京浜東北線にワンマン運転を導入し、それに伴い車両の改造ではなく新型車両を導入することが判明しました。E233系の転用先はどこになるのでしょうか?
京浜東北線でワンマン運転へ
JR東日本は、埼玉県と神奈川県を結ぶ京浜東北線で、車掌が乗務しないワンマン運転を始める方向で検討を始めた。2024年度をめどに車両側面のカメラで乗り降りを確認できる機能を備えた新型車両を投入する。ボタンを押すだけで停止や速度調整ができる自動運転装置も搭載し、運転士の負担を軽減。各駅へのホームドア整備で安全を確保する。
(中略)
人口減少で鉄道各社は乗務員の確保が難しくなると見込む。
(中略)
JR東が都心の路線をワンマン化すれば初めてとなり、各地の都市鉄道に広がる可能性がある。
引用:京浜東北線のワンマン運転検討 JR東、新型車両で人員不足補う
まさか京浜東北線に新車を導入するとは予想外でした。新しいものだと製造から10年くらいしか経っていないので、もう置き換え!?という声も多いのではないでしょうか。
ただ、本当にワンマン運転が導入できるのか?現場からの反発は強そうですね…
転属先はどこに
これにより、京浜東北線で運用されていたE233系は順次各路線へ転用されることになるのですが、転用先はどこになるのでしょうか?
房総エリア
これに関しては既に上の記事で取り上げていますので、そちらをご覧ください。
常磐快速・成田線
房総エリア以外にも恐らく転属するのでしょうが、一番可能性が高いのは常磐快速線・成田線でしょう。
製造されたのが2001~04年ですから、E233系が転用される頃には20年を経過します。車内設備などもE233系やE235系と比べるとやや見劣りするようになってきていること、最高120km/hで運行している割には基本編成が4M6Tでこれ以上の速度向上は出力的に苦しいことから、E233系の転属で常磐快速線を130km/h運転車両で統一してスピードアップしたい…ということを考えるとここに転属する可能性が濃厚でしょう。
なお、ここでねん出されたE231系は仙石線と相模線などの置き換えに回るものと思われます。
京葉線
京葉線も可能性としては高いでしょう。現在E233系24本+209系1本で運用を回していますが、内房線・外房線への直通が増えるのであれば、恐らくこれより多い本数が必要になるはずで、その分を京浜東北線からの転属で賄うつもりなのでしょう。
また、1日1往復のみ存在する東京~成東・勝浦の通勤快速(土休日は快速)を廃止して京浜東北線の貫通編成を転入させ、京葉線から分割編成を房総地区へ転属させる可能性もありそうです。
武蔵野線
大量の本数を必要とする点では武蔵野線の209系・E231系を置き換えて他線区へ転属させる可能性もない話ではないでしょう。
武蔵野線の運用は43ですから、恐らく45本あれば運用を回せるでしょう。すべて置き換えてしまえば京葉車両センターの車両をE233系で統一できますね。
ただし、転属から数年で再びE231系や209系を転属させるのか?という点やそこまでしてしまうと房総エリアへ回す本数が足りなくなることを考えるとすべて置き換えるのは厳しいかもしれません。
高崎地区への転属?
高崎地区への転属という話もありますが、こちらは可能性はあまり高くないのではないかと考えます。
高崎地区への転属する場合ドアボタンの設置や寒冷地対策の改造が必要であり、京浜東北線のE233系を転用するよりはE231系・E233系の近郊型を転用する方が可能性が高いなんて思っていましたが…
日光線・宇都宮線
そう言えば忘れていましたが、日光線・宇都宮線で運用されている205系もそろそろ置き換えが検討される時期ですね。
宇都宮地区へ転属する場合、ドアボタンの設置や寒冷地対策の改造が必要ですし、E231系・E233系の近郊型は小山にたくさんいますので、必要になればそちらを転用する方が楽なのではないでしょうか…
まとめ
まさか京浜東北線に新車導入とは思いませんでしたね。本当に置き換えのペースが凄まじく、新系列車両で統一される日もそう遠くはないかもしれませんね…