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 日比谷線の03系運用離脱で東武20000系の動きが注目されていましたが、3/27の運用を以て20000系列の日比谷線での運行は終了した模様です。なお、03系に続きラストランの告知はありませんでした。

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  今回は20000系列の概要などと今後の活躍についての展望をまとめました。

20000系列の概要

20000系
引用:20000系

 20000系は老朽化が進み非冷房車であった日比谷線直通用の2000系を置き換える目的で製造が開始されました。

 18m車体3ドアで両先頭車以外が電動車という8両編成(6M2T)を構成。 同時期に製造されていた10030系と同様にオールステンレス製軽量車体構造およびボルスタレス台車が採用されました。有楽町線直通用の9000系に引き続き、主回路にはチョッパ制御を採用しています。1988~92年にかけて8両編成13本が製造されています。

20050型
引用:20050型

 1992年から、日比谷線での朝ラッシュ時の混雑緩和を目的として編成の前後各2両を5扉車とした20050型も登場しました。8両編成8本が製造され92年末から運行を開始しました。

  本形式からGTO-VVVFインバータ制御が採用され、LED式行先表示器や液晶式車内案内表示器、ドアチャイムや自動放送装置の搭載が行われています。このうち液晶表示器についてはは維持費がかかり、液晶ディスプレイ自体の劣化も進んでいたため、1999年に9050系のものとともに撤去されました。その後、2010年末頃から10000系修繕車と同様のLEDスクロール式表示器が千鳥配置されています。

  なお、20050型の導入当初は東武線内では5扉開閉での運用を行っていませんでしたが1993年3月より、東京メトロから乗り入れる03系とともに5扉開閉での運用が開始されました。

20070型
引用:20070型

 さらに日比谷線の増発用に20070型が8両編成3本製造され、1997年3月より運行を開始しています。主要機器は20050型に準じていますが、シングルアームパンタの装備やLEDスクロール式車内案内表示器の千鳥配置、補助電源装置の増強等が行われています。なお、ドア数は全車3扉車となっています。

後継の70000系に置き換え

70000系
引用:70000系

 しかし、ホームドア設置の障害となる多扉車の混在や東武伊勢崎線内でのドア数の違いなどが問題となったことから、東武側も東京メトロが13000系を導入するのに合わせて新型車両70000系を導入(20m車7両編成、22本)することを決定。2017年7月に運行を開始し、以降20000系列を置き換えていくこととなりました。

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 なお、70000系のうち4本は今年6月に新設される座席定員制列車「THライナー」に使用するため50090系同様にマルチシート車となっており、こちらは70090型と区別して呼ばれています。

ラストラン告知なしで運行終了…

 20000系も撮り鉄・葬式鉄によるトラブルや昨今の新型コロナウイルス問題があり、03系に続いてラストランの告知なしで運行を終了しました。

https://twitter.com/Mitaka_no_dai/status/1243834126035083265
https://twitter.com/tobu8106/status/1243816485715230727

今後はローカル線への転用が進む

 日比谷線直通列車からの撤退に伴い、順次4両編成へ短縮したうえで宇都宮線・日光線の運用に進出しています。これにより、今後は老朽化の進んだ8000系の置き換えを進めていくことになります。

 また、一部の車両は2両編成に改造したうえで地方鉄道へ譲渡する計画がある模様です。

 活躍の場をローカル線へ移すこととはなりましたが、今後も末永く活躍することに期待しましょう。