五能線の普通列車が深浦駅を5分早発し、タクシーで隣の広戸駅まで追いかける事態が発生しました。一体なぜこのような事態が起きたのでしょうか?
早発して荷物が置き去りに…
JR五能線深浦駅で6日、同駅に11分間停車予定だった東能代発弘前行きの普通列車が、予定時刻より5分早く出発した。ホームなどに出ていた乗客7人が駅に取り残され、JRが用意したタクシーで次の停車駅の広戸駅(青森県深浦町)に向かい同列車に乗り込んだ。JR青森支店によると、運転士の時刻表の確認不足と思い込みが原因。同支店は「再発防止に向け社員教育を徹底する」としている。
普通列車は午後0時46分に深浦駅に到着。所定の出発時刻は同57分だったが、同52分に出発した。車掌がいないワンマン列車で、同支店によると、運転士は早発に気づきいったん停車したが、同駅にバックできる区間を過ぎていたため、広戸駅に向かった。信号は青で安全面に問題はなかったという。同列車は広戸駅を17分遅れで出発した。
(後略)
引用:五能線列車5分早く出発、7人取り残される
五能線でまさかの早発事故が起こりましたね。原因としては運転士の確認不足だったのですが、事故の危険性はなかったのでしょうか?
信号システムの問題が…
結論から言えば、進路が開通していなければ赤信号のままなので事故の危険性はありませんでした。
ただし、列車の早発は鉄道運輸規程の22条の違反になるから法令違反に当たるんですよね。運転士には何らかの処分が下るでしょうし、JR東日本も今後対策を求められることになるでしょう。
運転士がボタンを押せば進路が構成されている限り、駅の信号が青に切り替わるわけで、時刻を見間違えても運転士が気付くまでバックアップは何ら働かないのが現状です。IT技術を駆使した早発防止のシステム整備が望まれるところでしょうね。
新車への置き換え間近
なお、GV-E400系が秋田地区にも投入される予定になっており、今後五能線などのキハ40系は順次置き換えが行われる予定です。記録はお早めに。