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 JR北海道はワンマン運転対応の新型車両737系を導入することを発表しました。導入線区は室蘭本線の苫小牧~東室蘭~室蘭間となっており、同区間で運用されているキハ143形車両を順次置き換えます。

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JR北海道がワンマン運転対応の新型車両導入へ

 JR北海道は老朽化したキハ143形気動車の置き換え用として、JR北海道としては初のワンマン運転対応の通勤形電車737系を導入すると発表しました。

 外観は桜色を採用。これまでの通勤型電車とは異なり2ドアとなっていますが、車内はオールロングシートとしてラッシュ時にも対応可能なものとするほか、従来車と比較して低床化することでバリアフリー化し、車いす対応のトイレやベビーカーなどが置けるスペースを設けます。車両は2両編成で、13本を投入する予定となっています。

キハ143形は来春退役へ

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 キハ143形は電車や気動車への置き換えで余剰となっていた50系客車(オハフ51形)を改造して製作された車両のうち、キハ150形気動車の駆動システムを用いて性能強化した車両になります。1994~1995年にかけてオハフ51形11両を改造して制作され、札沼線に導入されました。

 ラッシュ時の乗降円滑化対策としてキハ141形・キハ142形で残存していたデッキ仕切扉が撤去され、冬期の保温対策として客用扉にボタン開閉式の半自動扉を装備。また、当初は非冷房で運用されていたものの冷房化改造が1995年から1996年にかけて実施されました。

 札沼線の電化に伴い2012年10月を以て同線の運用から退き、代わりに2両1ユニットのワンマン車両に再改造のうえで室蘭本線・千歳線に転用され現在に至っています。

 なお、先に50系客車を改造したキハ141・142形はJR東日本にSL銀河の客車として一部が譲渡されたほか、ミャンマーへ譲渡された車両もあります。

721系初期車も置き換えへ?

 今回は室蘭本線への投入となりますが、恐らく函館本線で運用されている721系初期車の置き換えと岩見沢~深川~旭川のワンマン化も視野に入れているものと思われます。初期車はすでに製造から30年以上が経過しており、早期の置き換えが考えられますので、撮影や乗車はお早めに。