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 京浜急行が今春から新1000形20次車の4両編成2本を運行開始することを発表しました。

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 今回新造する車両は、座席指定列車や貸切イベント列車に対応できるよう京浜急行で初めてロングシートとクロスシートを切り替えられる機構を採用し、トイレも設置されるなど試験的な要素を多数含んだ車両となっており、今後の運用がどうなるか注目が集まっています。

新1000形20次車の概要

 今回新造される新1000形20次車(1890番台?)は様々な新要素が取り入れられています。

  • 京浜急行で初めてL&Cシートを採用。ロングシートからクロスシートに切替可能な自動回転式座席を採用します。また、座席幅を460mm/人とし、2100形より10mm拡大します。座席は「三浦半島の旅」を想起する波をイメージしたデザインとします。
  • 京浜急行で初めてバリアフリー対応の洋式トイレと男性用小便器を車両内に設置します。
  • 全車両にコンセントを設置
  • 2・3号車にベビーカーや大きな荷物をお持ちのお客さまが利用できる「フリースペース」を設置。1・4号車には車椅子スペースを設置します。
  • 前面展望席を復活します。

本命は成田空港~羽田空港への投入か?

 京急線内だけの優等列車であれば、L&Cシートはともかくとしてわざわざトイレの設置を行うような長時間は乗車しませんし、これが本命でしょうか?

 成田空港~羽田空港のアクセス特急だと1時間半程度ですし、乗りとおす乗客も多いですから、確かにそういう設備があっても良いなとは思いますね。南海電鉄の特急「サザン」のようにロングシートの編成を自由席で、クロスシートの編成を指定席という感じで運用するつもりなのかもしれませんね。

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 ただし、都営地下鉄は4+4両編成の入線に関して難色を示すでしょうし、全電動車となってしまう関係で電力を消費してしまったために京成線内で変電所が故障しかける事態が起きてしまったためか、以降は京成線内に乗り入れることは無くなっています。

 乗り入れを行うのであれば、この電力問題を解決する必要が出てきますね…

対抗馬は京急「ウィング号」の増結

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 対抗馬としては京急「ウィング号」の増結編成としての運用が挙げられるでしょうか。

 座席指定列車の需要は結構あるでしょうし、2100形の本数や一般列車の都合からおいそれと増発するのは難しいから新1000形の20次車を増結編成として運用して1列車あたりの座席数を増やすということなのかもしれません。逗子や浦賀方面への設定も視野にいれているのでしょうか?

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 L&Cシートをわざわざ採用したということは他社のようにウィング号(有料列車)としての運用時のみクロスシートとして運用してほかの普通列車などでの運用時にはロングシートとして運用していくということなのでしょうかね。将来的には8両編成も製造して2100形の置き換えも視野に入れているのかもしれません。

最後に:工場内撮影は禁止

 新1000形20次車が春から順次運行を開始するということで、いったいどのような運用となるのか注目していきたいところですね。

 なお、J-TRECの工場内は撮影禁止となっています。というより、一般論として鉄道車両の製作工場に限らず基本的には工場内の撮影は禁止されています。工場内には製品本体に関する技術や特許にかかわる技術など「企業秘密」がありますので、少し考えればわかると思いますが…