JR西日本では、メンテナンス作業従事者の労働環境改善を目的に、近畿エリアの主要線区を中心とした深夜帯の終電繰り上げを実施します。今回、その詳細が発表されましたので詳しく見ていきたいと思います。
終電繰り上げへ
JR西日本は新型コロナウイルスの影響による乗客減やメンテナンス作業従事者の労働環境改善を目的として終電の繰り上げを行います。具体的には以下の通りです。
- 京都駅発
- 琵琶湖線:0時台で2本が減便、終電時刻が17分繰り上げ
- JR京都線:23時台・0時台で計3本減便、終電時刻が30分繰り上げ
- 湖西線:終電時刻が19分繰り上げ
- 嵯峨野線:0時台の1本が減便、終電時刻が20分繰り上げ
- 奈良線:終電時刻が12分繰り上げ
- 大阪駅発
- JR京都線:0時台が3本減便、終電時刻が21分繰り上げ
- JR神戸線:23時台・0時台で計3本減便、終電時刻が24分繰り上げ
- 大阪環状線(西九条方面):23時台・0時台が各1本減便、終電時刻は変更なし
- 大阪環状線(京橋方面):23時台・0時台で計3本減便、終電時刻が18分繰り上げ
- 京橋駅発
- 大阪環状線(大阪方面):0時台で1本減便、終電時刻が15分繰り上げ
- 大阪環状線(鶴橋方面):0時台で1本減便、終電時刻が1分繰り上げ
- 学研都市線:0時台で1本減便、終電時刻が13分繰り上げ
- JR東西線:0時台の全2本が減便、終電時刻が23分繰り上げ
- 天王寺駅発
- 大阪環状線(鶴橋方面):0時台で2本減便、終電時刻が15分繰り上げ
- 大阪環状線(西九条方面):終電時刻が14分繰り上げ
- 大和路線(王寺方面):0時台で1本減便、終電時刻が10分繰り上げ
- 阪和線:0時台で2本減便、終電時刻が11分繰り上げ
最終新幹線で乗り継ぎできなくなる区間が
なお、今回のダイヤ見直しにより東京発の新大阪行き最終新幹線(現行到着時刻 京都 23:31、新大阪 23:45)から乗り継いでお帰り頂ける区間は、下図の通りとなります。
これにより、以下の区間では最終新幹線からの乗り継ぎが出来なくなります。
- JR神戸線 大久保~姫路
- 学研都市線 忍ケ丘~松井山手
- 大和路線 法隆寺~郡山・JR難波
また、琵琶湖線の篠原~米原間については米原行最終列車(京都駅23:37発)が接続しますが、乗り継ぎ時間が短くなっています。公式では乗り継ぎ列車として認めていないようなので、東海道新幹線の遅延があっても接続は取らないという運用にするものと思われます。
東海道新幹線の終電繰下げで救済か?
恐らく終電の繰り上げだけではなく、N700S系の投入による東海道新幹線のダイヤ見直しによる救済も行われるものと思われます。
具体的には現行ダイヤで20:51発の「のぞみ115号」姫路行の21:00発への繰り下げや21:12発「のぞみ263号」の西明石行への延長が考えられるでしょう。
207・321系の野洲乗り入れが消滅?
なお、現在の京都駅発野洲行の最終列車は207系または321系での運行となっていますが、今回のダイヤ改正で無くなる可能性があります。時間帯が変わるだけという可能性もありますが、後悔の無い行動を。