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 「ドカベン」や「あぶさん」など野球漫画で数々の名作を編み出してきた水島新司さんがついに亡くなられました。82歳での大往生となり、これを受け悲しむ声が各界から相次いでいます。

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 …しかし、私はこれは違うと思うのです。長年生きてこられた方なのですから、悲しみに満ちたお別れよりもお笑いで送り出すのが本来あるべき姿なのではないか?と思うわけです。今回のニュースの概要、ネット上の反応はどうだったのでしょうか?

水島新司さんが死去

「ドカベン」作者 水島新司漫画家で、野球漫画「ドカベン」の作者として知られる水島新司さんが亡くなったことが分かりました。82歳でした。

水島新司さんは新潟市出身の漫画家で、1958年のデビュー以来、多くの野球漫画を生み出してきました。なかでも「ドカベン」シリーズは人気を博し、高校野球からプロ野球に舞台を移し46年にわたって連載されました。

水島さんは今月10日、肺炎のため、東京都内の病院で亡くなったということです。82歳でした。 新潟市の古町の商店街には、山田太郎など人気キャラクターの銅像が並び、多くの人に親しまれています。

引用:【訃報】「ドカベン」作者 水島新司さん82歳死去

 野球漫画で数々のヒット作を出してきた漫画家も病には勝てず遂に永眠されました。82歳とのことですから大往生じゃないですか!良かったですね~

ルールブックの盲点が話題に!

【ゆっくり解説】ルールブックの盲点の1点(ドカベンルール)を解説【甲子園】

 野球に関しては正直あまり詳しくないので、上の動画をご覧ください。

ネット上の反応は?

 2回目の土佐丸との対決がドカベンのハイライトだと思います。岩鬼とおつるの関係やネタバレになるけど、握力が戻った山田に打席が回るのかと思いきや、その前に殿馬が…という面白さ。
 でも個人的に一番好きなシーンは弁慶高校との試合のラストシーン。安宅のセンターへのゴロ打ちを殿馬が読んでいてセカンド後ろで捕球、そのままショート石毛にトスしその後のファーストへの送球が武蔵坊に当たり、はねたボールを殿馬がとってバックホーム…というスピード感あふれるところが大好きでした。

 その後は最終回までなんかちょっとメリハリがなく山田凄いというのだけが続く(新監督もしょぼく、太平洋も小林もなんか小者)のでやはり私はその2試合が好きです。ドカベンだけでなく全スポーツ漫画の中でも最高だと思う。素晴らしい漫画をありがとうございます。

引用:漫画家の水島新司さん死去 「ドカベン」「あぶさん」

 野球のルールを逸脱したプレーは書かない、有り得ないプレーは書かないという信条を貫いてヒット作を複数送り出したのは、時代から考えると凄いことだと思う。その代わりに奇想天外なキャラがたくさん生まれたって事があると思うけど。

 作品の電子書籍化に消極的だったって言われるけど、漫画って時代によって受け止められ方が違うからな。昔は真剣なストーリーマンガでも今読んだらギャグになってしまうようなものがある。そういうネタとして扱われるのが嫌だったんだと思う。その証拠に水ダウとかバラエティーの企画には提供しなかったし。

引用:漫画家の水島新司さん死去 「ドカベン」「あぶさん」

 男どアホウ甲子園をサンデーの連載で楽しみました。地区予選から甲子園まで毎試合ドラマを作るので1回の大会が延々と続いた覚えがあります。確か、夏の大会を1年間引っ張ったことがあった覚えがあります。

 水島新司さんの漫画の魅力は適度に現実離れしていたこととキャラクター設定が秀逸だったことだと思います。甲子園やドカベンの初期くらいまでは、同時代の野球漫画は子供心にもあり得ない話のオンパレードでした。アストロ球団とか群竜伝とか。反面、あまりにも現実的すぎるキャプテンとかだとワクワク感に欠けてたりしましたが、水島新司さんの漫画ではルールを説明したりして「もしかしたらホントにあるかも」と思わせてくれた。

 キャラ設定も上手かったので、別の作品でも登場させることができた。当時のキャラ設定は今の世なら即時連来中止になる差別ネタ(片目・片腕とか、松葉杖選手とか、盲目捕手の差別用語連発!)でしたけど

引用:漫画家の水島新司さん死去 「ドカベン」「あぶさん」

 つまんない細かい事までチェックして「指導」するのが楽しみな高校野球の審判達は、岩城の葉っぱは絶対に許容しないだろうな。「高校生らしくない」から。

 一方で全員強制された丸刈りは高校生らしいらしい。高校生の丸刈りがコンマ何パーセントいるのか知らないが。まあでもプロでも葉っぱ咥えてやるのはコーチや監督が許さないだろうし、例え結果を出してもファンも批判しそうだ。タクシー運転手のネクタイがちょっと曲がっているだけでもクレームの電話が来る社会だからな。タティスJRの風貌と本質的に同じような気もするのだが。

引用:【水島新司さん死去】谷繁元信氏「実は山田太郎はあまり好きじゃなかった」

 初期のあぶさんは野球漫画でもあり人情劇だった。そこに登場するのは大スターよりもむしろその日を懸命にプレーする一軍半の選手たち。そして大阪の、浪速区から南側、駅で言えば大国町とか美章園とか河堀口とかそのあたり、どぶ川が流れて居酒屋があって、夜になると屋台のラーメン屋が走り回る(車だから)大阪で暮らしたものだけが知る、大阪市の南半分の雰囲気、これが堪らなかった。

 水島先生は女性を描かせると夕刊紙の挿絵もびっくりの色気を出せる。初期のあぶさんにはそのシーンもあった。浮気もしたしね。

 後にヨイショが酷くなって荒唐無稽になって行ったのが残念だった。大阪で終わらせてほしかったな。

引用:「あぶさん」登場の江本孟紀さん 水島新司さん死去、語った逸話

 中百舌鳥って寒いんですよ。堺の市内よりも寒い。で、中百舌鳥の練習場ってのがこれまたお粗末で、ゴルフのショートコースなんてありましてね。

 初期のあぶさん、控え同士大塚とあぶさんが南海電車に乗って中百舌鳥から大阪球場に入るシーンがありましたけど、あの電車の描写、車内で酒飲んでるおっちゃん、あれぞまさに大阪のミナミでした。

 南海末期は弱くなって、毎シーズンべった争い。シーズンが終わるとスコアボードに「応援ありがとうございました」の文字が並ぶ。それがね、南海電車から見えるんですよ。大阪球場近くに洋食屋があって、そこで西武ライオンズとジャイアンツの日本シリーズ観てね、今年もあかんやったというのがお決まりでした。香川が時々来てたらしく、店の人が体を心配してましたわ。

引用:「あぶさん」登場の江本孟紀さん 水島新司さん死去、語った逸話

 私はアピールプレーとタイムプレーは野球の醍醐味だと思ってます。この概念はソフトボール以外の球技には無いと思います。(クリケットは分かりません、ビデオ判定系のアピールは別と考えます。)

 この概念から審判はアピールしないとアウト申告しないケースがあるので、プレーヤー側もルールを熟知していないと有利に試合を進めることが出来ない競技になっています。

 細かいルールだと実況アナウンサーや解説者の元プレーヤーでも知らないルールがあり、審判の説明があるまでわからないってケースもありますね。

引用:漫画が現実に!甲子園で再現されたドカベンプレー 水島新司氏が球界に与えた多大な影響

 ケツバットガール...最初見聞した時には、あまりにも度が過ぎてると思いましたがそれをインターネット上でアピールしていた自称写真家が、なんとステッカーまで作成していると聞いて唖然としました。以前から著作権の問題としてマッド・天野氏の件等ありましたけど、これは面白がってウケを取ろうとしているだけで「悪ふざけ」以外の何物でもない。

 凄まじい努力の末に作品を作り上げた水島氏(と製作スタッフ、掲載紙関係者)だけでなく、山田太郎たちの活躍に熱狂した読者も愚弄する行為でした。漫画週刊誌の特性で、先週末から引き込まれたクライマックスの展開の中で「どうなるんだろう」の期待(と不安の中)開いたページから飛び込んでくる山田太郎のフルスイング(?!)に言葉にならない感動と興奮を覚えたのは私だけではないはずです。それを「面白いからいいだろ」と開き直るとは、今でも怒りが収まりません。

引用:水島新司さん故郷・新潟の商店街が明かす銅像撤去騒動「山田太郎のケツバットを悲しんでいた」

彼の死をお祝いしなくてどうするのか…

 私はやはり、大物の漫画家の方が亡くなったのですから、悲しみにつつまれて終わるお葬式の延長のようなお別れの会というのは相応しくないのではないでしょうか。こういう時は笑いでもって送り出すのが一番いいと思うのですよ。何ならこれをネタにしてのし上がる漫画家が居れば、なお彼の死に花を添えることができますね。誰かネタとして披露してくれたりしませんかね?(笑)

 それに、これは人生という名の学びの場からの「卒業」なんですよ。祝わなくてどうするんですか?卒業式なのに悲しみばかりでは浮かばれないんじゃないでしょうか?

 ということで、卒業式の定番「蛍の光」を流しましょう。ご斉唱お願い致します。

 最後までご覧いただき、ありがとうございました!

最後に

 こういう記事を書くとキーキー喚く方が毎回のように居ますので言っておきますが、死者に対する名誉棄損罪はその事実が虚偽のものの場合のみ成立します。

  • 刑法第230条(名誉棄損罪)
    • 公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。
    • 死者の名誉を毀損した者は、虚偽の事実を摘示することによってした場合でなければ、罰しない。

 侮辱罪に関してですが、これはそもそも死者に対しては一切成立しません。まあ、この程度のことで一々切れるような人はインターネット使うこと自体止めた方が幸せだと思いますよw