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 JR西日本が 19日、新たな長距離列車の列車名やエクステリア、設備愛称名を決定したと発表しました。今回はその経緯と長距離列車の内容を解説・考察します。

長距離列車新設への経緯

 JR西日本が長距離列車の新設に最初に言及したのは2018年4月に発表された「 JR西日本グループ中期経営計画 2022」です。その中の鉄道事業戦略に於いて”観光を中心とした地域の活性化”の項で「新たな長距離列車、観光列車等も活用した観光需要の喚起」とありました。

 その後、2018年5月に「新たな長距離列車の車内デザイン」が発表され、運行開始が2020年の春であること、 運行エリア、そして車両が117系の改造で充当されることなどが発表されています。

列車名は「 WEST EXPRESS 銀河 」

 そして本日、列車名や エクステリア、設備愛称名を発表しました。 新たな長距離列車の列車名は、「WEST EXPRESS 銀河」。宇宙での星々の集まりを指す「銀河」を用い、西日本エリアを宇宙に、各地域を星になぞらえ、それらの地域を結ぶ列車という意味を込めたものです。

WEST EXPRESS 銀河
引用: 新たな長距離列車の列車名・エクステリア・設備愛称名の決定について

 車両の外観は、西日本が誇る美しい海や空を表現するブルートレインの塗装に。側面には、長距離の旅をイメージさせ、「遠くへ行きたい」という憧れを叶える列車であることを表現した長いラインを配しました。「魅力的な地域とお客様を結ぶ列車」であることを表現したロゴマークも設定し、車両前面に掲出するヘッドマークや、車両側面に用いられます。

車両はどこから調達するのか?

117系 和歌山線
引用:117系

 117系というとついこの前和歌山線・紀勢本線の運用から離脱した日根野所属の編成が考えられますが、この車両はトイレの数が足りませんし、保安装置にATS-Pがないのでこれはないでしょう。

 そうなると、吹田総合車両所京都支所に居る団体臨時列車用の117系 8両編成 が考えられますが、T01・T02編成から2・3号車を抜くとトイレの位置が一致します。なので、 T01・T02編成のいずれかを種車にすると考えて間違いないでしょう。

 この場合、 団体臨時列車用の117系 8両編成が1本足らなくなってしまいますが、これはさきに運用から離脱した日根野所属の4両編成を2本連結するか、もしくはモハユニットを2つ増結してATS-Pを装備すればよいのではないでしょうか。

車内はどうなっているのか?

車両は117系6両編成を改装したもので、以下のようになっています。

ファーストシート
引用: 新たな長距離列車の列車名・エクステリア・設備愛称名の決定について

1号車:ファーストシート(グリーン車指定席)

ノビノビ座席
引用: 新たな長距離列車の列車名・エクステリア・設備愛称名の決定について

2号車・5号車:ノビノビ座席(普通車指定席)(2号車は女性専用車両、半室はリクライニングシート)

コンパートメントとリクライニングシート
引用: 新たな長距離列車の列車名・エクステリア・設備愛称名の決定について

3号車:コンパートメント(普通個室)とリクライニングシート(普通車指定席)

グリーン車個室
引用: 新たな長距離列車の列車名・エクステリア・設備愛称名の決定について

6号車:グリーン個室

 また、3・4・6号車にはそれぞれフリースペースが設けられており、名称も付いています。特に、4号車はイベント等を行うことを想定しているのか、全室フリースペースとなっています。

明星
引用: 新たな長距離列車の列車名・エクステリア・設備愛称名の決定について

 3号車は「明星」です。パンフレット等が置かれたミニラウンジといったところでしょうか?

遊星
引用: 新たな長距離列車の列車名・エクステリア・設備愛称名の決定について

 4号車は全室がフリースペースとなっており、「遊星」と名称がついております。グループでわいわいするのはここで、ということでしょうか。

彗星
引用: 新たな長距離列車の列車名・エクステリア・設備愛称名の決定について

 6号車は「彗星」です。感じからして、プチロビーといったところでしょうかね。

運行ダイヤについて推測

 JR西日本は「京阪神~山陰エリア」、「京阪神~山陽エリア」で運行を行うとしています。また、京阪神側の始発駅はおそらく「京都駅」になると考えられます。

京阪神~山陰エリアの場合

だいせん
引用:急行だいせん

 京阪神から山陰方面には2004年10月まで、夜行列車「だいせん」が走っていました。 その時のダイヤは以下の通りです。

  • 下り:大阪23:15→福知山1:20→鳥取4:16→米子5:42
  • 上り:米子23:04→鳥取1:17→福知山5:03→大阪7:02
  • 備考:倉吉~米子間は快速列車として運転。 全区間、定期券と急行券で自由席に乗車できる。

 これに対して、117系は電車ですので、当然ですが山陰本線の日電化区間を走行することはできません。従って、山陽本線・伯備線経由での運転となり、京都~出雲市間の運転となるでしょう。ダイヤとしては、上下とも21時半ごろ発、7時~8時半ごろ着のダイヤを組むものと思われます。

京阪神~山陽エリアの場合

 「山陽エリア」と一口に言っても、岡山や尾道や広島、はたまた新山口や下関と様々な可能性があります。今回は距離が近すぎる岡山・尾道の可能性はないと考え、広島発着と下関発着の2パターンを考察してみます。

1.広島発着の場合

 この場合、距離がそこまで長くないので、途中駅で長時間の停車を挟みつつ、21時~22時ごろ発で6時半~7時ごろには到着というダイヤになりそうです。

2.下関発着の場合

 この場合だと、距離がそこそこ長くなるので、結構頑張って走る必要が出てきます。前述の広島6時半~7時ごろ着だと、新山口には8時半~9時、下関には9時半から10時ごろの到着となり、いくらなんでも遅すぎではないか?と思ってしまいます。そうなると、長時間停車を避け、広島通過ということが考えられます。京都駅~新山口駅間が約515キロですから、多少時間をかけて、停車駅があることを考えても9時間あれば走破できるでしょう。この場合、新山口駅に6時~7時に、下関駅には7時~8時前後に到着することになります。最も、下関到着が10時ごろとなっても、「○○のはなし」には接続しますから、どちらの可能性も考えられます。

まとめ

 いろいろと考察していきましたが、全車指定席とはいえ定員が90名程度ということを考えると一般の臨時列車として走る可能性はそこまで高くなく、団体臨時列車やツアー列車として設定される可能性の方が高いのではないでしょうか。また、この列車がうまくいき、ディーゼルVer.の第二弾が設定されるかどうか?という点も注目しています。まずは「 WEST EXPRESS 銀河 」の成功を願っております。