後継の2000系への置き換えが進みつつある東京メトロ丸ノ内線02系ですが、支線で運用されていた80番台の車両に初の廃車が発生する事態となりました。また、新型コロナウイルスの影響で2000系の投入が先送りとなる見込みとなったことでB修工事を完了している初期車については延命となる可能性が出てきました。
02系支線用80番台にも廃車が発生
4/14に東京メトロ丸ノ内線方南町支線で運用されていた02-182Fがトレーラーに積載され長野方面へ陸送されている姿が目撃されました。今後はおそらく廃車解体されるものと思われます。
この翌日には東京メトロ丸ノ内線方南町支線で運用されていた02-183Fもトレーラーに積載され長野方面へ陸送されています。こちらも同様に廃車になるものと思われます。
今春のダイヤ改正で方南町へ乗り入れる6両編成の運用が増加したこともあり、方南町支線専属の運用は3運用になっています。将来的には本線運用との統合も視野に入れているものと思われます。02系80番台の記録も少しづつしていったほうがいいのかもしれません。
02系初期車は延命か?
02系の老朽化が進んできたことから2000系への置き換えを順次進めてきた東京メトロですが、例によって新型コロナウイルスの影響で需要が大幅に減少し2月の発表された3月~12月の決算では最終損益が351億円の赤字となり、民営化後初の赤字決算となりました。
この影響を受け新型車両の投入計画も変更され、今年度の丸ノ内線用の新型車両(2000系)は1本のみの投入となっています。
副都心線・有楽町線用の7000系と半蔵門線用の8000系のほうが老朽化が激しいことから、そちらの置き換えを優先するということでしょうね。
B修工事を終えた02系に関してはアルゼンチンへ譲渡される計画もあったようですが、アスベストを含む車両の輸入が不可となったことでこの譲渡話は立ち消えとなったようです。これも02系延命に関係したのかもしれませんが、もうしばらくは02系が丸ノ内線を元気に走る姿が見られそうです。