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 秋田地区で細々と運用を続けていた719系0番台ですが、ついに11/20朝の運用を以て運用を離脱しました。719系0番台の現状、今後はどうなるのでしょうか?

719系の生い立ち

719系
引用:719系

 719系は1989~1991年に普通列車に使用されている老朽化が進んだ急行型電車(451・453・455・457系)の代替として仙台地区にまずは導入されました。

 211系の設計がベースとなっていますが、 パンタグラフ設置部が仙山線の狭小トンネル区間に対応するため低屋根構造となっており、きめ細かな輸送量の増減を可能とするためMT比1:1の2両編成で構成されています。国鉄末期に製造された713系に続き、サイリスタ連続位相制御を採用しました。

  衝動のない滑らかな加速を可能とし電力損失を小さくしましたが、これが原因となり後年廃車が進んでしまいます…

 このほか、台車やパンタグラフは485系の廃車発生品を再利用しており、コストダウンが図られています。最終的には2両編成42本が製造され、東北本線や仙山線、磐越西線で運用されていました。のちに5000番台が奥羽本線の福島~新庄間に投入され、0番台1編成がジョイフルトレイン「フルーティアふくしま」へ改造されています。

E721系の投入で淘汰進む

E721系
引用:E721系

 2007年より仙台地区にはE721系の投入が進められてきましたが、仙山線での運用が2013年のダイヤ改正でなくなった以外はこれといった変化もなく東北本線や磐越西線での運用が続いていました。

 しかし、廃車発生品の使用やサイリスタ連続位相制御を採用した制御機の老朽化はいかんともしがたく、2016年秋~2017年にかけてE721系1000番台が仙台地区に投入されます。これに伴いE721系0番台の一部が磐越西線に転用されたことにより、719系0番台は多くの運用を失い廃車が開始されます。

突然の秋田転属と運用終了

719系
引用:719系

 そんな中2017年にH-10・H-13編成が秋田地区へ転属します。

 ちょうどその頃秋田地区の701系にATS-P車上子取付工事が行われる関係で701系の本数が不足するため、2017年7月より院内~追分間の限定運用に充当されていました。なお、こちらは今年の11/20に運用を終了しております。

昨日秋田総合車両センターに入場したとのこと。廃車回送と思われます。

現在の運用は?

 現在定期運用があるのは常磐線の仙台~浪江間のみで、仙台~原ノ町の運用は出庫・入庫の1往復のみ。実質的には原ノ町~浪江間でピストン運用に就いている状況です。来年3月のダイヤ改正で常磐線全通に伴い原ノ町~いわき間はE531系の運用となることから719系は引退となる可能性が高いです。

 あと考えられるとするなら磐越西線での代走でしょうか?こちらは来春から磐越西線の一部列車に着席サービスを導入する(詳しくはこちら)ことから改造するE721系を一時的に捻出する必要があり、719系で一部の運用を代走する可能性はありそうです。

まとめ

  • 719系は1989~91年に仙台地区へ導入もE721系の投入で廃車が進む。現在の定期運用は常磐線の仙台~原ノ町~浪江間のみ。来春のダイヤ改正で見納めの可能性が高い。
  • 秋田地区の719系はすでに運用を終了し、 秋田総合車両センターに入場したとのこと。そのまま廃車解体となる模様。
  • 来春から磐越西線で着席サービスを導入するため改造するE721系を一時的に捻出する必要があるため、磐越西線で719系による代走が行われる可能性はそれなりにあるのではないか。