京成電鉄で動向が注目されている3400形ですが、トップナンバーの3408Fが8/9のA23(3)運用を以て運用を離脱しました。3400形の概要や今後の動向をまとめました。
3408Fが運用を離脱
3408Fが8/9のA23(3)運用を以て運用を離脱していることが確認されました。その後、パンタグラフや無線アンテナなどが撤去されたことから廃車になるものと思われます。
3400系の概要
3400形は初代AE形の足回りを流用した通勤型車両です。AE形は車体の老朽化は進んでいたものの走行機器類はまだ老朽化が進んでおらず、新たに大栄車輌で新製した普通鋼製車体を組み合わせて通勤型車両としました。
最終的に8両編成5本が製造され、京成線内の優等列車だけではなく都営浅草線・京急線や北総線への乗り入れも行っています。
なお、今回廃車された3408編成は2002年5月末 – 8月末に北総鉄道への短期リースが行われています。短期リースだったためか、車両番号や形式、車体塗装等は一切変更せずに北総車の運用に入っていました。
老朽化が進行し順次引退へ
しかし、足回りは初代AE形の流用であったためか老朽化が進行してきていました。また、回生失効によるオーバーランやブレーキ時の衝撃が他車と比べるとややきつい傾向がありました。
3400形は8両編成5本しかない少数形式のため、メンテナンス面でもやや不利な面があったのでしょう。ついに今回3408Fが廃車になりましたが、今後3100形による3050形の本線系統への転用で置き換えが進むものと思われます。
6両編成へ短縮して普通運用への転用を行う可能性もありそうでしたが、どうやら全車廃車になる可能性が高そうですので、記録はお早めに。