Twitter上でJ-TREC横浜事業所でのE233系製造が目撃され、豊田車両センターへの配置となるT71編成と予想されています。これにより今後の車両計画がどうなるのか考察してみました。
中央線向けE233系製造?
5月22日以降、Twitter上でJ-TREC横浜事業所におけるE233系の目撃情報が複数上がってきました。恐らく中央線向けのE233系0番台と思われますが、トイレの設置などの詳しい情報は現時点で不明です。次に編成増の目的を考えてみます。
目的は何か?
編成増の目的に関しても複数の可能性が考えられますので、以下の項で述べていきます。
グリーン車組み込み準備改造の予備車増が目的?
まず考えられるのはグリーン車組み込み準備改造に伴う予備編成の増加です。
青編成の余剰に伴い2015年に青659編成・青459編成からH59編成となりH編成が1本増えています。また、昨年からは209系1000番台2本が中央線の運用に就き予備編成が増えています。
普通車のトイレ設置工事やグリーン車組み込みの準備工事をさらに進めるともに、将来的な車体保全・機器更新に備えた予備車の確保が目的という可能性は高そうです。
青編成の機器更新・ワンマン化改造?
次に考えられるのは、青編成の機器更新とワンマン化改造のためにH59編成をもとの青編成に戻すという可能性です。
すでにJR東日本は3~6両編成でのワンマン運転を拡大させる方針を示していますし、実際東北本線や水戸線でE531系5両編成でワンマン運転が行われています。
そうなると、今後E233系の4両編成や6両編成で運転されている青梅線・五日市線の列車がワンマン運転化される可能性は十分に考えられます。
幸いH運用でも分割併合が絡まない運用(H01など)がありますので、これをT編成の運用に差し替えてH59編成を捻出し青編成のワンマン化改造などを行うことになるのかもしれません。
209系1000番台の置き換え?
209系1000番台はドアボタンがなく、狭小トンネルに対応していないため原則として東京~高尾間での限定運用となっています。機器更新が行われず必要最小限の改造のみを行って転属してきたため、長年の高加減速に加え昨年からの高速運転で老朽化が進んでいる可能性も否定できません。
となると、E233系の投入で209系1000番台の置き換えが行われても不思議ではないでしょう。置き換えられた後209系1000番台が廃車となるか機器更新を行って武蔵野線へ転属するかは五分五分といったところでしょうか。
京葉線への転属?
最後の可能性は京葉線への転属でしょう。元々京葉線用のE233系は25本投入されるはずでしたが、24本で製造が終了してしまい現在も209系500番台が1本のみ京葉線に残留しています。
この転用により武蔵野線用の205系の置き換えを遅滞なく完了することができます。なお、武蔵野線用の205系については全編成がインドネシアへ譲渡されることになっています。
改造完了後の行き先は?
グリーン車の組み込み準備改造や車体保全などが完了した後はどうなるかを考えてみます。
まず209系1000番台が中央快速線の運用から外れるのは確実でしょう。運用から外れた後廃車となるか武蔵野線へ機器更新を行って転属するかは不明です。
中央線でグリーン車を組み込んでそのまま運用される可能性が高いとは思いますが、対抗馬として京葉線や京浜東北線への転属もなくはありません。
2014年2月に京浜東北線で脱線事故が発生し、この影響でウラ177編成が廃車となっています。幸いなことに列車は回送列車で、死者は出ていません。
その後代替新造は行われておらず、京浜東北線用のE233系は所定の本数から1本減ったままの状態が現在まで続いています。京浜東北線用のE233系もそろそろ車体保全や機器更新を行うことが考えられ、このタイミングで本数を元通りにすることが考えられます。
また、房総末端のワンマン化に合わせ京葉線の内房線・外房線乗り入れの強化や幕張新駅の開業に伴う運用増のために京葉線への転属という可能性も捨てきれません。
Twitter上の反応は?
Twitter上でもこの件に関して様々な声が上がっています。
6/11 T71編成が出場
T71編成がJ-TRECから出場しましたが、トイレなしとのことで中央快速線のグリーン車組み込み工事完了後は他線区への転属が行われるものと思われます。
なお、甲種輸送のダイヤも出回っており、以下の経路で行うようです。
まとめ
ということで今回は中央快速線のE233系0番台が久々に新製されるという話でした。今後中央快速線がどうなるのか、グリーン車の登場と運用開始はいつになるのか非常に楽しみであります。