小田急電鉄の主力車両の1つである1000形。その中にワイドドア車もあるのですが、ここへ来てワイドドア車のうち1751Fが廃車となり車両の一部は搬出されていることが判明しました。1000形ワイドドア車の今後はどうなるのでしょうか?
1751Fが廃車に
運用から離脱し動向が注目されていましたが、1751Fが廃車となり大野総合車両所から搬出されました。1000形ワイドドア車としては初の廃車となります。
混雑緩和の切り札になるかと思われたが、ホームドア設置が仇に…
1000型のワイドドア車は1990~91年に4両編成6本と6両編成2本が製造されました。
混雑時の乗降をスムーズに行うために幅2 mのドアを採用したことが大きな特徴となっていましたが、乗客がドア付近に固まってしまい乗降がスムーズにできないデメリットの方が大きかったのか後に2000形と同一のドア幅1.6 mに改造する工事が行われています。
当初は4両編成は他編成と併結して新宿口の各駅停車運用に充当されていましたが、2004年ごろに4両編成を6両編成に組み替えており、この際先頭車のうち一部が中間車に改造されています。
ホームドアに対応しないことから、現在は6両編成単独での運用に限定され、多摩線・江ノ島線・小田原線(新松田~小田原間)の各駅停車に充当されています。
1000形未リニューアル車の今後は怪しいかも…
当初は1000形はワイドドア車を除いて全車リニューアルする方向だと思われていましたが、1081Fが廃車となり、どうも風向きが怪しくなってきましたね。
恐らく新型車両5000形の導入で10両固定編成化が進むと思われ、そうなると4両編成や6両編成で余剰車が多く出ますからこれ以上のリニューアルは行わずに廃車とする可能性も出てきました。
また、1000形のワイドドア車はホームドアの関係上新宿口の運用に入れないという厳しい制約があり、早期に置き換えが行われる可能性が高いでしょう。記録はお早めに。