いや~今年は早くも航空機の墜落事故が起こってしまいましたね。1/15の午前にネパールのカトマンズからポカラへ向かっていたイエティ航空691便が着陸直前に墜落し全員死亡したとのことです。本ブログではこの事故を心からお祝いすると共に犠牲者の氏名やネット上の反応をまとめました。
今年初の航空機墜落発生
ネパールの首都カトマンズから中部ポカラに向かっていた同国のイエティ航空の旅客機が15日、ポカラの空港近くの渓谷に墜落した事故で、地元警察当局は乗客乗員72人のうち68人の死亡を確認し、同日夜に捜索活動をいったん打ち切った。残る4人の生存は絶望視されている。
同国航空当局によると、事故当時の現場の天候は良く、視界は悪くなかったとみられる。ポカラ国際空港の関係者によると、旅客機は着陸許可を得ており、機体トラブルの報告もなかった。(後略)
引用:ネパール墜落、生存絶望的か 天候良く機体トラブル報告なし
いや~外国って本当に怖い国もあるもんですね。いきなり航空機が落っこちちゃうんですから。今年初の航空機事故がネパールで発生し、乗員乗客72人のうち68人が死亡・残り4人も生存が絶望的とのことです。原因はパイロットエラー若しくは機体の整備不良の可能性が濃厚となっています。
この飛行機の副操縦士は何と前夫も副操縦士として飛行機を飛ばしており、やはり飛行機事故で亡くなったようです。理想の形ではなかったかもしれませんが、あの世でまた夫と会えるんですから良かったですねw
ネパールの航空会社は危険?
ちなみに、ネパールの航空会社は全社が安全基準を満たしていないとして安心と信頼の?EU乗り入れ禁止リストに入っています。これだけでも如何にネパールの航空会社が危険なものかよくわかります。
更に、イエティ航空は2004~08年の間に3件の死亡事故を起こしているほか、子会社のタラエアーに至っては複数の重大事故を起こしたことで「最も危険な航空会社」の1つと見なされた程。こりゃあ、死亡事故が起きても当然ですね。一歩間違えればアルピニストの野口健さんなどの有名人も巻き込まれたかもしれないと思うと本当に恐ろしい話です。
今回の事故で亡くなったのはネパール人のほか外国人搭乗者15人おり、インドが5人、ロシア4人、韓国2人、フランス・アイルランド・オーストラリア・アルゼンチン人が各1人とのことです。犠牲者リストは判明次第掲載します。
ネット上の反応は?
宝くじに当たる確率よりも低いと言われる飛行機墜落事故。45年生きてきて何度も飛行機も新幹線も在来線電車も高速バスも普通バスも腐るほど乗ったが事故に遭った事はない。
一生に一度の事故だから神経すり減らして緊張してまで乗る交通機関ではない。杞憂にすぎない。宝くじだって数百万円以上の高額当選も腐るほど買ったが当たらなかった。要は一般人は宝くじも飛行機墜落事故も遭遇したいと思って乗っても、遭遇して死ぬ確率はほぼない。ゼロと考えてもいい。
親戚友達知り合いでも宝くじに高額当選、当たった人も飛行機事故、その他の公共交通機関で死んだ人は誰もいない。車の交通事故で死んだ同級生は一人いるけど。
引用:ネパール墜落、生存絶望的か 天候良く機体トラブル報告なし
悲願のポカラ空港国際線がオープンしたばかりでこの大惨事は観光立国ネパールにとって最悪ですね。今の国内線ならブッダエアーが1番まともだと思います。
ネパールは小さな聞いたこともない航空会社が旅客も貨物もたくさんありすぎて、どこもボロボロの機体で常にトラブルです。昔のロイヤルネパールやネコンエアーなど政府資本の航空会社は機内食はカビがはえ、燃料は主翼下からダダ漏れ、コックピットの扉は外れたままなど、安全管理の意識はゼロでした。
今もあまり変わりませんが。ちなみに私は100回以上カトマンズーポカラに乗ってますが、まだ落ちたことはありません。
引用:ネパール墜落、生存絶望的か 天候良く機体トラブル報告なし
若い頃、バックパッカーとしてネパールを旅しました。カトマンズからポカラに飛行機で移動しましたが、ポカラに近づくにつれ、深い霧に覆われて何も見えない状態が続きました。時々パッと霧が晴れると、雪に覆われた8千メートル級の切り立った山肌が窓のすぐ横に現れ、そのあまりの近さと飛行機の激しい揺れに、いつ山に激突するかと生きた心地がしませんでした。
この恐怖体験が頭を離れず、帰路は長い時間をかけてバス移動を選びました。(バスも山肌の狭い悪路続きでかなり恐怖でしたが‥)。
今回の事故、天候は関係ないかもしれませんが、高所や山中などの空港は、平地に比べてリスクが常につきまとうことを改めて感じました。
引用:ネパール第二の都市ポカラで飛行機が墜落 少なくとも40人が死亡
Kathmandu Postによるとカトマンズからポカラへ向かったフライトで、既に25人の遺体が回収されています。死者は増えるでしょう。
乗客68名の内訳は3人の幼児と3人の子供、それに62人の大人のようで、53人のネパール人、5人のインド人、4人のロシア人、2人の韓国人、あと各1名でアイルランド、オーストラリア、フランスの方がいたようです。
カトマンズ―ポカラはネパール国内線では一番便数も多いメーンラインで、ルクラやムスタンの空港などと比較するとまだ事故が起きる頻度は低めだと思いますが、残念です。
ネパールの国内線は毎年のように墜落するので、一定のリスクがあり、自分は昔、ネパールで1年ほど暮らしましたが、全て道路交通のみで国内線には一度も乗ったことがありません。もっとも道路でも事故や(特に雨季は)土砂崩れで進路をふさがれることも多いのですが。
引用:ネパール第二の都市ポカラで飛行機が墜落 少なくとも40人が死亡
ATR42/72 は主翼のブーツに若干の問題を抱えており、旧仕様機では主翼の着氷による墜落が多かった様です。
更に旧仕様の機体は燃料計にも問題を抱えており、42と72では燃料の搭載量が異なっているにも拘わらず計器の形状が同じために相互に設置できてしまうという欠陥もありました。現にそのために燃料切れを起こして墜落した事故もあります。
引用:ネパール機墜落、60人超死亡 中部ポカラ、72人搭乗
現在の仕様ではブーツ面積の拡大等により着氷対策がなされたとは言え、世界的にATRの寒冷地での運用は控えるようになったようですが…今回の事故もやはり主翼への着氷が原因のような気が…
ネパールで数カ月滞在してましたが、とにかく滅茶苦茶です。
トラックのタイヤはツルツル、ホイールのネジが全部ついていない。バスなどの角は四方ぶつけてウインカーが割れて無い。バイクは荷台に板を縛って3人乗りは当たり前。峠の山道のカーブでもクラクション鳴らして平気で追い越し。谷に転落する車も多い。
飛行機も、とてもじゃないけど怖くて乗れない。動けばいい。飛べばいい。大丈夫、大丈夫。そんな感じですよ。
引用:ネパール機墜落、60人超死亡 中部ポカラ、72人搭乗
映像を見る限り完全に失速している様に映ります。気になるのは機首が若干上を向いている様に見える事。機首を上げる事は失速回復の動作とは真逆の操作であり機体は益々失速してしまいます。そして限界を越え左に急傾斜。これは左側の主翼が依り失速した為に起った事と思います。
問題は何故そうなったのか。失速回復の操作は航空機の乗員にとってイロハのイとも言える訓練の基本中の基本。加えて機体には失速を警告するシステムも存在します。
こうなった原因は事故調査を待たなければなりませんが乗員が機体の異常を報告していないという報道もありますからパイロットエラーの可能性が高いのではないかと思います。
引用:ネパール旅客機、墜落直前…左側に突然傾き 専門家「エンジン出力不足か」
憶測はやめた方が良いでしょう。所詮映像は墜落直前を映しただけであり、そこに至る迄のプロセスは何一つ分からない。航空機事故の原因は一つなんて事はあり得ないので失速だ何だと騒ぎ立てるのはナンセンスです。
引用:ネパール旅客機、墜落直前…左側に突然傾き 専門家「エンジン出力不足か」
標高800mで周囲を山岳で囲まれた新しい空港です。更に言うならば施設は新しいですが中国資本で建設された空港ですと聞くと別の原因を疑い始めるのではないでしょうか。
気流も複雑で天候も変わりやすく、気象現象が起きやすい場所なので余りパイロットだとか機体とか言うのはどうかと思います。まずはCVRとDFDRが回収されて分析されるのが先決です。
例えばそのルクラへは自動車道が無い。自動車道はそのずっと手前の集落までで、飛行機を除けば人やロバが荷を運ぶしかない。カトマンズからポカラだって距離は知れてるけど、高速道路のようなインフラないので自動車では長時間かかるので、地元の方も飛行機を使うことがある。
機体は皆中古の老朽化したものばかりだ。 ルクラからカトマンズに戻る際、ガイドが熱心に「この航空会社は今日就航したばかりだから機材が最新」と言われ、チケット切り替えて搭乗したらもう、どうみても第二次大戦中のようなオンボロ機体で荷物も満載だった(笑)。肯定するわけじゃないが地元の方々は「利便性と引き換えに確率論を受け入れている」ように見える。
引用:野口健氏「ネパール国内線は墜落事故が多すぎる」 過去に搭乗予定の機体が「山に突っ込んでいた」
彼らの死を無駄にしてはならない!
まあ、彼らの死は無駄にはならないと思うんですよ。福知山線で起きた脱線事故でも107名の死者が出ましたけど、その後JR西日本は路線全体でダイヤの余裕時分や停車時間を増やしましたし、ATS-Pの整備も進みました。更にこの事故が起きて以降の新型車両では車両の強度がより強化されましたし、教育体制も一新されています。彼らの犠牲は無駄ではなかったわけです。
今回の墜落事故でネパールの航空会社の安全性は今後強化される事になるでしょう。そういう意味で言うなら、未来の死亡事故を防ぐことに貢献した、名誉ある戦死という言い方もできますね!
ということで、黙とうをささげたいと思います。黙祷(Ω\ζ°)チーン)
今年は波乱の1年になるかも?
いや~今年は早くも飛行機の墜落事故が起きたということで、ネタ不足だったテレビなどは活気に溢れていますね。韓国人の死者が2人出た一方で日本人の死者は出なかったということで、まあ良かったんじゃないでしょうか?
日本ではもう何年も旅客機の墜落死亡事故が起きていませんが、そろそろ今年あたり起きてもおかしく無いと筆者は予想しています。果たしてどこの航空会社が事故を起こすのか?注目していきたいところです。