今春のダイヤ改正で宇都宮線・日光線の運用を退き動向が注目されていた小山車両センターの205系ですが、原型顔の2本のうちY12編成が廃車回送されました。撮り鉄の問題行動が頻発していることから、今回の配給は深夜実施となっています。
ダイヤ改正で引退した205系
2013年から日光線および宇都宮線で活躍していた205系ですが、今年の春に小山車両センターにも205系置き換え用のE131系が導入され、205系の運用を置き換えると共にワンマン運転を開始しました。
他線区から転属してきた205系ですが、出自が若干異なり、Y1~Y10編成に関しては京葉線に配属されていた車両(通称:メルヘン顔)が短編成化(後にY3編成は「いろは」へ再改造)されたのに対し、Y11・Y12編成は埼京線で運用されていた車両を短編成化しています。
当初は京葉線に配属されていた12編成がそのまま短編成化されて転属する予定だったのですが、京葉線が海沿いを走る路線なこともあり状態の良くなかった2編成が転用計画から除外され、また武蔵野線からの転用も武蔵野線の増発により立ち消えとなり、急遽埼京線から2編成が転用されることになりました。
JR東日本管内で運用されている中で原型を保っている編成はY11・Y12編成のみとなっており、鉄道ファンからの一部では密かに人気となっていました。
撮り鉄対策?で深夜の配給に
長らく小山車両センターで留置が続いていた205系ですが、4/6夜にY12編成が長野車両センターへ廃車回送されました。長野駅では同じ湘南色の115系などと並ぶ奇跡的な場面もありました。
パンタグラフが宇都宮線・日光線転属時にシングルアームパンタへ交換されており、長野車両センターへ自走される可能性もありましたが、E217系や215系の時同様にEF64牽引による配給輸送となりました。長野地区だと205系を運転できる運転士が居ないことも影響したのかもしれません。