今年3月のダイヤ改正で新快速に於いて連結開始した有料座席車「Aシート」。現状と今後について考察しました。
「Aシート」とは?
Aシートとは今年3月のダイヤ改正から連結が開始された有料座席車で以下のような特徴があります。
- 車内はオールリクライニングシート
- 公衆無線LANのサービス
- 荷物スペースの設置
- 各座席にコンセント設置
この有料座席サービスは、乗客が空席に着席したときに車内改札で車掌に乗車整理券として着席料金(500円)を支払うことになっており(現金払いか交通系ICカードによる決済のみ)、システムとしては定員制の車両となっています。
運用は現在1日4本で、平日は野洲駅~姫路駅・網干駅間で1往復ずつ、土休日は野洲駅~姫路駅間で2往復の運行となっています。
Aシートの評判は?
今後の拡大はあるか?
現在のところ盛況のようで、今後連結列車が拡大する可能性は大いにありそうです。ゆくゆくは新快速の全列車への連結を目指すのでしょう。
となれば、今後は223系の改造車だけではなく、225系のAシート連結編成が登場しても不思議ではありません。
更に、これを機に網干に残存する221系を全て置き換えてしまい、東海道・山陽線の新快速だけではなく快速系統も130キロ運転できる車両で統一し、スピードアップすることも考えられます。
置き換えた車両の行き先は?
221系は更新工事が行われていることもあり、まず廃車にはならないでしょう。では、どこへ向かうのでしょうか?
まず置き換えの大本命として挙がるのは京都に配置されている117系でしょう。唯一の2扉車両で混雑時に遅れの原因となっていますし、製造から30年以上が経過するので、そろそろ老朽化が進行しているのではないでしょうか?6両編成6本のみの配置となっていますので、置き換えが始まればあっという間にいなくなってしまうでしょう。撮影・記録は早めに行っておいた方がよいでしょう。
更に、大和路線・奈良線を走る103系や201系も置き換えの対象となる可能性が高いでしょう。こちらも製造から30年以上が経過しますし、何より車内はオールロングシートで扉間情報装置もないので221系より劣ります。こちらも少しづつ記録をしていった方がいいでしょう。
「らくラクはりま」はどうなる?
「らくラクはりま」は現在、大阪~姫路間で平日の夕方に下り1本、朝に上り1本が運転されています。Aシートの連結列車が拡大すれば、どうなるでしょうか?
状況を見ているとかなり悲惨なようですね… 来春のダイヤ改正で3両編成での運転になるか、最悪廃止になってもおかしくないですね。Aシート連結列車の拡大が行われたら、まず廃止となるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?現在は運行本数が限られているAシート連結列車ですが、今後は拡大すること間違いなしです。青春18きっぷの利用者でも新快速を利用する人は多いでしょうし、更なる躍進に期待しましょう。