現在、東武宇都宮線で主に使用されている20400系ですが、東武日光線にも順次投入されることがわかりました。これによる車両の置き換え計画について考察してみました。
20400系の運用拡大へ
現在東武宇都宮線を中心に運用されている20400系について、改造工事が順調に進んでいることから、今後東武日光線の列車にも投入することが明らかとなりました。最終的には22編成の陣容となる模様です。
9/26追記:まず10030系から置き換えが行われる模様です。
11/18追記:10月末に入り東武鬼怒川線への試運転での入線が確認されました。となると今後6050系の置き換えも視野に入れている可能性も考えられます。ただし、山間部への入線ということで、急勾配対策など乗り入れに当たっては相応の改造が行われるでしょう。
5/8追記:昨日から東武鬼怒川線での乗務員訓練が行われている模様です。東武鬼怒川線の運用に入る日も遠くないかもしれません。
次に、置き換え車両について考えてみます。
6050系の置き換えか?
現在東武日光線などで使用されている6050系は旧型車両から足回りが流用されている車両も多く、機器の劣化が進んでいます。また、車内は2ドアセミクロスシートとなっており、ラッシュ時には遅延の発生原因ともなっています。余剰となった車両は廃車となる可能性が高いでしょう。
11/18追記:20400系が試運転で東武鬼怒川線へ入線しました。となると、新栃木~東武日光・新藤原間の6050系運用については置き換えられる可能性が高そうです。
10000系を他線区へ転用か?
10000系を置き換えて、他線区へ転用という可能性も否定できません。10000系は2両編成から組めますので、転用線区についても様々な路線が考えられます。
まず考えられるのは、近年力を入れている東武野田線の8000系置き換えに6両編成で投入されることでしょう。来年春から船橋方面でも急行運転を開始するため、車両を更新してイメージアップを図るという可能性は高そうです。
次に4両・2両編成で転用される場合を考えてみます。この場合は、転用する際にワンマン運転に対応するための改造を行うという前提で考えます。
まず4両編成を東武越生線・東上線(小川町~寄居間)に転用するという可能性です。この2線区で運用されている8000系を全て置き換えるにはまとまった本数が必要なことと新駅開業の計画がある(詳しくは「東武グループ中期経営計画について」をご覧ください)ことから、これを機会に置き換えが行われる可能性はありそうです。
次に2両編成が転用される場合を考えます。こちらは耐寒・耐雪装備や半自動ドアを付けて小泉線・佐野線・桐生線への転用が行われる可能性が高そうです。大師線・亀戸線への転用の可能性も考えましたが、こちらは以前に10000系が運用されていた際に大師線で事故を起こしている(西新井駅の車止めに衝突)ことから、可能性は低いと見ます。
まとめ
今回の20400系の東武日光線投入はある程度予想していました。というのも、東武宇都宮線だけであれば22本も必要ないためです。今回の投入で今後、どのような車両の動きがあるのか、注目です。