長らく阪神電鉄の2代目ジェットカーとして活躍を続けてきた5001形「青胴車」ですが、後継車両の導入に伴い、2/10の運行を以て営業運転を終了することが判明しました。一体どのような車両だったのでしょうか?
華やかな特急運行の裏で普通列車として活躍
阪神5001形(2代目)電車は老朽化が進んでいたジェットカー第1世代を置き換え冷房化を進めるために登場しました。1977年~1984年にかけて2両編成16本が製造されましたが、4両固定編成化の改造が1988年以降実施され4両編成8本の陣容となっています。
2021年まで廃車が発生していませんでしたが、起動加速度が4.5 km/h/sとなっているなど加減速を頻繁に繰り返す普通列車の運用に長らく充当されていたことで老朽化が進み、バリアフリー対応などでも問題があったことから5700系の投入により順次置き換えが進められていきました。
そして、阪神電気鉄道は2/10を以て「青胴車」の愛称で親しまれている普通用車両5001形の営業運転を終了すると発表。2代目ジェットカーの歴史に終止符が打たれることとなりました。なお、運用に関しては阪神電鉄公式HPで毎週水曜日に翌週分の運用を公表するとのことです。
果たして無事にラストランを迎えられるのか?
今回のラストランに際し、阪神電鉄から撮り鉄に向け以下の注意喚起が行われています。
- お客様自身の安全確保のため、ホーム上の黄色い線の内側での撮影をお守りください。
- 安全運行のため、フラッシュを使用した撮影はお止めください。
- 駅構内における脚立や三脚、一脚等を使用しての撮影は他のお客様のご迷惑となりますのでご遠慮ください。
- 「青胴車」を広くお客様にお見送りいただくという趣旨から、譲り合いなど周囲にお気遣いいただき、マナーを守った撮影をお願いします。
内容としてはどれもごく当然のことなのですが、こんなことをプレスリリース内でわざわざ記載した当たり撮り鉄に関してどう思っているのかが伺えますね。
まあ、最近は列車のラストランのたびに撮り鉄が列車を止める事態が頻発していますからね。果たして今回はどうなるのか…阪神電鉄の厚意を台無しにするような事がないよう願うばかりです。