JR東日本はエリアが広い分、発売されているフリーきっぷの数が多く、1つの記事ではすべてはとても紹介しきれません。JR東日本の全エリアで利用できるものもあれば、県内でのみ利用できるものまで様々な種類のきっぷが発売されています。
今回は、エリアが県単位のフリーきっぷを引き続き取り上げていきたいと思います。
新潟県:えちごワンデーパス
このきっぷは、広大な新潟県の北半分程度をフリーエリアとしています。
この切符の大きな特徴としては、値段が安いことと、毎日利用できることでしょうか。フリーエリアは結構広いですが、値段が大人一人1540円、子供は770円なので、長岡~新潟を単純往復しただけでもとが取れてしまいます。その他詳しい条件は以下の通りです。
- 発売箇所:フリーエリア内のみどりの窓口設置駅、びゅうプラザおよび主な旅行会社。
- フリーエリア内の普通列車(快速含む)の普通車自由席がご利用になれます。特急(新幹線含む)、急行列車やグリーン車等をご利用になる場合は、別に特急券、急行券やグリーン券等をお求めください。
- このきっぷを呈示した場合、フリーエリア内の駅からレンタサイクルの電動アシスト付自転車は500円、そのほかの自転車は無料でご利用できます。(駅からレンタサイクルの取扱駅に限ります。)
- 駅からレンタサイクル取扱駅 :小国駅・村上駅・新発田駅・五泉駅・加茂駅・東三条駅
- 駅からレンタサイクル取扱期間:4月1日~11月30日
- 貸出時間は概ね10時~18時(各駅により前後します。予めご了承ください。)
- 貸出には、ご本人確認できる公的証明書(健康保険証等)の呈示が必要となります。
- 加茂駅は電動アシスト付自転車は設定がありません。
新潟県:えちごツーデーパス
こちらは土休日限定ですが、上の「えちごワンデーパス」よりさらにフリーエリアが拡大しています。2日間有効ですが、とてもすべては回り切れないですが、観光などにとても有用です。
例えば、「現美新幹線」も自由席特急券を追加で買えば乗車できますし、「きらきらうえつ」や「越乃Shu*Kura」も指定席券を追加で買えば乗車できます。乗って楽しい観光列車に是非乗ってみてはいかがでしょうか。
- 発売期間:2019年9月30日まで
- 有効期間:2日間
- 利用期間: 2019年10月27日までの金・土・日・祝日、GW、夏休み及び年末年始の連続する2日間。
- おねだん:大人2690円、子供1340円
- 発売箇所:
- フリーエリア内のJR東日本の駅の「指定席券売機」「みどりの窓口」、びゅうプラザ及び主な旅行会社えちごトキめき鉄道の直江津、春日山、高田、新井、妙高高原、糸魚川(年末年始を除く)の各駅
- フリーエリア内の普通列車(快速含む)の普通車自由席が乗り降り自由です。特急(新幹線含む)や指定席等を利用する場合は、別に特急券や指定席券が必要です。
- このきっぷを呈示した場合、フリーエリア内の駅からレンタサイクルの電動アシスト付自転車が500円(北越急行十日町駅除く)、それ以外の自転車が無料でご利用になれます。
(レンタサイクル取扱駅は越後湯沢、浦佐、五泉、小国、新発田、村上、柏崎、東三条、加茂、上越妙高駅(JR)、北越急行十日町の各駅です。)- レンタサイクル営業期間:4月1日~11月30日
- 貸出時間は概ね10時~18時(各駅により前後します。予めご了承ください。)
- 貸出には、ご本人確認できる公的証明書(健康保険証等)の呈示が必要となります。
- 電動アシスト付自転車は設定のない駅もございます。詳しくはこちらをご覧ください。
長野県:信州ワンデーパス
このフリーきっぷは、長野県のJR路線が全て乗れてしまいます。通年利用可能なうえ、土休日が中心ですが長野県内のJR線は観光列車が多く走っています。また、特徴としては子供用が安く設定されており、家族連れでの旅行に大変便利です。
「HIGH RAIL 1375」は小海線内の小淵沢~小諸間を運行する観光列車ですが、この列車も指定席券を買えば乗車できてしまいます。ほかにも「おいこっと」や「リゾートビューふるさと」も乗車することができますので、是非乗ってみてはいかがでしょうか。
- 発売期間:通年
- 有効期間:1日間
- 利用期間:通年
- おねだん:大人2640円、子供1040円
- 発売箇所: フリーエリア内の主な駅のみどりの窓口、びゅうプラザ、指定席券売機および主な旅行会社( 一部お取扱いしていない箇所もあります)
- フリーエリア内では普通列車(快速含む)の普通車自由席がご利用になれます。
- フリーエリア内の新幹線及び特急等をご利用になる場合は、別途特急券等が必要です。
- 乗車する列車が有効日の翌日にまたがる場合は、降車しない限り、フリーエリア内の最終駅までご乗車いただけます。
長野県:北信州ツーデーパス
このきっぷはフリーエリアは北信州内のみですが、 フリーエリア内のJR線、長野電鉄線、しなの鉄道線及びえちごトキめき鉄道線の普通列車(快速を含む)の普通車自由席、長電バス(飯山駅~野沢グランドホテル間)、アルピコ交通バス(「長野駅~松代駅間」、「長野駅~善光寺大門間【びんずる号】」)が乗り降り自由なおトクなきっぷです。
まずお勧めしたいのは長野電鉄です。元小田急のロマンスカー「ゆけむり」や元JR東日本の成田エクスプレス「スノーモンキー」に何と特急料金わずか100円で乗れてしまいます。車窓も変化に富んでいますし、是非乗りに行ってみてはいかがでしょうか。
また、飯山線の観光列車「おいこっと」もおすすめです。 キハ110系車両を改造した「おいこっと」車両が使用され、四人掛けボックスシート、二人掛けボックスシート、ロングシートの三種類の席があり、いずれにも固定されたテーブルがついています。 飯山線の変化に富んだ車窓を愛でながら、食事ができるのは大きいです。
- 発売期間:2019年9月30日まで
- 有効期間:2日間
- 利用期間: 2019年10月31日まで
- おねだん:大人3510円、子供1750円
- 発売箇所: JR東日本の長野エリアの主な駅・上越妙高駅、十日町駅の指定席券売機・みどりの窓口・びゅうプラザ、主な旅行会社へ。(一部お取扱いしていない箇所もあります。)
- フリーエリア内では普通列車(快速を含む)の普通車自由席、長電バス(飯山駅~野沢グランドホテル間)、アルピコ交通バス(「長野駅~松代駅間」、「長野駅~善光寺大門間【びんずる号】」)が乗り降り自由です。
- 「長野駅~善光寺大門間」では、「びんずる号」のみご利用いただけます。
- 北陸新幹線、特急・急行列車やグリーン車・指定席等を利用する場合は、別に特急・急行券やグリーン券・指定席券等が必要です。また、「乗車整理券」が必要な列車には、別に「乗車整理券」をお求めください。
青森県:津軽フリーパス
このフリーきっぷは弘前を中心としたフリーエリア内の普通列車(快速含む)の普通車自由席とバスが2日間乗り降り自由です。津軽の観光地めぐりに適したきっぷです。
ただし、特急・急行列車や津軽鉄道の「ストーブ列車」には乗車することができませんので注意しましょう。
- 発売期間:通年
- 有効期間:2日間
- 利用期間:通年
- おねだん:大人2060円、子供1030円
- 発売箇所: フリーエリア内、秋田県内(東大館駅、十和田南駅、鹿角花輪駅を除く)及び深浦駅、鯵ヶ沢駅にあるみどりの窓口、指定席券売機設置駅、びゅうプラザ、主な旅行会社
- フリーエリア内では、以下の区間が乗り降り自由です。
- JR東日本線、弘南鉄道線、津軽鉄道線の津軽五所川原駅~金木駅間の普通列車(快速含む)の普通車自由席
- 弘南バスの指定区間
- 弘前市内全ての循環バス・路線バス
- 弘前バスターミナル~碇ヶ関駅前・尾上駅前・黒石駅前・大川原・嶽温泉・田代の各区間
- 黒石市内循環バス
- 黒石駅前~虹の湖公園間
- 五所川原市内循環バス
- 津軽鉄道線のストーブ列車、弘前~津軽峠間の直行バスはご利用になれません。
- 「リゾートしらかみ号」をご利用の場合には、事前に指定席券をお買い求めください。
- 新青森・青森間のみを乗車する場合に限り、特急・急行料金を収受することなく特急・急行列車の普通車自由席に乗車できます。当該区間外にまたがって乗車する場合や、新青森または青森駅で一旦下車後に再度同一列車に乗車する場合は、特急・急行列車の利用全区間の特急券等を別にお買い求めください。
- 新青森・青森間のみを乗車する場合に限り、座席指定料金を収受することなく、全車指定席の普通列車(快速含む)の空いている席をご利用になれます。当該区間外にまたがって乗車する場合や、新青森または青森駅で一旦下車後に再度同一列車に乗車する場合は、利用全区間の座席指定席券を別にお買い求めください。
- 「津軽フリーパス」本券を呈示すると、以下の施設等で特典が受けられます。(割引・プレゼント等)
- 「津軽藩ねぷた村」(最寄駅弘前駅)
- 「立佞武多の館」(最寄駅五所川原駅)
- 「斜陽館」「津軽三味線会館」(最寄駅津軽鉄道金木駅)
- 各種特典については「津軽フリーパス専用ガイドブック」を参照してください。(施設及び特典については変更となる場合があります)
- 「津軽フリーパス専用時刻表」「津軽フリーパス専用ガイドブック」はフリーエリア内のみどりの窓口及びびゅうプラザで購入された際にお配りしています。それ以外の箇所で購入された場合は、フリーエリア内のみどりの窓口、びゅうプラザ及び弘前市観光案内所(弘前駅1F)にて、本券を呈示してお求め下さい。
宮城県:仙台まるごとパス
このフリーきっぷは仙台を中心としたフリーエリア内の普通列車(快速含む)の普通車自由席・仙台市営地下鉄線・仙台市営バス・るーぷる仙台(観光型市内巡回バス)・宮城交通バス・仙台空港線・阿武隈急行線が2日間乗降り自由です。仙台周辺の観光地を巡るのに適したきっぷです。
- 発売期間:通年
- 有効期間:2日間
- 利用期間:通年
- おねだん:大人2670円、子供1330円
- 発売箇所: フリーエリア内のJR東日本の主な駅のみどりの窓口、びゅうプラザおよび主な旅行会社へ。仙台空港駅の券売機でもお求めいただけます(一部お取扱いしていない箇所もあります)。フリーエリア外のびゅうプラザ、提携販売センター、JR EAST Travel Service Centerおよび主な旅行会社では、フリーエリアを着地に含む旅行商品と同時にお求めいただけます。
- フリーエリア内では、普通列車(快速含む)の普通車自由席と仙台市営地下鉄線、仙台空港線及び阿武隈急行線、バスについては仙台市営バス全線、るーぷる仙台(観光型市内巡回バス)全線、宮城交通の一部路線(仙台駅前~秋保大滝間)が乗り降り自由です。
- JR東日本、仙台市営地下鉄線、仙台空港線の自動改札機がご利用になれます。
- バスをご利用の際には、降車時にパス本券を呈示してください。
- 「仙台まるごとパス」ご購入のお客さまに、関連施設の割引クーポンが付いた「仙台まるごとパス専用ガイドブック」をお配りいたします。フリーエリア内の駅・びゅうプラザで購入されたお客さまへはご購入時にお渡しいたします。指定席券売機等ならびに、フリーエリア外の取扱箇所で購入されたお客さまにつきましては、仙台駅2Fの仙台市総合観光案内所にて、パス本券の呈示にてお渡しいたします。
まとめ
いかがでしたか?ここで上げた以外にもまだまだJR東日本はいろいろなフリーきっぷを発売していますので、次回は2県以上にまたがるフリーきっぷを紹介していきたいと思います。これらの切符を利用して素敵な旅行が出来ますように。