き換えられた転用先はどうなるのでしょうか?

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90000系大量投入で一気にイメージアップへ

 現在は9000系や10000系列、30000系など様々な車両が活躍する東武東上線ですが、今年3月に新型車両90000系の投入によって9000系の置き換えが行われることが発表されていました。しかし、方針転換があったのか?何と10000系や30000系についても90000系の投入によって置き換えることが明らかになりました。果たしてどうなるのでしょうか?

90000系が地下鉄直通運用入り&相鉄直通で50070型は地上線転用か

 現在は9000系列と50070型が東上線の地下鉄直通運用を担っていますが、おそらく今回の90000系投入で9000系列は廃車になり50070型は東上線の地上運用に回るものと思われます。

相鉄直通 結局何系なら走れるの?

 東横線と相鉄線の直通運転は制約が多く、全区間を走れるのが東急の一部車両(5050系4000番台)のみで他社の車両はいろいろな制約を抱えています。東武東上線の地下鉄直通運用に充当される2形式も新横浜まで試運転で入線したことはあるものの、開業後は営業列車での入線実績はなく東武東上線から相鉄線への直通列車は全て東急の車両によって賄われている状態となっています。

 同じく相鉄線から東横線への直通系統を担う相鉄の20000系に関しては10両編成7本しかないことからおそらく今後も東上線乗り入れは行わず和光市折り返しが維持されるでしょうが、東武東上線から相鉄線への乗り入れ列車がある以上地下鉄直通運用が90000系で統一されたタイミングで東武車の相鉄東急直通運用入りを果たし東急車の負担軽減を行う可能性は高いでしょう。

10000系列はこのまま廃車が濃厚か

 まず東武東上線で運用される10000系列は走行距離がかさんでいることやリニューアルから10年以上経過することからこのまま基本的には廃車になると見ました。あと10年位早く置き換えられていれば、越生線や東上線末端区間で運用される8000系の置き換えに使われたかもしれません。

 ただ、リニューアル工事でVVVF化改造が行われた2編成に関しては例外的に編成短縮の上で伊勢崎線系統などへの転用があるかもしれません。あくまで可能性の話になりますが…

 800型や850型は10000系列の2両編成で置き換えきれない分が出てきますが、30000系の里帰りでねん出される10000系列のうち状態の良いもので4両編成を組成・投入して置き換えを完了すると見ました。長く使うわけではないでしょうし、15~20年後に群馬ローカル線区の車両置き換えが検討される頃には人口減少も進んで車両置き換えではなくバス転換が検討される可能性もそれなりにあり、その時が10000系列の最期になるでしょう。

30000系はローカル線転属へ

迷列車で行こう東京大手私鉄編 中間運転台付き車両の悲劇

 現在は東武東上線で活躍している30000系ですが、当初は伊勢崎線で運用についておりのちに半蔵門線・田園都市線への乗り入れ運用にも就くことになります。ところが中間運転台がついていることによって混雑が悪化することが問題視され、後継の50050型投入で半蔵門線・田園都市線への乗り入れ運用から撤退します。

 30000系は6両と4両に分割できる車両なことから利便性が高く伊勢崎線や日光線などでの運用が続きました。また、4両編成については一時期東武宇都宮線での運用実績もあったようです。その後、東上線のATC対応などに伴う車両の転属で全車が東上線に集結し現在は10両固定編成で地上線の運用に就いています。なお、機器の撤去は行われたものの、中間運転台があったスペースは撤去されず今もそのままになっています。

 中間運転台があったスペースはそのままなことから、機器さえ設置すれば編成は分割可能なわけで6両編成と4両編成にして転用が行われることが予想されます。6両編成は伊勢崎線系統への転属(里帰り?)、4両編成はワンマン化の上で越生線や東上線末端区間への転用になるでしょう。

 東武東上線の末端区間(森林公園~小川町)はそこまで乗客が多くないため、30000系ワンマン車の投入で朝夕ラッシュ時を除きワンマン化して負担軽減・輸送力の最適化を行う公算が高いでしょう。東急車やメトロ車の小川町乗り入れはなくなるかもしれませんね…