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 最近のJRの幹線区間のダイヤは、短距離での折り返し列車が多く、長距離を移動しようとすると、どうしても乗り換えが多くなります。ただし、路線によっては、比較的長距離を走る列車が運用上の都合で残っていたり、運転日限定で観光列車が長距離を走ったりします。 今回はJR東海の青春18きっぷなどの旅で活用したい長距離列車を紹介します。

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東海道本線 熱海~豊橋間

313系2500番台
引用:313系

この区間は区間運転が多く、基本的に日中は熱海~島田や興津~浜松といった区間運転の列車で、途中の駅で乗り換えが必要です。しかし、運用の都合なのでしょうが、熱海・沼津から豊橋まで走破するロングラン列車があります。なお、オールロングシートの編成ですので、乗車には覚悟が必要でしょう。

  • 下り
    • 三島 7:48→豊橋 10:59
    • 三島 8:27→豊橋 11:36
    • 熱海 12:56 →豊橋 16:17
    • 熱海 18:55 →豊橋 22:11
    • 熱海 19:49 →豊橋 23:05(土休日は浜松止まり)
  • 上り
    • 豊橋 5:38→沼津 8:25
    • 豊橋 7:11→熱海 10:21

 なお、この他に熱海・沼津~浜松を走破する普通列車は多数あるので記載は省略します。

 個人的な感想ですが、東海道本線の普通列車や武豊方面の区間快速としてしか運用されていない311系をこちらの長距離列車の運用に充当してほしいものです。オールロングシートでの移動は流石に厳しいものがあります…

ホームライナー浜松を活用したい

373系
373系

 特筆すべき列車として「ホームライナー浜松」のロングラン運用で、沼津~浜松が2本設定されています。なお、乗車には乗車券のほかに乗車整理券(320円)が必要です。乗車整理券はホームや駅の券売機で購入できます。 しかし、最近は人気が高く、直前の列車で沼津駅に到着しても乗車整理券が売り切れ、ということが多いです。時間に余裕をもって到着したいところです。

  • ホームライナー浜松3号  沼津 18:31→浜松 20:10
  • ホームライナー浜松5号  沼津 19:25→浜松 21:05(土休日運休)

 さらに、「 ホームライナー浜松3号 」は終着の浜松駅で、そのまま普通列車として豊橋駅まで運行されます。(浜松 20:12→豊橋 20:46)

 この「ホームライナー浜松3号」を利用する際の乗り継ぎは以下の通りとなります。

  • 東京 15:27→沼津 17:45
  • 沼津 18:31→浜松 20:10→豊橋20:46
  • 豊橋 20:55→米原 23:10(区間快速)

 青春18きっぷ単体ですと、京都行の終電が数分前に発車してしまうため、米原までしか行けません。ここで、名古屋~米原間を新幹線を使ってワープする場合を考えてみます。

  • 豊橋 20:55→名古屋 21:59(区間快速)
  • 名古屋 22:08→米原 22:36(ひかり533号、別払い3050円(名古屋~米原の運賃1320円+自由席特急券1730円))
  • 米原 22:42→野洲 23:16
  • 野洲 23:25→西明石 1:10(新快速、終電)

 何と京都まではその日のうちに、大阪(0:22着)や西明石までも足を延ばすことができます。ちなみに青春18きっぷの一日は0時までが基準となっていますが、電車特定区間内は特別に終電まで使える、というルールがあります。なので、西明石まで青春18きっぷ1枚で行けるということになります。

 また、名古屋駅から出る深夜バスを宿代わりにするというのも考えられます。主な深夜バスは以下の通りです。なお、道路渋滞等により遅れが生じることがあります。

東海道本線 浜松~米原間

313系5000番台
引用:313系

 豊橋~大垣間の快速列車は早朝・夜間を除いて15分間隔で運行されており、青春18きっぷの利用者の中でもお世話になった方が多いのではないでしょうか。また、朝晩や土休日の一部時間帯は米原駅まで直通運転をしてくれるため、大変便利です。なお、車内は基本的に転換クロスシートとなっています。

 その中でも、今回は浜松駅から米原駅までを走破する列車を紹介します。

  • 下り
    • 浜松 6:01→米原 8:44(特別快速、平日は大垣行)
    • 浜松 17:01→米原 19:39(新快速、平日は普通岐阜行)
  • 上り
    • 米原 7:07→浜松 10:07(新快速、土休日は特別快速で浜松 9:48着)

高山本線

高山本線 キハ25
キハ25

 高山本線は青春18きっぷで旅行する際にどうしても途中の下呂~高山間や高山~猪谷間の運行本数が少ないのがネックとなり、高山駅での乗り継ぎがあまりうまくいきません。そこで、高山駅前後を直通運転する列車を調べました。

  • 下り
    • 美濃太田 5:00→猪谷 9:02
    • 岐阜 16:15→猪谷 21:04
  • 上り
    • 猪谷 6:07→美濃太田 9:38
    • 猪谷 15:08→美濃太田 19:08(高山駅で24分停車)
    • 猪谷 17:16→美濃太田 21:17(高山駅で26分停車)

 注目は下りの高山本線(JR東海区間)を走破する列車でしょうか。一度も乗り継ぐことなく岐阜から猪谷まで行けるのは大きいです。この列車に乗った場合、終点の猪谷駅で1時間程度の待ち合わせで富山行の普通列車に接続し、富山まで行くことができます。(猪谷 22:10→富山 23:01)

 なお、高山本線に投入されたキハ25は、ロングシート車とクロスシート車が混在しており、どちらが来るかは不明です。 先述の岐阜発猪谷行の列車がロングシートだったら地獄でしょうね…

飯田線

213系
引用:213系

 飯田線は 天竜川の険しい渓谷を縫うように走る車窓風景や、小和田駅や田本駅などのいわゆる秘境駅の存在から、鉄道ファンや旅行者に人気のある路線です。私も1度だけ2013年の元日に、今は亡き「新春こだま&ワイドビューきっぷ」のグリーン車用を購入して乗りました。途中の飯田駅までは普通列車で、飯田駅から豊橋駅までは「ワイドビュー伊那路」に乗車しました。

 飯田線を全線走破する普通列車は以下の通りです。

  • 下り
    • 豊橋 10:42→岡谷 17:33(本長篠駅で17分停車)
    • 豊橋 14:42→岡谷 21:37(中部天竜駅で14分、飯田駅で17分停車)
    • 豊橋 16:42→上諏訪 23:02
  • 上り
    • 上諏訪 9:22→豊橋 16:16(岡谷駅で11分停車)
    • 岡谷 15:46→豊橋 21:54
    • 上諏訪 16:26→豊橋 22:48

 やはり風光明媚な路線ですから、明るい時間帯に乗りたいですね。そういう点でいうと、 豊橋 10:42→岡谷 17:33 や 上諏訪 9:22→豊橋 16:16 がおすすめです。

中央線との直通列車も

211系 中央線
引用:211系

 現在も天竜峡・飯田駅から松本・長野駅まで直通する列車がわずかですが存在します。

  • 下り
    • 飯田 5:45→長野 9:48(快速みすず、★)
    • 天竜峡 6:16→松本 9:50
  • 上り
    • 長野 6:31→飯田 11:14(岡谷駅で14分停車、★)
    • 松本 12:39→飯田 15:49(塩尻駅で14分停車 )
    • 松本 16:34→飯田 19:34(快速みすず、★)

 なお、★の列車がJR東日本所属の211系による運用、それ以外が313系による運用となっています。211系でも基本的にオールロングシートの編成が運用に就くようです。セミクロスシートの編成もあるのに、JR東海に対する嫌味でしょうか…?

紀勢本線

快速みえ
快速みえ

 紀勢本線の普通列車は基本的には多気~新宮間での運用となっていますが、亀山駅まで乗り入れてくる列車も数本あります。

 ただし、キハ25のオールロングシートの編成が充当されているので覚悟が必要です。伊勢鉄道の運賃が別途必要ですが(青春18きっぷの場合、510円)快速「みえ」で多気駅まできて乗り継ぐことを推奨します。

  • 下り
    • 亀山 6:08→新宮 10:21
    • 亀山 15:14→新宮 20:05
    • 亀山 18:02→新宮 22:41
  • 上り
    • 新宮 15:31→ 亀山 19:41

おまけ:時刻表の携帯は必須

 青春18きっぷなどの旅で時刻表の携帯は必須です。以下のリンクから購入していただけるとありがたいです。

まとめ

 いかがでしたか?こうしてまとめると、JR東海も結構長距離の普通列車を走らせている事が分かりますね。ただ、紀勢本線や東海道本線、高山本線のロングシートはどうにかならないものでしょうか…