2019年の春のダイヤ改正では各地で大幅な変更が行われます。 今回は北海道新幹線のスピードアップ、石勝線の一部区間の廃止などが行われるJR北海道を取り上げます。
北海道新幹線のスピードアップ
今回のダイヤ改正で青函トンネル内の最高速度が160km/hに引き上げられます。これに伴い、新青森~新函館北斗間を走行する「はやぶさ」・「はやて」の所要時間が最大で4分短縮されます。
これにより、東京~新函館北斗を最速で結ぶ「はやぶさ」の所要時間は3時間58分となります。
また、北海道新幹線のダイヤに合わせ、「はこだてライナー」のダイヤの見直しが行われます。
「スーパー北斗」にキハ261系追加投入
過酷な環境により老朽化が進んでいるキハ281系の置き換えとして、キハ261系17両が追加投入されます。これにより、「スーパー北斗」はキハ261系 で運転されるものが9往復、キハ281系で運転されるものが3往復となります。
また、下り最終列車「スーパー北斗23号」について、停車駅を南千歳駅から千歳駅に変更することにより、千歳駅で札幌行の最終普通列車に接続するようになり、千歳~札幌駅の利用客の利便性が向上します。
「スーパー北斗」車内販売終了
JR北海道は2月末で、現在車内販売を実施している上り「スーパー北斗6・8・10号」(札幌発函館行)、下り「スーパー北斗13・15・17号」(函館発札幌行) で行われている車内販売のサービスを終了することを発表しました。
これに伴い、車内販売最終日の2月28日まで、北海道新幹線H5系シート革を使用したIDストラップを購入した人には「H5系チョロQ」(数量限定)を、「ハートのマドレーヌボナぺティ」を購入した人に客室乗務員デザインのポストカードをそれぞれプレゼントする謝恩企画が実施されている。また、 2月21日から 2月28日まで、通常は1杯300円のホットコーヒーが1杯100円で販売されます。
石勝線一部区間(夕張支線)の廃止
こちらにつきましては、長くなりますので、別ページにしました。こちらをご覧ください。
「スーパーおおぞら」一部列車で停車駅拡大、普通列車は運行見直し
現在、冬期のみトマム駅に臨時停車している上り「スーパーおおぞら4号」はトマム駅に通年で停車するようになり、トマム駅は特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」全列車が停車する駅となります。
また、 下り「スーパーおおぞら1・7号」、上り「スーパーおおぞら8号」 について現在は通過している追分・新夕張駅に停車するようになります。
これに伴い、現在追分~新夕張間を走る普通列車10本のうち、利用者の少ない5本が廃止となり、千歳~新夕張間の一部列車で時刻の見直し が行われます。
学園都市線は一部区間で増発
学園都市線のあいの里公園~ 北海道医療大学駅で計12本の既存列車の延長を行い、石狩当別方面の利便性を向上します。
また、夜間帯に石狩当別から1本、 あいの里公園から2本札幌行の列車を増発し、運転間隔を改善し利便性を向上します。
その他
石北線で旭川13時19分発の上川行きの時刻を繰り下げ、旭川駅で特急「ライラック15号」から乗り換えられるようになります。
旭川15時37分発の特別快速「きたみ」北見行きの時刻を繰り上げ、旭川駅での乗り換えを特急「カムイ17号」に変更します。
また、利用者の少ない根室線の直別駅・尺別駅・初田牛駅の3駅を廃止します。
まとめ
今回のダイヤ改正で一番大きいのは「北海道新幹線のスピードアップ」でしょう。これにより、東京~新函館北斗間が4時間を切るのは大きなインパクトがあります。
一方で、スーパー北斗3往復で細々と続けられてきた車内販売の終了には驚きがありますが、時代の趨勢ということで仕方ないのかもしれません。これにより、北海道内を走る定期特急列車(新幹線除く)の車内販売はほぼ全滅ということになってしまいました。乗車前に必要な飲食物は必ず購入してから乗車するようにしましょう。(参考:函館~札幌の所要時間は3時間40分程度、札幌~釧路に所要時間は約4時間~4時間半)